臨時国会は来月3日に召集されることがきょう、正式に決まりましたが、その国会を控え、今、ある人物の動向が注目されています。

NHK党 立花孝志党首
「ガーシーおめでとう!」

今月行われた参院選で、NHK党から出馬し、当選した「ガーシー」こと東谷義和参院議員。今、その名前が注目されています。

野党関係者
「本当にガーシーっていう名前で国会活動する気なの?」

東谷氏はユーチューバーとして活動する際、「ガーシー」と名乗っていますが、国会でもこの「通称」を使用するためには、国会に申請し、認められる必要があるのです。

アントニオ猪木元参院議員
「元気ですか!元気があれば何でもできる。元気があれば質問もできる」
山崎力予算委員長(当時)
「最初のご発声は元気が出るだけではなくて、心臓に悪い方もいらっしゃると思いますので、今後はお控え願いたいと存じます」

参議院で「通称」が認められたのは1997年から。過去にはアントニオ猪木元参院議員や大橋巨泉元参院議員といった、いわゆるタレント議員などの例があり、現在も名前の漢字をひらがなにしたり、旧姓を使用するなどして「通称」で活動する国会議員は少なくありません。

この「通称」の届け出期限は、あすの午後3時に迫っていましたが、東谷氏はきょう、代理人を通じて「ガーシー」を通称として使用するための届け出を国会に提出しました。

他にも、日本維新の会から初当選した、中条きよし参院議員やれいわ新選組の水道橋博士参院議員らも届け出ています。

参議院によりますと、届け出をされた通称が認められなかったケースはこれまでにないということですが、与野党の一部には反対論もあり、28日の議運理事会で協議される見通しです。

一方、東谷氏をめぐってはこんな問題も。

NHK党 立花孝志党首
「帰ってきて逮捕される可能性はあるけれども、ドバイにいたら100%逮捕されないわけですよね。帰ってくるメリットは何一つないわけですよ」

立花党首によりますと、東谷氏は現在ドバイに滞在していますが、“帰国すれば詐欺罪で逮捕される可能性があるため、次の臨時国会には登院しない”ということです。

国会議員には不逮捕特権がありますが、現行犯や国会が許諾した場合はその限りではありません。

また、国会法では正当な理由がなく召集に応じなかった場合、国会での議決で除名することも可能だと定めていて、東谷氏が国会議員の身分を失うような事態に発展するのかどうか注目されています。

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