気象庁の火山噴火予知連絡会は、霧島連山の新燃岳について、地下のマグマの蓄積を示す伸びが認められることから、今後の活動の推移に注意が必要との見解を示しました。
火山の専門家で構成される「火山噴火予知連絡会」は5日に定例の会合を開き、全国の火山活動について評価検討をおこないました。
鹿児島と宮崎県境に位置する霧島連山の新燃岳では、衛星を使った観測で、今年4月頃から地下のマグマの蓄積を示す基線のわずかな伸びがみられるということです。予知連は、火山活動がやや高まった状態になっているとして、今後の活動の推移に注意が必要と評価しました。
一方、長野県と岐阜県にまたがる焼岳では、今年5月下旬から山頂付近を震源とする微少な火山性地震が増加し、5段階の噴火警戒レベルが初めて1から2に引き上げられました。
この活動にともなう地殻変動などの変化は認められませんでしたが、焼岳では中長期的に火山活動が高まっている可能性があり、今後の活動の推移に注意が必要だということです。
(2022年7月5日放送)
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