“旧統一教会”をめぐり、様々な議員が関わりを持っていたことが明らかになるなか、自民党幹部は「組織的関係はない」としたうえで「何が問題かよく分からない」と発言しました。
自民党・福田達夫総務会長:「(Q.旧統一教会と自民党、証言が出てきているが、なぜこれだけ議員と付き合いがあるのか?)党としては(関係が)ないというのは、幹事長が明確に申し上げているというふうに僕も理解しています。正直、僕自身が個人的に全く関係がないので、何でこんな騒いでるのか、正直よく分からないというのはあります。わが党が組織的に、ある団体から強い影響を受けて政治を動かしているのであれば問題かもしれませんが、申し訳ない、僕の今の理解の範疇(はんちゅう)だと、そういうことは一切ないので。正直言います。何が問題か、僕よく分かんないです」
組織的な関わりがないことは確認済み。これは党としての立場です。
自民党・茂木敏充幹事長:「ご指摘の団体について、自民党として組織的関係がないこと、すでにしっかりと確認しています」
個人として関りを持つ議員には“慎重であるべき”と注意していくといいます。
ただ、その“個人”からは、こんな発言も出てきました。
選挙の際「旧統一教会の関係者に、電話で投票を呼び掛けてもらった」ことを認めている。岸信夫防衛大臣です。
岸信夫防衛大臣:「(Q.旧統一教会が社会的に問題ある宗教団体と以前から認識していたか?)そういうことが言われている団体であることは認識しておりました。(Q.“電話作戦”程度なら、旧統一教会メンバーの手伝いは問題ないという認識か?)電話作戦の中身にもよると思うが、そういう判断を当時はしていたんだと思う」
かつての重鎮から気になる証言も出てきました。前参院議長・伊達忠一氏です。
伊達氏は2年前から、世界平和統一家庭連合などが主催するイベントに、少なくとも3回登場していました。
その理由を本人に聞くと…。
伊達忠一前参院議長:「宮島喜文ってのがいるんです。これをお願いして、当選させてもらったんですよ。安倍さんに了解をとって。安倍さんに『統一教会に頼んで(票が)ちょっと足りないんだ』と。(安倍元総理が)『分かりました。ちょっと頼んであれしましょう』と。ナンボ(票が)入ったか分からんわね。どっちにしても当選はしたんだわ」
きっかけは2016年の参院選。伊達氏は、出馬した宮島喜文候補を当選させるため、旧統一教会の組織票の割り振りを安倍元総理に依頼したというのです。
伊達氏は、イベントに参加したのは“お礼のため”だと釈明しました。
立憲民主党・泉健太代表:「『党としての組織的な関係がない』と言ったということは、相当深く、各議員広範囲にわたって関係を有しているということが明らかになったということではないか。やはり自民党は、党で調査をすべきだ」
自民党・福田達夫総務会長は29日夜、会見での発言についてのコメントを発表しました。
自民党・福田達夫総務会長:「わが党が組織的に、党外の団体から強い影響を受け、それで政治が動くのであれば問題ですが、私の理解では、そのようなことは一切ありません。ただ、党としての問題ではなく、個人として何か抜き差しならない関係になっていて、その結果、その方の政治活動に非常に大きい影響を与えているのであれば、それは問題と思います。そのような団体との付き合いについて、何が問題か分からないという主旨の発言ではございません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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