福岡県北九州市は、芝生広場や動物園などのある市内最大の公園「響灘緑地グリーンパーク」で、小学3年の男の子が毒性が強い「セアカゴケグモ」にかまれた疑いがあると26日、発表しました。男の子は数時間にわたって痛みやしびれを訴えたものの、症状は快方に向かっているということです。

◆男の子は公園内のトンネルで右手をかまれた
北九州市によりますと、小学3年の男の子が24日午後1時ごろ、グリーンパークのトンネルの中で右手中指をかまれました。男の子は2、3時間ほど痛みやしびれの症状を訴えたものの、現在は快方に向かっているということです。市の職員が公園を調べたところ、セアカゴケグモのメス3匹とオス1匹を見つけたため、すべて駆除しました。北九州市でセアカゴケグモが見つかったのは今年度に入って5例目です。

◆重症例では進行性の「筋肉麻痺」も、危険な外来種
東京都環境局によると、セアカゴケグモは44都道府県で確認されています。腹の赤い模様が特徴で、かまれると強いかゆみとともに皮膚が赤くはれることがあります。重症例では進行性の筋肉麻痺が生じることもあります。ベンチの裏やエアコンの室外機の下、排水溝のふた、外に置いてあるサンダルの中などの日当たりが良い場所や暖かい場所にある物陰や隙間に注意が必要です。

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