12月21日、内閣府は「日本海溝」「千島海溝」沿いの"巨大地震"が発生した際の被害想定を公表しました。最悪の場合、北海道で想定される死者が13万人を超えることがわかりました。

 北海道厚岸町が作成した津波シミュレーションです。

 北海道の太平洋沿岸では、"巨大地震"による大津波が発生するリスクが高まっています。

 21日の内閣府の発表は、日本海溝と千島海溝沿いでマグニチュード9クラスの"超巨大地震"が、異なる季節や時間帯に発生した場合の被害想定です。 

 北海道で想定される津波による死者数は、冬の深夜ですぐに避難する人の割合が低い場合、「日本海溝モデル」で最大13万7000人、「千島海溝モデル」で最大8万5000人に上ります。

 2011年の東日本大震災の死者・行方不明者約1万9000人を大幅に上回る想定です。

 21日の発表に津波の浸水想定域になっている太平洋沿岸の市民は…。

 千島海溝モデルで最大20,3メートルの津波が想定される釧路市民:「びっくりです。海が近いので津波が心配です。家族では話し合っています、どこに集まるか」

 日本海溝モデルで最大8.7メートルの津波が想定される函館市民:「避難に対して準備はしていないのではないか」

 日本海溝モデルで最大8.7メートルの津波が想定される函館市民:「(大きい津波が来たら)函館山に登るしかない」

 国は、住民の早期避難や建物の耐震化などの対策で、被害を大きく減らすことが出来るとして、被害想定を踏まえ、行政や地域、個人が効果的に備えることが必要だとしています。

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