岡山県内の市町村が保管するモデルナ製の新型コロナワクチンのうち、5月末に使用期限を迎える約10万回分以上が廃棄される見通しであることが分かりました。

このうち岡山市では5月26日に期限を迎えるモデルナ製ワクチンで、2月下旬から3月上旬に国から配分された、約5万1000回分が廃棄される見通しです。3回目接種が想定より進んでいないことや、ファイザー製ワクチンを希望する市民が多いことなどが要因とみられています。

市は廃棄を避けるため個別接種を行う市内約400の医療機関に18歳以上は原則、モデルナ製を使うよう通知し、集団接種会場では予約なしでの接種を行うなどしていましたが、使い切るのは難しい状況だということです。

岡山市保健管理課は、「廃棄を出さないように努力してきたが残念。市民には引き続き積極的な3回目接種をお願いしたい」とコメントしています。

このほか、倉敷市では約3万4000回分、津山市では約4000回分、備前市では約3500回分など県内の多くの市町村で廃棄され、その数は県全体で10万回分以上に上る見通しです。岡山県内の3回目のワクチン接種率は、16日の時点で54.81%となっています。

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