「大阪王将」の元従業員が、調理場にナメクジが大量発生していると告発し、SNS上で炎上。店側が謝罪する事態となりました。元従業員本人に単独インタビューし、告発に至った経緯を聞きました。

■「ナメクジ超大量発生」元従業員が激白

 AさんのSNSから:「ナメクジ超大量発生してます」

 24日に男性が行ったSNSへの投稿です。

 勤務していた中華料理チェーン・大阪王将のフランチャイズ店の厨房(ちゅうぼう)に、ナメクジなどが大量に発生しているという衝撃的な内容でした。

 SNSの反応:「暴露の内容が想像を超えてて、鳥肌立ってる…」「何度も利用したことある店舗なんで、めちゃくちゃ憤ってます」

 SNS上で大きな騒動となるなか、投稿した男性に話を聞くことができました。

 Aさん:「ナメクジが5、6匹(冷蔵庫の隙間に)挟まっていて、大量に」

 4年前から仙台市内にある店舗で、正社員として勤務していたAさん。今月24日に店を辞め、その日にSNSで、店の厨房の不衛生ぶりなどを明らかにしました。

 以前は、ナメクジが出る度に、掃除をしていたといいますが、去年9月に店長が異動。そこから悪夢が始まったというのです。

 Aさん:「調理器具とか鍋とか壁とか、あとは食器磨いたりとかが必要だと思うんですけど。そういうのが、半年以上ずっと何にもなされていない状況で。設備とかも壊れて、店舗の管理がほとんどされてない」

 新しい店長は、衛生面について見て見ぬふりの状態だったといい、厨房は飲食を提供する場所とは思えない有り様だったといいます。

 Aさん:「僕が1回、冷蔵庫開けて、開けた時の衝撃で、ナメクジが手に飛んできて。気持ち悪すぎて。調理器具とかにもいっぱい付いていたり、冷蔵庫の隙間にもいっぱいたまってたりする状況になってました」

 ナメクジが大量発生した際には、店長に報告をしたといいますが、「ザルにもいるから気を付けて」と言うだけで、具体的な対策は何も取らなかったといいます。

■店ぐるみで“野良猫”飼育…本社対応は?

 不衛生な対応は他にもありました。

 Aさん:「野良猫に関しては、朝の立ち上げで、アルバイトで入っているおばちゃんがいるんですけど。その方がかわいそうだからと、雨の日に段ボールを置いてたのを、そのまま入ってすみ着いてみたいな感じで。マネージャーとか店長とかも容認して、お店で飼ってるみたいな感じだった」

 なんと店ぐるみで野良猫を飼っていたというのです。厚生労働省のガイドラインでは、飲食施設内での動物の飼育は禁じられています。

 フランチャイズ店舗のこうした状態に、本社はどのように対応していたのでしょうか?

 Aさん:「衛生検査の専門の方が、大阪王将(本部)から来るんですけど。その時は、チェック自体はめちゃめちゃ細かくチェックされるんですよ。そういうので結果、(評価は)最悪だったんですけど。言われて終わりで、そのまま放置って感じでした」

 店長や本社の対応に業を煮やし、SNSで告発を行ったというAさん。

 Aさん:「今回みたいに、従業員が辞めれば全部なかったことになるというのが、本当に許せなくて。隠せる時代じゃないんだぞというのを、皆に分かってもらえたらな」

■保健所“立ち入り調査”…大阪王将が謝罪

 すると、事態は動きます。

 仙台市・郡和子市長:「書き込みされていた状況について、確認されなかったものの、調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかった箇所もあったことから、今後の営業にあたって順守すべき事項を指導した」

 告発翌日に、保健所が立ち入り調査を実施。ナメクジなどは見つかりませんでしたが、調理場の清掃や消毒が行き届いていなかったため、指導をしたといいます。

 こうした事態を受け、大阪王将は27日にコメントを発表しました。

 大阪王将:「調査では、ナメクジ、そ族(ネズミ)、昆虫などは見受けられませんでしたが、湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが、店舗からも報告がございました」

 猫については、2019年10月から先月まで、店舗の外で飼育していたことを認め、謝罪しました。

 大阪王将:「全店で全従業員向けの勉強会を開催し、食材・店舗備品の取り扱い、並びに衛生管理ルールを再徹底し改善を継続して参ります」

(「グッド!モーニング」2022年7月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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