安倍元総理が銃撃されて死亡した事件で、銃撃現場の近くにあった選挙カーに弾痕があったことが分かりました。山上徹也容疑者(41)が犯行に使ったとされる自作の銃とは、どのようなものなのでしょうか。

 山上徹也容疑者:「元々、爆弾を作って殺すつもりだった。実験してみたら殺せないことが分かり銃を作り始めた」

 警察で、こう供述している山上容疑者。作った銃とは、どのようなものなのか。

 事件直後、現場に残された「自作の銃」は手で持つためなのか「グリップのようなパーツ」があり、粘着テープで巻かれていました。

 捜査関係者によれば、この中には金属製の2本の「筒」があり、板に固定されているといいます。中にはまとまった6個の弾が入っていて、撃つと飛び散る仕組みだといいます。

 こうした構造について専門家は…。

 銃器ジャーナリスト・津田哲也氏:「散弾を再現しようと思っていた。つまり単体の弾を飛ばすよりも、散弾にすることによって命中率が上がります。6発であれば6発のうち半分外れても残りは当たるわけですから、おおむねその対象に銃口を向けて引き金を引けば、ほぼ確実に当たるというようなもの」

 自作の銃は1丁だけではなかったようです。

 家宅捜索では「筒が6本ついたもの」や「5本のタイプ」も押収されました。

 作る時に出た音なのか、マンションでは「騒音」への注意喚起があったといいます。

 同じマンションの住人:「(2、3年前)心当たりのある人はやめて下さいと。木工とか金属の削る音とかいうのは書いてあった」

 本当に一般人に銃が作れるのか。東京では1997年、銃を自作して所持したとして男が逮捕されました。

 この時は鉄製の水道管を加工したものが使われ、散弾も自作したとされます。

 こうした自作の情報は以前に比べ、格段に手に入りやすくなっています。

 山上徹也容疑者:「自分で作り方を調べて部品を買い火薬もネットで購入した」

 その威力とは…。

 山上容疑者は安倍元総理から5メートルほど離れた場所にいました。

 「この程度の距離しか届かないのか」と思いきや、奈良県警によれば弾は元総理の20メートルほど先の選挙カーにも当たり、「看板」を貫通していたといいます。

 当時の映像には弾丸とみられる物体が。周辺には多数の聴衆がいましたが、角度のためのか、けが人はいなかったとみられます。

 自作の銃の威力は見た目以外に音からも分かるといいます。

 銃器ジャーナリスト・津田哲也氏:「(Q.低くて太い音から分かることは)それはやっぱり大口径の特徴ですね。弾の威力というのは『弾の重さと速度』にあるんですよ。大量の火薬と重い弾というのは速度と重量両方を兼ね備えていますから、小口径に比べてはるかに殺傷力が高いわけです」

 津田氏によれば、自作の銃には「ケーブルのようなもの」があり、電気で火薬に着火していた可能性があるといいます。

 銃器ジャーナリスト・津田哲也氏:「昔だと火縄銃で火のついた縄を入れて火をつける。それを要するに電気のショートの火花でつけてしまうという発想。何度も試射をして最終的に犯行に及んだと。準備を重ねた犯行だったと思う」

 警察は山上容疑者の供述の裏付けを進めるとともに、さらに詳しい動機の解明を急いでいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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