サル痘について専門家は、現在流行しているタイプは発熱がなく発疹も少ないことから「感染に気が付きにくく、発疹が出るまでに感染を広げている可能性がある」と指摘しています。
岡山理科大学・森川茂教授:「これまでアフリカで発生したサル痘の患者と、少し症状の出方が違う」
専門家によりますと、現在広がっているサル痘は「西アフリカ型」と呼ばれるタイプに由来していて、病原性が弱いほか、発疹も全身ではなく1個から数個にとどまるケースが多いということです。
致死率は1%未満から最大で3%とされています。
多くの患者は初期症状とされる発熱や悪寒がないことから、発疹が出るまで感染に気が付かず、発疹が出る数日前から他人にうつす可能性があるとしています。
現在、感染者はゲイやバイセクシュアルの男性が多いものの、妊婦や子どもが感染すると重症化することがあります。
また、人から動物に感染することもあり、病原性が変わるリスクもあると指摘します。
岡山理科大学・森川茂教授:「動物に感染して、最終的に野生動物や野生のげっ歯類みたいな感受性の高い動物のなかに感染が広がると、そこの地域でウイルスが定着してしまう」
サル痘は、これまでに日本国内で患者の報告はないものの、濃厚接触や飛沫(ひまつ)による感染の可能性があり、厚生労働省は空港の検疫で入国者に情報提供をするなど、警戒を強めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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