■50代女性、新型コロナワクチン接種後、一時は寝たきりに
(大石アナ)「どうも、ごぶさたしております。今点滴を?」
(女性)「はい…」
3月29日、名古屋のある病院で点滴を受ける50代の女性。
(大石アナ)「点滴はどのぐらいのペースでやっているんですか?」
(女性)「毎日していただいています」
食事があまりとれないため、ビタミンやブドウ糖が入ったこの点滴がないと生活ができません。
こうなった原因で思い当たるのは2021年8月に受けた、新型コロナワクチンだといいます。
接種後すぐに倦怠感や、動悸、息苦しさなどの体調不良に襲われ、一時は寝たきりに。その年の暮れ、初めて取材した際には、何とかソファに座れるようにはなっていましたが、息苦しさは続いていました。
(2021年12月取材)
(女性)「もう苦しくてこのまま…寝たら、朝、目覚めないんじゃないかというぐらいの初めて経験するような苦しさでした…」「今もちょっと…しゃべったりすると呼吸が…ちょっと息が浅い感じがして…」
(大石アナ)「今お話してても少し息苦しいのかなと感じるぐらい…」
それから4か月たった今も体調は一進一退です。
(大石アナ)「状況はあまり改善していない感じですか?」
(女性)「ちょっと良くなったりして…良くなったといっても家の中で横になっているだけなので、お買い物に行けたりということはないんですけども。少しよくなったりしても、ガタっと動けなくなって息苦しさがあったりとかが続いたりしますので、あまり変わっていないかもしれないです」
(大石アナ)「今点滴をやっているからまだいいけどってことなんですか?」
(女性)「そうですね、点滴をやっていただくと楽なので…」
■50代男性、接種後、歩行や立っていることが難しく、発疹も
ワクチン後遺症とみられるケースの取材は、女性がほとんどでしたが、男性からも訴えが届くように。
名古屋に住む50代の男性会社員。2021年10月、2回目のワクチン接種後に起きた体調の異変が今も続いています。
(男性)「まずびっくりしたのが歩けなかったんですよね。お年寄りの方のよちよち歩きのような感じ。痛みが足にあるとかじゃなくて、前に進めないんです。足が出ないんです」
突然、歩きづらくなり、半年経った今も、長時間歩いたり立ったりするのは難しく、頭痛や耳鳴りに加えて、皮膚にも異常が。
(男性)「どばっと湿疹ができていたんですよね。かゆみも。赤くなってどんどん身体に広がっていって、これはちょっと普通じゃないなと思って…」
腕や腹部に出た赤い発疹。皮膚科では男性が以前から飲んでいた薬の副作用、「薬疹」と診断されましたが…。
(男性)「先生には(ワクチンを接種したことを)言ったんですけど、ちょっと1か月以上たっているので、ワクチンとの関係は考えられないと」
(大石アナ)「薬を飲み続けていても薬疹は出なかったんだけども、ワクチンを接種してから1か月後には薬疹が出たということですよね」
(男性)「はい」
(大石アナ)「体に異常が出たのはワクチンではないかと推測してる?」
(男性)「100%断言してもいいと思ってます。打った前後で全く違うんですよね症状が…。もう、これ以外ありえないと思うんですよ」
■名古屋市は、接種後の後遺症について相談窓口を開設
国は、3回目のワクチン接種を推進。4回目の準備も始めていますが、名古屋市は3月25日、接種後の後遺症が起きている疑いもあるとして相談窓口を開設。
設置からほぼ1週間で相談は236件に上っています。
相談者の診察には市内91の医療機関が協力していますが、医師は原因が解明されていない中、手探りの治療になると話します。
(梅村医院 近藤昌代 院長)「診断基準や根拠がないので、患者さんと相談しながら、症状に応じて症状に合う薬を出させていただくという形になります」
(大石アナ)「治療は対症療法になってくる?」
(近藤院長)「残念ながら対症療法しかありません。本当に手探り状態です」
■専門家は「徹底的に原因を調べるべき」と指摘
そして、徹底的に原因を調べるべきと指摘する研究者も。
(京都大学名誉教授 福島雅典 医師)「薬を飲んで何かいつもと違うことが起こったらそれは薬のせいと考えなさいと。これが薬害防止の基本姿勢です」
医療の安全性について研究している京都大学の福島雅典医師。
ワクチン接種後の体調悪化や死亡について、国は徹底究明すべきだと話します。
(福島医師)「ワクチン接種後の死亡のパターンはこういうふうですよということ。これはもう10万人に1人から2人確実にワクチン接種後に死んでいることが報告されていると。これは事実」
2021年5月末から7月にかけての5日間でワクチン接種後の死亡者数をグラフにすると、2日後に目立って増えていることが分かります。
グラフを一日ごとに分解すると…全ての日で2日後の死者数がやはり増えていて、ワクチン接種と死亡に何らかの関連があるようにうかがえます。
接種後の死亡については「関係なし」か「評価不能」と結論づけられていますが、福島医師は因果関係がないと証明されない以上、全ての接種者を対象にした徹底的な調査が必要だと話します。
(福島医師)「本来(厚労省の)評価委員会がすべきは、「評価不能」という不誠実なことではなくて、因果関係が否定できないとして、全例調査をかけないとだめです。これは科学上の当然のことで、科学的怠慢といっていいと思う」
■国も相談窓口や医療体制について通知。徹底究明はどうなる
そして体調不良を訴える人たちは…。
(男性)「私も当然よかれと思って打ったので…まさか自分がこうなるとは正直思ってなかったですね」
(女性)「ちょっとよくなると、このままずっと良くなるのかなって期待はするんですけど…。治りたいです…」
ワクチン接種後の体調不良について3月24日、厚生労働省は、全都道府県に対し相談窓口や医療体制を整えるよう文書で通知しました。
(岸田首相)「このような症状に悩まれている方に寄り添うことは大切であり、希望する方が必要な医療機関を受診できるような体制の確保などを依頼しているところです」
国主体でワクチンが及ぼす影響について徹底究明が始まるのかが注目されます。
#チャント #大石が聞く #ワクチン接種後の体調不良
2022年3月31日放送 CBCテレビ「チャント!」より
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