うだるような暑さが続いています。8月21日の県内は20日よりも気温が上昇し、浜松市佐久間で35.9度、三島市で35.6度など6地点で猛暑日に。静岡市も33.4度を記録するなど、県内の全ての観測地点で30度を超えました。こうした危険な暑さが続く8月、思いもよらぬ形で子どもが熱中症のリスクにさらされるケースが県内で確認されました。
<井浪直人ディレクター>「今月2日、浜松市の民家で、1歳の女の子が誤って車内に閉じ込められ、熱中症とみられる症状で救急搬送されていたことがわかりました」
 トラブルが起きたのは浜松市内の住宅の駐車場。鍵を車の中に置いたまま、家族が誤まって施錠し、チャイルドシートに座っていた1歳の女の子が閉じ込められてしまったというのです。外から開けようとしても開かなかったため、家族が119番。通報で駆け付けた消防隊が窓ガラスを割って救助しました。1歳の女の子はぐったりした状態で、発熱していたため救急搬送されました。その日のうちに退院したということです。
 閉じ込めが起きた車内はどんな状態だったのでしょうか。
<井浪ディレクター>「これから車内がいかに危険なのかということを実験します。ただいまの外気温は39.8℃で、アスファルトの照り返しがあるためかなり暑い外気温になっています」
 窓を閉め切って、エンジンを停止した車内に温度計を設置します。すると…。
<井浪ディレクター>「実験開始から5分が経過しました。温度は43.9℃を示していて、ハンドルも熱せられて熱くなっています」
 そして、10分後…。
<井浪ディレクター>「日差しが強い中およそ10分が経過しました。車内の温度は47℃を示しています。実験開始から20分ほどが経過しました。車内の温度は50℃を超えて、温度計の調子がおかしくなるほどです。ハンドルも今度は熱くて握ることができないほど熱せられいます」
 実験開始から20分で車内の温度は10度以上も上がり、50度に達しました。
 これは、JAFが行った同様の実験映像です。実験開始から1時間が経過するとクレヨンが溶け出し、70度に達したダッシュボードでは目玉焼きの白身の色が変わりました。
<JAF静岡支部 永谷和俊係長>「特にお子様などは体温調節ができないので、かなり危険な状態になってしまう。暑いときは油断せず少しの間でもお子さんを外に連れ出すということが必要」
 自分で鍵を開けることのできない小さな子どもが閉じ込められれば、命に関わる夏の車内。実は、静岡県内では2019年8月、全国で最も多い9件の「子どもの車内閉じ込め」が確認されています。もし、子どもが誤って車内に閉じ込められてしまったらどう対処すればよいのでしょうか?
<JAF静岡支部 永谷係長>「まずは落ち着いて、自分1人で解決しようとしないことが重要。周りに助けを求めて、すぐにJAFや消防のレスキューを呼ぶことが必要。(本当に緊急事態のときは?)ガラスを割る。でも、なかなかすぐには割れないので、緊急用の脱出ハンマーを使えば」
 これは、車内から窓ガラスを割ろうとする映像ですが、ヘッドレストや傘、ドライバーでどれだけ叩いても割ることはできません。静岡市の自動車整備会社で特別に実験させてもらいました。
<柴真司社長>「これは普通のハンマーです。これで割れるかどうかお見せしたいと思います。これでもなかなか割れないと思います」
<井浪ディレクター>「ほんとですね。全然ひびも入ってないですね」
 ハンマーで強く叩いても、表面に傷がついただけで割れません。そこで、JAFから借りた脱出用のハンマーを使ってみると…
 軽く窓を一突きしただけで、粉々になりました。
<柴真司社長>「焦っていると、お子さんの目の前のドアを開けたくて、お子さんの側面の窓を割りがちですが、ガラスが遠くまで飛び散るので、できるだけ離れたところのガラスを割っていただけるといい」
 こうした脱出用のハンマーなどを使わない限り、容易に割れない車のガラス。車内の閉じ込めには強い警戒が必要です。
<柴真司社長>「まずは、車をインロック(閉じ込め)しない状況を作ってあげることが一番。鍵は車の中に置きっぱなしにするのではなく、肌身離さず持って、外から容易に開けられる状況を作って下さい」
#オレンジ6 8月21日放送

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