世界で急拡大しつつある、オミクロン株のBA.5が、いち早く収束に向かっているポルトガル。
街では、ほんの一カ月ほど前まで、BA.5がまん延していました。
市民「私も家族も全員陽性になりました。症状はそれ程でもないですから、人々はさほど気にしなくなっています」。
ヨーロッパでBA.5の感染例がいち早く確認されたポルトガルでは、5月上旬ごろから増え始め、その後、一気に置き換わったとみられています。
その特徴について、ポルトガルのコロナ研究機関のトップ、エンリケ・バロス教授は。
ポルト大学 公衆衛生研究所エンリケ・バロス教授「感染者数は過去最大となりましたが、重症者数や入院者数は過去最少でした。70歳より若ければ、症状は軽すぎて感染に気が付かないくらいです」。
多くの感染者が無症状や軽症者だったため、自宅療養で対応できたといいます。しかし、80歳以上では状況はまるで違いました。
エンリケ・バロス教授「死亡者の95%以上は、80歳以上の人で、かつ基礎疾患のある人でした。(感染が拡大した)5月は、ブースター接種をしてからかなりの月日がたっていました。すぐに高齢者に4回目のワクチンを提供したところ、瞬く間に重症例が減少しました」。
ポルトガルのワクチン接種の状況は、日本と似ています。2回目や3回目の接種率や時期も同じ様な状況です。
エンリケ・バロス教授「(日本で)今、急激な増加をしているのであれば、最後のワクチンから4か月以上たっている高齢者には、ワクチン接種をするのが理にかなっています」。
そして、日本と同じようにBA.5への置き換わりが進んでいるアメリカでは。
渡辺さん「こちらニューヨーク、タイムズスクエアになります。最近ニューヨークでもコロナが急拡大していますが 外にいる方々は殆どマスクをしていない状況です」。
ニューヨーク在住の渡辺さんは、夫と9歳と12歳の子どもの4人家族。
渡辺さん「アメリカでは6月から夏休みが始まりまして、もう旅行に出かけている方も多いですし今回のBA5が出ても、それほど意識が変わっているのはないような気がします」。
アメリカでは、当面、行動制限は行わないとしていますが、今後、生後6か月から5歳未満の子どもにも接種を始める方針です。

サタデーステーション 7月16日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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