出典:EPGの番組情報
チョイス@病気になったとき「夏のアウトドアトラブル」[解][字]
休日の屋外で医療機関をすぐ受診できないとき、その場で適切に対処できるかが経過を左右する。ケガ、虫刺され、やけど、熱中症の手当の方法や対策、受診の目安を伝える。
番組内容
キャンプなどアウトドアレジャーが楽しいこの季節。気をつけたいのが、ケガや虫刺されなどのトラブルだ。休日の屋外で医療機関をすぐ受診できないとき、その場で適切に対処できるかが経過を左右する。転んで足を打った、指を切った、虫やクラゲに刺された、やけどをした、熱中症かもしれない、そんなときのベストチョイスとは?手当の方法、受診の目安、事前にできる対策まで、お出かけ前に知りたい情報をたっぷりお届けする。
出演者
【キャスター】八嶋智人,大和田美帆,【講師】日本医科大学講師・医師…五十嵐豊,【リポーター】上條倫子,【語り】江越彬紀,佐藤真由美ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- 場合
- 受診
- 応急処置
- 固定
- 先生
- チョイス
- 傷口
- 熱中症
- アウトドア
- 感染
- ケガ
- 皮膚
- ハチ
- ブヨ
- 医療機関
- 大丈夫
- 平野
- クラゲ
- チョイス君
- 今日
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
<いよいよ 夏本番>
<今年こそ アウトドアレジャーを!
という人も多いはず。
でも アウトドアには
さまざまな ケガやトラブルが付き物。
熱湯をこぼして 大やけどをしたり…>
熱い!
<虫に かまれたり…>
病院に
行ったほうがいいんじゃないかぐらい…
<さらに 意外なときに
熱中症になることも>
すごくびっくりしました。
<休日のアウトドアで ケガをしたとき
よくある話が…>
もう びっくりでした。
<だからこそ…>
その後
悪化するのか 治りがよくなるのか…
<そう! 正しい対応をチョイスすることが
大切なんです!>
(一同)チョイス!
<物が限られたアウトドアでもできる
応急処置の方法や…>
すごい すごい! これ すごいよ!
<医療機関を受診する目安。
これだけは持って行きたい
おすすめの応急処置グッズなど
チョイスを知っているといないでは
大違い!
お出かけ前に必見で~す!>
健康への道のりはチョイスの連続!
ということで 今日の「チョイス」は…
今年の夏
お出かけの予定はございますか?
キャンプに行きたいと思っております。
なるほど!
今 はやってますからね。
はやってますからね。 自然と戯れて。
そのときに やっぱりね 慣れてる人と
慣れてない人がいたりとかしたり…。
おっしゃるとおり!
あとは まあ 単純に 本当に
ケガをしたりとかいうことも
あるのかなあと思ってて。
楽しいことばっかり 頭の中にあってね。
準備ができてないですね。
そういう感じがね いたしますけど。
この夏こそはと
楽しい計画をしてらっしゃる方も
多いと思うんですけれども。
今日はアウトドアか 私は関係ないわ
という人にも
今日は ぜひ
参考にしていただきたいんです。
というのも
医療機関に すぐかかれなかったり
ケガをしてしまったりするのが
街なかや家の中と違って
使えるものに限りがあるという
制約があるという点では
災害が起きたときとも
共通するところが多い…。
確かに そうかもしれないね。
確かに! そうですね。
あるものでやるというね。
そうなんですよ。
なので レジャーに行く人も
そうでないという人も今日は必見です。
まずはですね
せっかくの楽しいレジャーが
大変な思い出になってしまった
という方のケースを見ていきます。
<サイクリングロードが整備され
全国から 自転車好きの人たちが
ツーリングに訪れます>
あっ こんにちは。 はじめまして。
<そんな知多にお住まいの…>
<5年前 小島さんは 夫と一緒に
地元のサイクリングイベントに
参加しました>
<小島さんは
ほかの参加者に遅れまいと
ついていくだけで必死だったといいます>
<そして 折り返し地点まで来たところで
悲劇が起きました>
この赤いほうが自分の自転車です。
<倒れたとき 左膝を
地面に強く打ちつけてしまったのです>
<小島さんは 応急処置もせず
痛む膝で
20kmも自転車を こいで帰りました>
もう あの… よっこらしょって…
氷を当てながら。
<翌日 ようやく 整形外科を受診>
<検査の結果
打撲どころか 膝の後ろ側の骨を
剥離骨折していたことが分かりました>
<完全に治るまでには
8か月も かかってしまったのです>
<それにしても 骨折した脚で
よく20kmも自転車に乗れましたね>
それでなくても それまで
結構 待っていただきながら行ったのに
帰りに また さらに
迷惑をかけるかっていう状況ですよね。
<一体 小島さんは
どうすればよかったの?>
まあ 何となく 気持ちは
分からなくもないっていうか
最初から ちょっと遅れていたから…。
焦ってね。
何かね
迷惑かけちゃいけないっていうので。
でも 確かに 僕らも
どうするべきだったのかって問われると。
分からないですね。
そういうとこありますね。
小島さんは どんなチョイスを
するべきだったのでしょうか?
詳しく教えていただきましょう。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いいたします。
僕なんかは やっぱり 骨折してるのに
よく20kmもいけたなあと…。
人は いけるもんですね。
そうですね。
途中に病院がなかったのかと
思ってしまいましたが。
事故の直後っていうのは
強い興奮状態や緊張状態で
アドレナリンが
たくさん 分泌されるので
本来 感じるはずの痛みがですね
あまり感じなかったりします。
しかし 時間がたってくると
興奮状態が収まって
本来の痛みを感じるようになってきます。
小島さんもおっしゃってましたけど
自分では
それが 打撲なのか骨折なのかというのは
なかなか分からないものですか?
そうですね。
自分で判断するのは難しいです。
そのため 安易に 大丈夫と判断しないで
より悪いほうの想定を考えて
対処をすることが大事だと思います。
そうか…。
処置っていうか 応急処置っていうか
何をすればいいのかっていうのが
気になりますね。
今日 ぜひ
覚えていただきたい言葉がありまして
これです。
大事な応急処置のポイントを
挙げてるんですね。 なるほど!
これを覚えとけば
まあ いいのかなという。
それぞれ どういう意味があるのか
ということですけれども 先生。
まずは「固定」ということですが。
ケガをした所を動かすと
腫れが ひどくなります。
固定することで それ以上
悪化を予防します。
「冷却」は
患部を冷やすことで
痛みや腫れを和らげます。
3つ目の「上げる」は患部を
高い位置に保つことで
腫れを抑えることに
つながります。
この「これあげる」は
実際 どうすればいいのか
実演してみようと思います。
早速!
<こちらのチョイス君が
ケガをしてしまいました>
<新聞紙や雑誌
粘着テープ レジ袋などを使って
応急処置の「これあげる」
やってみましょう!>
さあ まずは 八嶋さんです。
応急処置をお願いします。
チョイス君は 手首を痛めてしまいました。
大丈夫か? チョイス君。
あんな はしゃいでさ こけてさ。
急に手首ついちゃうから
おかしくなって…!
どうしたらいいだろう?
どうしたらいいだろう…?
八嶋さん これです。
思い出せ 思い出せ!
「これあげる」「これあげる」…。
そうだ!
だから まずは 先生 「固定」ですね!
はい。
普通は あれですよね
添え木とか するべきなんだろうけど
ないじゃないですか。
アウトドアなんで。
何を どう使えばいいのかっていう…。
このような雑誌を使うと
固定することができます。
ありますよ。
これを 手首を挟むように…。
ごめんな チョイス君。
手首を挟むように… はい。
手の甲から肘のほうまで
できれば 固定します。
2つの関節以上を固定すると
より動きにくくなるので…。
なるほど。
何を… ああっ あれだ…! テープ!
テープでいきますか?
はい。 粘着テープで固定をしてください。
応急処置なんで。
大丈夫か? 応急処置だからね。
あんな… ふだん落ち着いてて
あんな はしゃぐと思わなかったからさ
チョイス君。
これは 先生
結構きつめにいっていいですか?
きつすぎないように巻いてください。
分かりました。
しかし しっかり固定できるように
巻いてください。
はい じゃあ こう できました。
次は どうすればいいでしょうか?
こういう場合は ポリ袋を使うと便利です。
ポリ袋…。 あっ これですね。
はい。 ポリ袋の長い端を
はさみで切ってください。
この両サイドってことですか?
両側を だ~っと下まで切ってください。
ここですね。
袋を開く形になりますよね。
あっ なるほど!
もしかして 先生 これ…。
この三角巾っつうか…。
はい。 持ち手を首にかけると
三角巾代わりになります。
あっ こういうことか!
もう なってる!
ああ~…! こういうことじゃないか?
すごい すごい! これ すごいよ!
すごい!
あっ…! なった! なりました!
固定してあげましたので…。
この状態で冷やしておけばOKです。
なるほど。
じゃあ ここに…。 うわっ すごい冷たい!
まだ 中が 少し 氷の…。
冷たいペットボトルで冷やすと
いいと思います。
じゃあ ちょっと 冷たいかもしれないけど
これ 治るためだからね。
こういうことだ!
これで ばっちりでしょうか?
はい。
やった~! よかった!
よかったな! チョイス君!
<腕をつるには もう一つ
安全ピンを使う方法もあります。
着ている…>
<たったこれだけ!
安全ピン こんな使い方もできるんです>
さあ チョイス君
今度は 足首を痛めてしまいました。
応急処置をお願いします。
また やっちゃったよ!
まずは「固定」ですね。
先生 これは 何を使えばいいでしょうか?
早いですね 大和田さん。
ハハハハ…!
新聞紙や段ボールなどを使って
固定することもできます。 なるほど。
これ 軟らかいですけど これだと
どうやって固めたらいいんでしょう?
なるべく長い添え木にしたいので
新聞紙を開いていただいて…。
硬くなるように丸めてください。
そうか。 結構 きっちり巻いたほうが
いいっていうことですね。
そうですね。 硬くね。
こちらで。
でも 確かに
チャンバラごっことかするとき
刀になるぐらいだから。
硬くしますね。
これぐらいで どうでしょう?
そうしたら
脚の外側に当てるようにして
足首の関節と膝の関節も
粘着テープで留めてください。
はい。
やっぱり 手の場合 手首と肘のほうも
カバーするのと同じように
脚の場合は 膝と足首の…
要は 関節と関節を
2つ 固定すると
いいっていうことですか?
両方の関節を固定すると
動かなくなります。 先生!
難しいです これ。
ああ… 人がいるといいですね。
これ 先生 外側に固定するっていうのは
何か 意味があるんですか?
外側に固定したほうが動きやすいので
外側に固定したほうがいいと思います。
そうか。 このあと どこかに…
病院に移ったりとかいうときに
っていうことですもんね。
ごめんね! ちょっと痛いけど…。
そして 今回は 靴と靴下を
あらかじめ 脱がしてあるんですが
これは脱がしたほうがいいんでしょうか?
一度は 傷の様子を観察するために
靴や靴下を脱がして
観察したほうがいいと思います。
はい! できました!
おっ すごい!
どうでしょう?
すばらしいと思います。
こんな上のほうまで
いっちゃっていいんですね。
すごい すごい。
これで 次はですね 「上げる」。
脚を上げるためには
こういうのでいいんでしょうか?
リュックサックや丸めた衣類なんかを
脚の下に敷いて
脚を やや高く上げてください。
はい!
これならね…。
ありそうです! こういうもの…
洋服とかね。
上げました!
そしたら やっぱり 冷やさないと。
先ほど 八嶋さん これ 使われてたんで…。
これは 何でしょうか?
こちらは
たたくと冷える保冷剤になります。
これ たたくんですね。
お願いします。
(たたく音)
どうですか? 冷たくなります?
すごい! 一瞬で!
一瞬で冷たくなりました!
そうですか…!
すごい! これを患部に…。
皮膚を 直接 冷やしてしまうと
冷やし過ぎになってしまうので
タオルやハンカチの上から冷やすように
してください。
あっ 手ぬぐいで!
手ぬぐい。
こうして これでいいと…。 なるほど!
ということで 直接
当たらないようになる…。
冷たすぎないようになりました。
「これあげる」完成です。
皆さんも いざというときは
この「これあげる」を思い出して
応急処置してみてください。
さあ 先生
なんとか 応急処置はできました。
次に知りたいのが
このまま レジャーを続けていいのか
あとは すぐに医療機関に
受診したほうがいいのかっていう
その判断の目安っていうのを
知りたいんですが。
痛みが少なくて内出血や腫れがなければ
いったん
様子を見てもいいと思います。 なるほど。
ただ 骨折や ねんざは
適切な治療が遅れると
治るのに時間がかかったり 後遺症が
残ってしまう場合もありますので
歩けない 曲げられない
痛みや腫れが強い
患部が明らかに変形している
皮膚の色が
紫色になっているなどという場合には
救急で受診をしたほうがいいと思います。
なるほど。
でも そうなると VTRの小島さん
どうするのが ベストチョイスだったのか
ということですが。
まずは その場で「これあげる」の処置。
そのあと タクシーや
場合によっては 救急車を呼んで
早めに医療機関を受診したほうが
よかったと思います。 なるほど。
やっぱりね 無理しないということが
やっぱり 大切ですね。
ケガといえば ほかにも こんなシーン
経験ありませんか?
バーベキューで料理をしているときに
指を切ってしまった。
そして 子どもが 転んで膝をすりむいた。
こんなとき
どうしたらいいんでしょうか?
さあ どうしたらいい…? 大抵
ほっとくみたいな感じになっちゃうけど
そういうことじゃないってことですね
先生。
出血している場合の
応急処置は
まず「止血」。
そして「洗浄」。
最後に
「傷口の保護」を行います。 なるほど。
じゃあ まずは
「止血」ということですけれども。
皆さんの手元にハンカチを用意しました。
今 頂きました。
親指と人さし指の間をケガしたと想定して
実演を 五十嵐さん お願いします。
清潔なハンカチやガーゼ タオルなどを
傷口に当てて
真上から 直接 圧迫します。
真上から圧迫 はい。
今は 素手でやっていますけれども
ほかの方の止血をする場合は
お互いの感染を防ぐために
ビニール手袋やビニール袋を
使ってください。 はい。
傷口を 心臓より高い位置に上げると
出血を抑えることができます。
なるほど。
これは どれぐらいの間
押さえてればいいんですか?
出血が止まるまで押さえてください。
少量の出血であれば
通常 数分程度で止まります。
多量の出血や 圧迫しているのに
10分以上 血が止まらない場合には
医療機関を受診してください。
なるほど。
さあ 次は「洗浄」
洗うということですね 先生。
傷口に 砂や土が
付いてると
傷口が
感染するおそれがありますので
汚れが しっかり
落ちるまで
きれいな水で
よく洗ってください。
近くに水道とか ない場合は
どうしたらいいですか?
飲み物とかでもいいんでしょうか?
ミネラルウォーターなどがあれば
一番いいですが
なければ 糖分の入っていないような
お茶などでもかまいません。 なるほど。
いずれにしても
傷口が感染しないように
できるだけ 口をつけていない
ペットボトルで洗い流してください。
ただ 先生ね ペットボトルって 意外と
洗うみたいな感じで かけようと思うと
ば~っと出たりするじゃないですか。
ちょっと やりにくいなと思うんですけど。
そのときに役立つのが これなんです。
ペットボトルのふたに
きりや安全ピンなどで
小さい穴を開けたものなんですが
これを ふたにすると
少ない水でも 狙いを定めて
傷口を洗い流すことができるんです。
なるほど! あっ いいですね。
これなら さっとできます。
ちょっとずつ出てくるってことですね
お水が。
じゃあ 洗浄しましたと。
「傷口の保護」という…
次がね なっておりますけれども
消毒しなくていいんですか?
以前は 消毒するのが
当たり前だったんですけれども
むしろ 今は 消毒をしないほうがいい
というふうにいわれています。
ええ~!
それは また どうしてでしょう?
消毒液を使うと細菌だけではなくて
傷を治す細胞の働きまで
悪くしてしまいます。
かえって 傷の治りが
悪くなってしまうこともあります。
でも そうはいっても ちょうど 昨日も
公園で消毒したんですけれども
感染しないかなとか
心配しちゃうんですが。
明らかに
砂や砂利が付いてるような場合には
そこから
感染するおそれがありますけれども
一般的な切り傷程度であれば
きれいに洗い流せていたら
感染の心配はないと思います。
なるほど。
そして この
「傷口の保護」なんですけれども
これ 昔と 考え方が全く違うんですよね。
昔は 傷口は 乾燥させて
かさぶたを作って治すという考え方が
一般的だったんですが
実は 乾燥させないで
ジュクジュクさせたほうが
傷が 早くきれいに治ることが
分かってきて
今は そちらが推奨されています。
ジュクジュクしたら やっぱり ちょっと
うんでるんじゃないかなとか
心配になるんですけど
それは大丈夫ってことなんですね。
はい。 大丈夫です。 傷口からは
血液のほかに透明な体液も出てきます。
この体液には
傷口を修復する細胞が含まれているので
このような「ハイドロコロイド」と呼ばれる
素材で作られた ばんそうこうで
傷を覆って
体液を乾燥させないことが大切です。
ああ~… 何となく 最近 よく見ますね。
いっぱいありますよ。
増えてきたんですね。
でも これって 使ったことあるんですが
何日ぐらいで替えていいか
中が見えないし 分からなくて…。
あと お水も
平気だったりするじゃないですか。
そうすると 結構 何日も
たっちゃったりするんですけれども。
新しい皮膚が出来ているか
そして 感染していないかなど
状態を確認するために
2~3日に1回は
交換するのがいいと思います。
交換するたびに 再度 流水で洗って
新しいばんそうこうを貼ってください。
もし 剥がして確認できて
まだだと思ったら
洗浄は していいってことですね。
なるほど。 分かりました。
肌が弱い方や
夏場で汗をかきやすいような場合は
もう少し頻繁に交換すると
あせもや かぶれなどの予防に
なると思います。 分かりました。
もし ズキズキしてきたりとか
熱を持ってきた場合には
感染のおそれがあるので
そういった場合は
医療機関を早めに受診してください。
なるほど。
傷が どういう状態になったら
もう貼らなくてもいいっていう
卒業になるんですか?
ハイドロコロイドは
体液を吸うと白く膨らみます。
傷口から体液が出なくなって
ばんそうこうを貼っていても
白く膨らんでこなくなったら
貼らなくてもOKです。
そうなんですね。
それではですね
出血したときの受診の目安を
教えていただきたいんですが。
傷口を押さえても出血が止まらない場合。
それから 動物や人に かまれた場合
この場合は感染のおそれがあります。
また 傷口から
脂肪や筋肉が見えてしまう場合
こういった場合は
縫合しなければならないので
すぐに医療機関を受診してください。
はい。
ということで ここまで
ケガの応急処置について見てきました。
ただ アウトドアのトラブル
ケガだけではありませんよね。
自然が豊かなゆえに あれがいます。
虫です。
<フィリピンから日本に来て
15年以上になります>
<自然が好きで 家族で キャンプや登山に
よく行くというパウロさん。
以前 ある虫に痛い目に遭わされました>
<ブヨは 体長3ミリほど。
人の血を吸う昆虫です>
<きれいな水辺や牧場に生息し
特に 夏場は
大量発生することがあります>
<2年前の夏
パウロさんは
湖畔のキャンプ場で
ブヨに かまれました>
<その日は暑かったため
パウロさんは 半ズボンをはいていました>
<むき出しの脚。
突然現れたブヨの集団に パウロさんは
あっという間に
10か所も かまれてしまったのです。
直後は
あまり気にしていませんでしたが…>
3日後ぐらいとか…
<激しいかゆみと痛みに加え
かまれた所は
腫れて 熱を持っていました。
しかも 持っていた かゆみ止めは
全く効かなかったといいます。
激しいかゆみは
仕事にも影響を及ぼしました>
自宅勤務で
テレビ会議とかで…
やってたりするんですけれども…
私の場合は…
<ブヨには すっかり懲りたパウロさん。
ブヨ対策として準備したものは…>
<虫やヘビに かまれたときに
毒を吸い出すために使います>
<そして もう一つのチョイスは…>
川とか湖の近くは…
<今年の夏は 虫対策を ばっちりして
キャンプを楽しんでくださいね!>
(4人)チョイス!
いやあ でも 怖いですね。
怖いですね。 あんな かゆくなっちゃって。
だから 先生 あれですね パウロさん…
かまれたときは何ともなかったのに
2~3日たってから
痛くて かゆいっていう…
大変だなと思いますけど
これは どうしてなんでしょうか?
ブヨは血を吸うときに麻酔をします。
そのため かまれた直後は
気にならないんですけれども
麻酔の効果が切れてくると
激しい痛みや かゆみが出てきます。
じゃあ ブヨに かまれたら
どうするのがいいのかということですが。
まずは 毒を出します。
VTRにも出てきた
「ポイズンリムーバー」。
これを使うのも
いいですし
もし それがなければ
かまれた所をですね
ぎゅ~っと つねることでも…。
絞り出すみたいなことですか?
そうです。
で 時間がたつと 毒が回ってしまうので
すぐやることが大切です。
何か あんまり すぐ触っちゃ
いけないのかなって思うけど やっぱり
早めにやったほうがいいってことですね。
そうですね。
すぐに やっていただいて。
これは ブヨに限らず
アブやハチ ヘビなどにも有効です。
そうですか…!
あの… 我々世代だと 何か 昔ね
サバイバルの 何か そういう番組で
急いで 口で吸って吐くみたいな…。
これはどうでしょう?
毒を吸ってしまうリスクや
感染のおそれがあるため
口で毒を吸うのは おすすめできません。
分かりました。
これって 薬はないんですかね…。
ブヨやアブ ハチに刺された場合には
抗ヒスタミン剤が入った
ステロイドの軟こうを塗るとよいです。
激しいかゆみに対しては
リドカインという
局所麻酔の成分を含んだ軟こうを
使っています。
それは 薬局とかドラッグストアでも
買えるものですか?
はい。 こうした成分が入った
市販の ぬり薬というものがあります。
作用の強さには種類があるので
応急手当てで よくならない場合は
早めに皮膚科を受診したほうがいいです。
分かりました。
アウトドアでは このブヨ以外にも
危険な虫って いっぱいいるんですよね。
例えば こちらです。
スズメバチ。
これは 怖いですよ。
そうですよね。
刺されると激痛になるだけではなく
人によっては 激しい
アレルギー反応を起こすこともある
大変危険な虫です。 では ここで
久しぶりの「チョイス」です!
正しい対策をチョイスしてください。
久しぶりだから ちょっと緊張しますね。
何年ぶりかな?
この危険なスズメバチに
狙われないようにするためには
どちらが正しいでしょうか?
「A 虫よけスプレー」。
「B 明るい色の服を着る」。
はあ はあ はあ はあ…。
選んでください。
なるほど!
まいりましょう。 どうぞ!
じゃじゃん! じゃじゃん!
分かれました。
まず 八嶋さん Bです。
これね 僕 何かで…
スズメバチって よく頭に来るんですよね。
だから 黒いのが好きなんですよ。
だから 明るい服を着てたら
日の光もあって反射もあるし
何か あんまり
認識しないんじゃないかなっていう。
なるほど。 そして 大和田さんは…。
私はA。
ハチを駆除っていうんですか
…する人たちって 何か こう
暗い色着て 帽子かぶってるイメージが
勝手にあって… 違うのかもしれませんが。
虫よけスプレーで
なんとかしてください!
「なんとかしてください」…!
持ってますから 虫よけスプレー。
さあ どちらが正解か。 答えは こちら。
「B 明るい服を着る」でした。
さすが。
これは 僕は勝手に言ってましたけど
本当の理由っていうのは
どういうことなんでしょうか? 先生。
スズメバチは おっしゃるように
黒っぽいものに反応して
襲ってくる習性があります。
ですよね。
なので アウトドアに出かけるときは
服やバッグは できるだけ明るい色を
選んでください。
ほかには
甘い香りにも寄ってきたりするので
香水や 香料入りのヘアスプレーなどは
使わないほうがいいです。
なるほど。
こうした性質はブヨやアブも一緒です。
あっ そうなんですね。 全般的な…。
ハチだけじゃないんですね。
虫よけスプレーは効かないですか?
はい。
ハチに向かって吹きつけて
ハチを撃退するスプレーというのは
あるんですけれども
人に吹きかけて
ハチが寄ってこないようにする
スプレーっていうのはありません。
ハチや ハチの巣を見つけたら
刺激せず
その場を静かに立ち去ってください。
はい。 分かりました。
さあ 続いて気をつけたい虫は
こちらです。
はい マダニ。
うわ~…。
これ 大きさが3ミリから8ミリほどで
山や草むら そして
畑などにも生息していて
森の近くのキャンプ場にも
よく潜んでいるんですよね。
マダニも人の血を吸うんですけれども
かまれたとき
どんなチョイスがよいのか?
「A すぐに引き剥がす」。
「B 付いたままにしておく」。
さあ どっちでしょう? お願いします。
じゃじゃん! あっ 一緒だ。
ああ~ 一緒ですね。
なぜ Aでしょうか?
いや そりゃ… そりゃ そうでしょ!
「ああ いるなあ…」みたいな 嫌でしょ?
ねえ!
まず うわ~! って…
うわ~! って やりたくなる。
もう とにかく…。
だって その間も吸ってるんでしょ?
吸われてるのを
見続けるわけにはいきませんよ。
…と一致しているところで
正解は こちらです。
何で~?
付いたままにしておいてください。
無理 無理 無理!
えっ? これ 先生 どうしてですか?
自分でマダニを引き剥がしてしまうと
皮膚の中に マダニの口が
残ってしまうことがあります。
口だけ残して 体を
ブチッて いっちゃうってことですか。
そうすると かえって 取り除くのが
難しくなってしまうケースがあります。
ああ そうですか…!
自分では 無理に取ろうとしないで
付けたまま受診して
医療機関で取り除いてもらってください。
やっぱり 病院は
受診したほうがいいんですか? この場合。
はい。 マダニというのは
感染症を媒介することがあって
中には 命に関わるような
そういった感染症もあります。
そうですか…!
そのため マダニに かまれた場合は
すぐに医療機関を
受診するようにしてください。
帰ったほうがいいんですね。
はい。
怖いですね。 そして 最後はですね
海で気をつけたい生き物です。
こちら。 はい クラゲ。
触手に毒があって 触ると
みみず腫れになってしまったり
しびれるような
激しい痛みを伴うこともあります。
経験ありますね それは。
刺されたことありますよね。
あります あります。
では クラゲに刺されてしまったとき
正しいチョイスは どちらでしょうか?
「A 海水で洗う」。
「B 真水で洗う」。
ええ~?
お考えください。
せ~の…。
じゃじゃん!
一緒だ! えっ… そりゃ そうだよね。
そうですよね。
何か もう ピリピリしそうだし…。
しみちゃうし。
っていうか やつがいた場所の水でしょ
だって。 うん!
答えは こちらなんです。
ええ~!
「海水」が正解ということで。
何でですか?
解説 お願いします。
クラゲっていうのは
海の中で生活をしています。
なので クラゲにとっては 真水のほうが
かえって 刺激になってしまいます。
真水をかけると 患部に刺さったままの
触手が はじけてしまって
中から針が出てくることがあります。
はあ~…!
ええ~!
絶対に真水で洗わないほうがいいです。
絶対に洗わないでください。
きれいにしたくなっちゃいますね。
危ないですね。
僕らにとっては真水がいいけど
クラゲにとっちゃ
やっぱり 海水のほうが
まだいいっていうことなんですね。
<クラゲに刺されたときの
正しい対処法は こちら>
<まずは…>
<決して 素手で触ってはいけません!>
<次に 十分な量の海水で
クラゲの毒を洗い流します>
さて 続いても キャンプでよくある
トラブルについて見ていきます。
<会社員の…>
<キャンプ歴30年以上の大ベテランです>
<キャンプ好きが高じて
40家族以上が参加する
キャンプサークルを主宰。
家族や仲間たちと
一年中 キャンプを楽しんでいます。
そんな平野さんですが 一度だけ
大きなトラブルを経験しました>
<数年前 やかんで沸かしたお湯を
カップに注ごうとした そのとき…>
熱い!
熱い 熱い 熱い…!
<やかんの取っ手が外れて…>
ああ~…! 熱い 熱い 熱い…!
水…! 水 水!
<仲間たちも 次々に 水や氷水をかけて
冷やしてくれました>
<しばらく冷やしたあと 平野さんは
持っていた 消毒効果のある
市販の軟こうを塗りました。
右足の付け根から太もも全体が
しばらく 真っ赤になっていたそうです>
<それでも 数日で症状が和らいだため
結局…>
やけどのチョイス どうでしょう?
何となく 僕 別に いいんじゃないのかな
と思ってしまいましたが
先生 どうですか?
平野さんのチョイス ずばり。
いいところと悪いところがあります。
そうですか。
まずは じゃあ よかったところは?
身近にあるものを使って
すぐに冷やしたことが いいところです。
これは 絶対にやるべき処置になります。
まずは 冷やすっていうことですね。
あれは 服の上から
お水とか かけてましたけど
それでも大丈夫ですか?
すぐに素肌を出せるような所であれば
直接かけたほうがいいと思いますが
すぐに脱げなかったりとか
脱ぐと
皮膚や水ほうが破けてしまうような場合
こういった場合には
無理に脱がさなくても
服の上からかけてもいいと思います。
なるほど。 じゃあ もう とにかく
まずは
冷やすってことですね。 分かりました。
では 逆に ちょっと駄目なところって
おっしゃいましたけど
それは どういうところでしょう?
それは 自己判断で
軟こうを塗ってしまったところです。
えっ? 駄目なんだ!
やけどは 重症度によって
使用する軟こうが異なります。
初期対応を間違えてしまうと
あとあと 感染してしまうこともあります。
重症度を自己判断するのは難しいので
医師の立場としては
何も塗らずに受診してほしかったと
思います。 なるほど。
じゃあ やけどの場合
受診の目安っていうのはあるんですか?
こちらで見ていこうと思います。
これらの場合は 皮膚科や救急の受診が
勧められるということです。
顔や おなかのやけど
受診したほうがいいということですけど
これは 何か 理由があるんですか?
体の部位によって
皮膚の厚さというのは異なります。
特に 顔や おなか
そけい部や太ももなどは
皮膚が薄いので
やけどが深くなりやすいです。
なるほど。
例えば 指先なんかは皮膚が厚いので
たとえ 熱いものを触ってしまっても
熱くてヒリヒリするぐらいであれば
冷やして様子を見ることも
できると思います。
あと 子どものやけどの場合も
受診したほうがいいんですね。
子どもは 体も小さくて
大人に比べて皮膚が薄いので
やけどが重症化しやすいです。
なるほど。
冷やして落ち着いたと思っても
皮膚の下で熱が進行することもあるので
ちゅうちょなく
受診してほしいと思います。
そうなんですね。
じゃあ そうすると 平野さんは
受診したほうがよかった
というような結論ですか? やっぱり。
そうですね。
やけどの範囲も広いですし
太ももなども
やけどをしているので
また 水ぶくれも
出来ていましたので
感染する可能性も
あったので
できれば 受診したほうが
よかったのではないかと思います。
分かりました。
さあ アウトドアのトラブル。
最後に見ていくのは熱中症です。
思いがけない場面で
熱中症になってしまうこともあるんです。
<平野さん一家の末っ子
小学校4年生の…>
<3年前の6月 臣伍朗くんは
意外なときに
熱中症になってしまいました>
おはよう。
おはよう。
<なかなか起きてこない臣伍朗くんを
心配して呼びに行くと…>
じん?
<テントの中で ぐったりしていたのです>
ママ。 気持ち悪い…。
今 開けるからね。
<平野さんは
慌てて テントの窓を全開にし
保冷剤で 臣伍朗くんの
わきの下や頭などを冷やして
応急処置をしました>
じん 大丈夫? 暑い?
<炎天下にいたわけでもないのに なぜ?>
<蒸し暑かったものの 防犯のため
テントの入り口は
しっかり閉めていました>
<換気のために
少しだけ窓を開けていましたが
家族5人が密集して寝ていたため
テントの中に
熱が こもっていた可能性があります>
私たちは そんなに
気付かなかったですね。
<平野さんは アウトドアで
夜 どのように
熱中症対策をすればいいか分からず
困っています>
(一同)熱中症のチョイスを
教えてください!
なるほど。
でも 我々も ちんぷんかんぷんですね。
寝てる間にね しかも…
ということですけれども。
こういう場合は
先生 どうしたらいいんでしょうか?
風通しをよくして
熱が こもらないようにするというのは
一番大事なことです。
防犯面から テントを全開にできない
というのも よく分かります。
VTRにあったように
天井近くの窓を開けているので
電池式の扇風機などを持ち込んで
換気をよくしたらよかったと思います。
なるほど。
あとは 夜 トイレに起きるのが
面倒に思うかもしれませんが
寝る前に しっかりと水分をとることも
重要だと思います。 そうですね。
家族の中で 一番下の子だけ
熱中症になってましたけども
やっぱり 子どもっていうのが
熱中症になりやすいものですか?
そうですね。
子どもや高齢者というのは
体温調節機能が うまく働かなくて
体の中の熱が こもりやすくて
熱中症のリスクが高いです。
大人は 大丈夫と思うような環境でも
熱中症になってしまうことがあるので
特に気をつけてあげる必要が
あると思います。
平野さんたちの熱中症の
応急処置っていうんですか
何か わきの下に入れたりとかって
あれは いかがですか?
窓を開けて風通しをよくしたりとか
わきの下に
保冷剤を入れて冷やしたりする。
しっかり 応急処置は
できていたと思います。 そうですか…!
その熱中症の応急処置を
改めて おさらいしていきますと
涼しい場所で安静にしておく。
そして 首筋や わきの下 そけい部など
太い血管が通している所を冷やす。
そして
経口補水液やスポーツドリンクで
こまめに水分補給をするということが
基本だということです。
熱中症の受診の目安っていうのは
ありますか?
応急処置をしても
頭痛や体のだるさが回復しないときは
受診したほうがいいと思います。
臣伍朗くんのように
おう吐がある場合には
食中毒なども考えなければいけないので
受診が望ましいかなと思います。
そういうとき でも
救急車っていうのは必要ないですか?
もし 呼びかけに
反応しなかったりとか
あとは
けいれんをしてる。 こういった場合には
迷わず 救急車を
呼んだほうがいいと思います。
はい。 では 最後に
今日お伝えした内容を踏まえまして
ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いいたします。
いざというときの応急処置や
熱中症の予防を覚えて
楽しいアウトドアを過ごしてください。
重症だと思ったり
判断に迷ったりしたら
ちゅうちょせず 病院を受診してください。
分かりました。
先生 どうも ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
今日は アウトドアにおすすめの
応急処置グッズ。
まずは 一枚あれば いろいろ使える
手ぬぐい。
生地が薄くて
固く結べるので
骨折や
ねんざをしたときの
固定に ばっちり!
傷口の止血や
細く裂いて
包帯代わりにも。
そして たたくと冷たくなる瞬間冷却剤。
ねんざや やけど 熱中症の応急処置に
欠かせません。
切り傷や すり傷の手当てには
穴を開けたペットボトルのふたと
ハイドロコロイドのばんそうこう。
そして 虫刺されには
ポイズンリムーバーと
虫刺され用の
ステロイド軟こうでしたね。
安全ピンとピンセットも お忘れなく。
さらに 入れ物にも 一工夫。
広口のプラスチックボトルを使えば
持ち運びやすく
グッズが ぬれることもありません。
しっかり準備して
思いっきりアウトドアを楽しみましょう!
次回も 皆さんに お届けします。
健康への ベスト…。
(2人)チョイス!
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