コンテンツデリバリネットワーク, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=197863 / CC BY SA 3.0

#コンテンツデリバリネットワーク
#インターネット技術
(左) 単一のサーバーによる配信 (右) CDNによる配信 コンテンツデリバリネットワーク(英語: content delivery network、CDN)とは、ウェブコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのことである。
コンテンツ配信網とも呼ばれる。
1990年代以降ネットが一般に普及するにつれ、大手サイトからのリンクやテレビといった他メディアからのリンクにより、通常想定されていない大量のユーザーがサイトへ集中し、反応が遅くなったり、まったく応答不能になること(フラッシュクラウド効果)が多くなってきた。
このような現象に対処する場合、サーバを一ヶ所だけに置くのではなく、地理的・バックボーン的に分散させるのが効果的である。
同一のコンテンツを多くのサーバでミラーする手段としては、単純なDNSラウンドロビンから、P2P、地理情報を加味した複雑な配信技術までさまざまなものがあり、研究、実用化がなされている。
CDNはある意味インターネットにおけるエコシステムであり、CDN事業者が提供する分散されたエッジサーバ(キャッシュサーバ)より配信を行う事で、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が相互接続提供するインターネット上バックボーンに不要なコンテンツトラフィックを流入させず、同時に表示高速化が得られると言う効果が期待される。
CDNを用いることにより、ウェブのみならず、大容量アプリケーション、音楽、動画の配信やオンラインゲームといったブロードバンドのコンテンツを配信することが安定かつ低コストで行えるようになる。
そのためビジネス分野において注目されている。
近年ではCDNは広義の配信効率化サービスとして広がりを見せており、動画配信、ソフトウェアダウンロード、WEBサイトへのアクセス高速化・分散・負荷軽減を始め、構成上DDoS攻撃などのボリューム攻撃への高耐性を持ち合わせている点で、セキュリティ分野にまで活用の幅を広げている CDNの配信サーバ拠点(ノード・Point of Presence(POP)と呼ばれる)は通常、広範囲かつ複数の場所に展開され、多くの場合、複数のインターネットバックボーンを介して展開されている。
利点として、自社保有サーバの負荷軽減・接続回線帯域幅コストの削減、ページの読み込み時間の改善、またはコンテンツのグローバルな可用性の向上が含まれる。
CDNを構成するノードとサーバーの数はアーキテクチャによって異なるが、場合によっては数千のノード、エッジサーバと呼ばれるサーバー台数としても数万に至るケースがある。
コンテンツのリクエストは通常、分散されたDNSのCNAME解決からユーザ最寄りの設備IPを返却するアルゴリズムを経て最適なノードにリクエストが送信される。
CDNにおけるDNS解決での最寄りノード・エッジサーバ指定 接続元ユーザ最寄りのノード・POPを判定する際には次のフローにてDNS解決での処理が行われる。
URLを入力した際にユーザDNSにて当該DNS内容を解決リクエストする 意図的に記述されたCNAME先DNS(CDN事業者のDNS)に再接続される CDN事業者のDNSシステム内でネットワーク上最短経路情報やエッジサーバのパフォーマンス状況などのアルゴリズムより最適な拠点のIPが返却される ここで最終的にユーザから返却されたIPに接続リクエスト送信
接続元ユーザから最寄りノード・エッジサーバへの判定アルゴリズムとしては各社様々なメトリクスを使用しているが、一般的にはユーザが接続しているISP設備へのネットワーク上PING結果や、物理的なエッジサーバの負荷指標などをスコア化しているケースが多い。
CDNはコンテンツ配信を最適化するように設計された技術を採用し活用する事により、エッジサーバへのキャッシュによるサーバー負荷分散、キャッシュ出来ないコンテンツの透過ルーティング等の結果によりWebサイトへの可用性向上が可能になっている。
各ユーザへのサーバー負荷分散は、先述したエニーキャストDNS CNAME解決によるサービスベース(グローバル負荷分散)及び、その後のノード内機器ベース分散(ネットワークスイッチ、ロードバランサとも呼ばれるレイヤー4〜7スイッチ)を含む1つ以上の手法を使用して、複数のユーザー間でトラフィックを共有している。
スイッチには単一の仮想IPアドレスが割り当てられており、スイッチに到着するトラフィックは、配下に接続されてい...

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