「ポスト菅」を決める自民党総裁選の告示まであと3日です。最大派閥「細田派」の会合では、どんな議論が出たのでしょうか。国会記者会館から報告です。
(政治部・小池直子記者報告)
細田派の会合は14日午後に終わりました。そして、岸田前政調会長と高市前総務大臣、この2人を支援することを決めました。細田派内には岸田前政調会長や高市前総務大臣を推す声が圧倒的ですが、河野行政改革担当大臣を支援する議員も一部にいて、自主投票を求める声も上がっていました。
しかし、ある幹部は「派内の大勢は岸田だ」と述べていました。
ただ、安倍前総理が高市前総務大臣の支持を鮮明にしているため、岸田前政調会長だけでなく、高市前総務大臣も支援することを決めました。そして、それぞれの陣営に推薦人も出すことを確認しています。
派閥としては候補者を出していない以上、総裁選で勝ってポストを勝ち取るために決選投票での2位3位連合という逆転のシナリオも描いています。そのためには、とにかく最後は結束して行動すること、この方針を明確に打ち出したい考えです。
(Q.石破元幹事長が出馬を見送った背景は?)
自らが立候補する主戦論では勝算が見えず派閥内がまとまらなかった、これが最大の理由だと言えます。
石破元幹事長が出馬することで特に党員票が割れるため、安倍麻生の傀儡(かいらい)とみている岸田前政調会長が有利になるのを避ける狙いがあります。
石破元幹事長としては党員票では一定の支持はあるものの、弱点と言われている議員票では今回も支持が広がらないとみていたため、5回目となるこの挑戦でも勝ち目がないと判断していたためです。
さらに、これまでポスト争いで冷遇されてきた派閥のメンバーを処遇してもらいたいという思惑もあります。
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