ウクライナ軍は、ロシアが制圧したとする南部ヘルソン州の弾薬庫を破壊、反撃の動きを見せています。

ウクライナ軍は11日、南部へルソン州ノバカホフカにあるロシア軍の弾薬庫を破壊したと発表しました。地元議員は「建物の窓は壊されたが人々は喜んでいる。ウクライナ軍が近づいているからだ」とSNSに投稿しています。

この攻撃をめぐり、ロシアメディアは12日、現地の親ロシア派当局の話として、アメリカがウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース」による攻撃で硝酸塩の倉庫が爆発し、少なくとも7人が死亡したほか、80人が負傷したと伝えています。

ロシア側は、今回の攻撃がゼレンスキー大統領の命令によるものだとして非難を強めています。

一方、南部ミコライウ州の当局は12日、ミコライウ市にある住宅や医療施設がロシア軍の砲撃を受け、12人が負傷したと明らかにしました。

国連は、11日までにウクライナで5000人を超える民間人の死者を確認したと発表、ただ実際の死者数はこれを大きく上回るとの見方を示しています。

こうした中、ロシアが黒海の港を封鎖し、ウクライナからの穀物の輸出が停滞している問題をめぐり、ロシア・ウクライナ・トルコ、国連の代表団が13日、イスタンブールで協議を行うと、トルコの国防相が明らかにしました。

国連のグテーレス事務総長は12日、「問題の解決に向けて取り組んでいるが、まだやるべきことがある」と述べていて、今回の協議が事態の打開につながるかが注目されます。

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