ある美容院では、失恋休暇制度を設けています。具体的には、次の内容が特徴的です。
１．失恋休暇とは、失恋したら年代などに応じて有給休暇を取れる制度です。20代前半なら１日、20代後半なら２日、30歳以上は３日の取得を可能としています。
２．手続きは、失恋して休暇を取りたい旨を店長に口頭で報告すれば翌日から取得できます。
３．失恋休暇は離婚の場合も認めており、休暇に１日を足せることになっています。
【意見・感想・解説】
今回は、失恋休暇制度を取り上げました。とても、変わった休暇制度ですね。
これまで、様々な休暇制度を取り上げてきました。
例えば、
・監督やコーチ、スタッフなどとして、ボランティアで各種の競技イベントに参加する場合の
スポーツボランティア休暇制度
・失効した年次有給休暇を積み立てて使途限定で使用できるリザーブ休暇制度
・子供の運動会や授業参観など、学校行事への参加に関するスクールイベント休暇制度
・年に１度、家族や恋人等、大切な人の誕生日に有給休暇が取得できるＬＯＶＥ休暇制度
を紹介してきました。どれも特徴ある制度です。
そして、今回は、失恋した場合の休暇です。こうした休暇制度は、とても珍しいと思います。
ただ、確かに失恋して、心が落ち着かない状況では、お客様の前に出て、適切に接客対応することは難しいと思います。
それであれば、会社の休暇制度を利用して、しっかり休んでもらい、社員の心を落ち着かせてもらう機会をつくることは、理解できるところです。
ただ、なかなか失恋したので休ませてほしいとは、社員はいえないと思いますので、制度の利用面において課題があるといえます。
東京都世田谷区の社労士
就業規則・メンタルヘルス対策・パワハラ及びセクハラ対策、残業対策コンサルティング
坂本直紀社会保険労務士法人
http://www.sakamoto-jinji.com/
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