安倍元首相(67)が演説中に銃で撃たれ、死亡が確認されました。政治家を狙った凶行は、2007年に選挙活動中だった当時の長崎市長が銃で撃たれ死亡するなど、過去に何度も起きています。安倍元首相の祖父にあたる岸信介元首相も、かつて右翼活動家に刺され、重傷を負っていました。

  ◇

8日午前11時半ごろ、奈良市・大和西大寺駅のロータリーで、安倍元首相は参院選の応援演説に入っていました。演説に集まっていた聴衆に、「みなさんこんにちは、安倍晋三でございます。大変お忙しい、平日のお昼間に足を運んでいただきまして、まことにありがとうございました」とあいさつしていた直後、銃弾に倒れました。

こうした政治家を狙った事件は、いまから20年前の2002年にもありました。騒然とする、当時の東京・世田谷区の住宅街。民主党の石井紘基議員が、自宅前で右翼団体代表の男に刃物で刺されて死亡しました。

当時の人
「なんだ、なんだって声と奥さまの「助けて」っていうのと、悲鳴に近い『救急車まだなの』って」

   ◇

2007年、長崎市でも、伊藤一長市長(当時)が、山口組系暴力団幹部の男に銃撃され、翌日、死亡しました。

「消防隊の方いますか!」
「オヤジが撃たれた…撃たれた!」
「選挙事務所前…駅前!」

市長が襲われたのは、4期目を目指した選挙戦の最中、演説を終えた直後でした。

事件の目撃者(当時)
「後ろから『パーン』って音がして、タイヤがパンクしたのかなと、振り向いたら人が倒れてて」

事件の目撃者(当時)
「『撃たれた』『発砲事件、発砲事件』って(人が)集まってきたので」

伊藤市長は、至近距離で背後から2発撃たれました。容疑者は20発の弾を所持していたといいます。

   ◇

この事件を受け、当時の安倍元首相はコメントしていました。

安倍首相(当時)
「このように選挙期間中、選挙運動中の凶行というのは、民主主義に対する挑戦であり、断じて許すわけにはいかないと思います。こうした暴力を、断固として撲滅していかないといけない」

   ◇

1992年、自民党の金丸信副総裁(当時)が、栃木・宇都宮市で狙われました。

ステージ上でイスに座っていた金丸副総裁(当時)が拍手の中、ステージ中央に歩いて行き出した直後、3度、銃声が鳴り響きました。金丸氏にけがはなく、発砲した男はその場で逮捕されました。

   ◇

1994年には、細川護熙元首相がいた東京・新宿区にあるホテルのロビーで、右翼団体のメンバーが天井に向けて発砲しました。

   ◇

安倍元首相に祖父にあたる岸信介・元首相も、1960年に首相官邸で右翼活動家に刺され、重傷を負いましたが、一命をとりとめていました。

   ◇

自民党・加藤紘一元幹事長は、2006年に山形・鶴岡市にある実家と事務所を全焼させられました。政治的立場をめぐる発言が関係していたといいます。

自民党 加藤紘一・元幹事長(当時)
「所属団体の名前などを聞くと、歴史観や靖国(やすくに)とかそういう関連の人かなと思わざるを得ません。言論の場所で、お互い議論したいと思います」

   ◇

安倍元首相は、政治家が狙われることに憤りを示していました。
8日の演説中に銃撃され、67歳で亡くなりました。
(2022年7月8日放送「news zero」より)

#安倍元首相銃撃 #安倍元首相 #銃撃 #参院選 #奈良 #演説 #政治 #安倍晋三 #日テレ #ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Twitter https://twitter.com/news24ntv
TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24
Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja

◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/

powered by Auto Youtube Summarize

おすすめの記事