鹿児島県の桜島について、火山活動が非常に活発化しているとして、気象庁は24日午後8時50分、桜島の噴火警戒レベルを、山への立ち入り規制を求める「3」から、危険度が最も高く、周辺の住民に避難を求める「5」に引き上げました。
午後8時過ぎに爆発的噴火があり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が、火口からおよそ2.5キロまで達したということです。
気象庁は、南岳山頂火口および昭和火口からおよそ3キロ以内の居住地域では、噴火に伴い飛んでくる大きな噴石に厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、桜島の南岳山頂火口で、24日午後8時5分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口からおよそ2.5キロまで達したということです。
南岳火口から大きな噴石が2キロを超えて飛散したのは、おととしの6月4日以来ということです。
このため、気象庁は午後8時50分、桜島の噴火警戒レベルを、山への立ち入り規制を求める「3」から、危険度が最も高く、地域住民に避難を求める「5」に2段階引き上げました。
気象庁は、桜島の火山活動が非常に活発化しているとして、南岳山頂火口および昭和火口からおよそ3キロ以内の居住地域、鹿児島市の有村町と古里町の一部では、噴火に伴い飛んでくる大きな噴石に厳重に警戒するよう呼びかけています。
また、およそ2キロの範囲内では火砕流にも警戒が必要だとしています。
気象庁によりますと、桜島では今月18日の午前中から、島内に設置している観測機器で、山が膨らんでいることを示すわずかな地殻変動が観測されていました。
そして、この変化は、20日午後頃からおおむね停滞していたものの、山が膨らんだ状態は現在も続いているということです。
また、南岳山頂火口では、23日から24日午後3時までに噴火が4回発生し、噴煙が最高で火口の縁を基準に1200メートルまで上がったということです。
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