原子力規制委員会は、福島第一原発のアルプス処理水を薄めて海に放出する計画について、安全性に問題はないとする審査書を正式決定しました。

 東京電力は、増え続けるアルプス処理水を大幅に薄めて、原発の沖およそ1キロの海底から放出する計画を規制委に去年12月に提出し、審査が進められていました。

 規制委は今月22日の臨時会で、この放出計画について「安全上問題はない」と結論付けました。

 1カ月間の意見募集には、一般からおよそ1200件の意見が寄せられていました。

 合格を受けて東電は工事を進め、来年春ごろに放出を始めたい考えですが、漁業者などの反発が強く、今後は地元の同意が焦点となります。
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