昭和18年、丸山二等兵(=水木)は、ニューギニアのバイエンにいた。ここは米軍と対峙する日本軍の最前線基地。新兵として陣地構築の為、ヤシの木を運 び、穴を掘り、食料調達に働かされる日々だった。要領の悪い丸山は鬼軍曹にビンタを食らう毎日だった。敵襲に備える日々の中で、加山二等兵は、行軍の最中、敵の銃弾を浴びて倒れた。丸山は彼の小指を切って遺骨代わりにした。入隊前からの戦友・赤崎は敵の機銃掃射にやられた・・・。そして、漫画は否応なく、戦友たち皆が玉砕したあの"聖ジョージ岬"へと進んでいく。総員が「玉砕」への道に向かわざるを得なかった、あの理不尽な出来事へと・・・。

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