行動制限もなく、いち早く「BA.5」の収束に向かっているポルトガル。そこにヒントがありました。

 世界で急拡大しつつある、オミクロン株の「BA.5」。いち早く収束に向かっている国があります。

 「BA.5」の感染例がヨーロッパでいち早く確認された「ポルトガル」です。

 ポルトガル在住・ゆうパパさん(30代):「感染者自体は減ってきている。入院や死亡者の数字に関しては減っている…」

 ポルトガルは日本とよく似ているところがあります。

 それは「ワクチンの接種状況」です。2回目や3回目の接種率や時期が同じような状況なんです。

 ポルトガル在住・ゆうパパさん(30代):「5月とか4月は、子どもたちの学校とかでも、お友達のご家族でコロナになった人がいるとか、先生がコロナになって休むとかというのは結構あった。生活している感覚のなかで、6月、7月の2カ月に関しては、周りにほとんどコロナになった人がいない」

 ポルトガルは5月上旬ごろから感染者が増え始め、6月中旬ごろからは減少傾向です。

 街ではいつも通りの生活が戻っているといいます。

 ポルトガル在住・ゆうパパさん(30代):「カフェに行っても、スーパー行っても、皆マスクしないし、子どもたちの学校迎えに行っても皆マスクしてないしって感じ。マスクしていないのに距離が近い。スーパーとかもすぐ後ろに人がいる」

 そんなポルトガルでは「BA.5」をどう捉えているのでしょうか。

 ポルトガルのコロナ研究機関のトップは…。

 ポルト大学公衆衛生研究所、エンリケ・バロス教授:「感染者数は過去最大となったが、重症者数や入院者数は過去最少。70歳より若ければ症状は軽すぎて感染に気が付かないくらい」

 多くの感染者が無症状や軽症者だったため、自宅療養で対応できたといいます。

 しかし、80歳以上では状況は違うといいます。

 ポルト大学公衆衛生研究所、エンリケ・バロス教授:「死亡者の95%以上は80歳以上の人で、かつ基礎疾患のある人。(感染が拡大した)5月はブースター接種をしてからかなりの月日が経っていた。すぐに高齢者に4回目のワクチンを提供したところ、瞬く間に重症例が減少した」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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