塩野義製薬は、開発中の新型コロナワクチンを3回目接種で使用した際の臨床試験で、ファイザー製ワクチンに劣らない有効性を確認したとする中間報告を発表しました。

塩野義製薬によりますと、今回の臨床試験は去年12月以降、国内の医療従事者を中心に3回目接種として行われ、過去にファイザー製を2回打った群に対し3回目は塩野義製を打ったケースと3回目もファイザー製を打ったケース、それぞれおよそ100人で比較して行われました。

その結果、中間解析では、中和抗体の量など、主要な評価項目でファイザー製に劣らない効果が確認されたということです。

このうち、中和抗体の量について接種後15日目では3回目もファイザー製を打った群の方がやや多かったものの、29日目では逆に塩野義製薬製を打った群の方が1.17倍の量で塩野義製薬製の方がより長い期間、中和抗体を維持していることも確認されたということです。

一方、発熱や頭痛、倦怠感などの副反応については、ファイザー製を3回打った群よりやや低い数字となりましたが、塩野義製薬は、今後、統計的な安全性のデータをさらに集めるとしています。
(2022年3月4日放送より)

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