10日、開かれた地方議会で、メガバンク出身の39歳の市長が議員たちに声を荒らげた。

「恥を知れ! 恥を!」と議員を批判したのは、広島・安芸高田市の石丸伸二市長(39)。

10日の市議会に、議員定数を半分に減らす条例改正案を提出した。

石丸市長は安芸高田市の出身で、京都大学経済学部を卒業後、三菱UFJ銀行に入行。

2020年、河井克行元衆議院議員による買収事件で前市長が辞職したのを受け、市長選に立候補し37歳で当選した若きリーダー。

新しい政治を目指し、市議会の改革に乗り出した石丸市長。

しかし、就任直後の市議会では、市長の答弁中にいびきの音が響いたのだ。

対面の診療が原則となっていまして提供できる医療にはやはり、限界があります。

石丸市長は、「SNSで緊張が足りない」と指摘。

その後も市議に対し、「質問しない、説明責任を果たさない」などと批判してきた。

一方、議会側は、石丸市長提案の副市長人事を否決し、定数半減の条例改正案を可決するなど対立が深まっていた。

そして、石丸市長は10日、財政の健全化を目指すなどとして、議員の定数を現在の16から半分の8に減らす条例改正案を提出したのだ。

石丸伸二市長「議員8名の削減で、人件費は年間4,500万円圧縮できます」

定数削減は議会軽視だとの批判については、「居眠りをする、一般質問しない、説明責任を果たさない、これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ! 恥を! ...という声が上がってもおかしくないと思います。どうか恥だと思ってください」と反撃した。

しかし、採決の結果は、賛成1、反対14の大差で否決となった。

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