14日、全国で確認された新型コロナウイルスの新たな感染者は9万7763人で、2日連続で9万人を超えました。
斉藤国土交通大臣:「『全国旅行支援』について、岸田総理に相談した。現在の状況は、全国旅行支援を実施する状況にはないと判断をした」
一方、都道府県ごとに実施している県民割やブロック割は、8月末までの延長を決めました
東京都が14日に確認した新規感染者は1万6662人。3日連続での1万人超えです。
東京都のモニタリング会議では、感染拡大のスピードが急激に加速していることが指摘されました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師:「今回の増加比が継続すると、1週間後には第6波のピークを超え、これまでに経験したことのない爆発的な感染状況になる」
2週間後には、感染者が5万人に達するとの計算です。そして感染状況と、医療体制の警戒レベルをともに1段階引き上げました。入院患者は、2週間で約2.5倍となり、高齢者などの入院調整が難航するケースも出てきているといいます。
小池都知事は、4回目のワクチン接種に臨みつつ、気にかけていたのは、3回目も終えていない人たちのことでした。
小池都知事:「20代・30代が、高齢者から比べるとガクッと減ってしまう。かつ活動量が多い、行動範囲が広いということも感染をしたり、させたり両方に課題がある。ぜひ、若い方々に打っていただきたい」
東京・葛飾区にある保育園では、今週に入って、保育士6人と園児7人の感染が確認されました。園内の濃厚接触者が50人以上になったため、0歳児の教室でお昼寝するのは1人だけ。できる限りの対策を行っていても、これ以上、感染が広がれば運営は難しくなります。
キャンディパーク・武藤大助園長:「子どもに見合った保育士の数が用意できないときは休園せざるを得ない。コロナの対応は万全を期しているが、国も私たちも、良くも悪くもコロナに慣れてしまったのかな。みんなでコロナなめてたよね。オミクロン株になってから。『なめないほうがいいですよ』『ちゃんと予防して下さいね』という思い」
感染拡大に歯止めがかからない状況に、政府の対策分科会で、専門家は緊急提言として、5つの対策を示しました。ワクチン接種の加速化、検査のさらなる活用、効率的な換気、国や自治体による効率的な医療機能の確保、基本的な感染対策の徹底です。
さいたま市にある商業施設の一角では、ワクチンの4回目接種の予約代行が行われていました。ネットでの予約に不安がある人に代わって、スタッフが手続きを進めます。
接種希望者:「いま(感染者が)増えていますからね。なるべく早く打ちたいと思って来た」
接種希望者:「やっぱり心配なので、前回からもう5カ月経ったので、4回目を受けたくて来ました」
ここ数日で、来週末までの予約枠は、ほぼ全て埋まったそうです。
さいたま市新型コロナワクチン対策室・岩瀬真澄副参事:「3回目の接種を希望される方が増えまして。今までどうしようかなと迷っていた方も、こういった感染状況で受けようかなと検討される方もいる」
それぞれの判断で、自分の身を守ろうという動きは、ほかにもあります。
島根県にあるスーパーでは、ネットでの注文が急増していました。ひと月前と比べると、1.5倍ほどに増え、連日、100件以上の注文が舞い込んでいます。島根では異例の勢いで感染者が急増しているからです。
ネットスーパーの利用者:「小さい子を連れて買い物行くのは、まだドキドキしてしまう。不安があるので。家の中で、安心して買い物できるので、すごく助かっている」
岸田総理は14日夕方、こう述べました。
岸田総理:「第一に、新型コロナ対応。最大限の警戒を保ちつつ、社会経済活動の回復に向けた取り組みを段階的に進めていく。(Q.感染の大幅な拡大を予測する見方も出ているが、第7波は行動制限を出さずに乗り切れるのか)昨年来、用意してきた医療提供体制、病床の確保、ワクチン、治療薬、検査等の準備、用意したものを最大限、全面的に展開することによって対応するべき。たちまち行動制限については考えない。いまは感染症対策と経済社会活動を動かしていく。この2つの両立が大事」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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