フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪王者の羽生結弦(27)=ANA=が19日、東京都内で記者会見し、第一線を退く意向を表明した。2月の北京五輪で3連覇を逃して4位に終わり、進退について「(競技会かアイスショーか)フィールドを問わない」などと明言していなかったが、五輪などの競技会に出場しないことを決断した。
 仙台市出身。4歳でスケートを始め、11年の東日本大震災で被災した逆境を乗り越え、ソチ五輪で同種目の日本勢初の金メダル。平昌五輪では同種目で66年ぶりの2連覇を達成し、冬季五輪金メダリストで初めて、個人としては最年少23歳で国民栄誉賞を受賞した。北京五輪では前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成功も目指したが、フリーで挑んで転倒した。
 羽生は10~11年シーズンにシニアに転向。五輪や世界選手権、グランプリ(GP)ファイナルなどの主要タイトルを総なめにしてきた。10年以上も世界のトップで活躍してきたが、一時代の終わりを告げた。

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