首都・東京は感染の第7波へ。
増加ぶりを小池知事は「猛烈な勢い」と表現した。
東京都・小池知事「感染者は猛烈な勢いで増えている。変異株への置き換わりの特質など、いろいろ分析してもらっている」
東京都では13日、新たに1万6,878人の感染を確認。
2日連続で1万人を超えた。
先週の水曜日(6日)から2倍以上に増え、26日連続で前の週の同じ曜日を上回った。
13日正午ごろの東京・渋谷。
予約不要の検査センターでは、検査を希望する人が途切れなく入っていく。
雨の中、PCR検査センターには朝から多くの人が訪れ、行列ができていた。
PCR検査を受けに来た人「(感染者が)増えてきているので心配になって。海に行く予定を友だちと立てていて、キャンセルとかになったりするのかなと思う」、「勤務しているところが、妊婦さんがいたりするので、もしも万が一と思って」
13日の全国の感染者は9万人を超えた。
医療現場では、すでに第7波との闘いが始まっていた。
埼玉・越谷市のクリニック「レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科」。
仮設のプレハブ診療室には、一家で診療に訪れる家族連れが13日も相次いでいた。
医師は完全に第7波に入ったとみている。
レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科・竹村栄毅理事長「2週間前からドーンと増えて、(患者数が)垂直に上がるような感じですよね。とにかくスピードが速いですね、増え方の。もう完全に“第7波”に入ってます」
13日の半日で検査した39人のうち22人が陽性。
陽性率はおよそ56%で、第6波のピーク時の60%台に迫っているという。
レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科・竹村理事長「(症状で)一番多いのは喉痛です。今回はもう年齢層も関係なく全体で増えてる感じがありますね。BA.5に置き換わってるとすると、感染の力が強いので、広がりが早いことになる」
東京都で13日、新たに確認された感染者は1万6,878人。
1万6,000人を超えるのは2月18日以来およそ5カ月ぶり。
東京都は、病床確保数を第6波の最大時と同じ規模のおよそ7,000床にまで引き上げた。
これにより、13日時点での病床使用率は、12日の41.1%から31.7%に下がった。
感染は全国規模で拡大。
大分県では、新たに1,124人の感染が確認され、2日連続で過去最多となった。
さらに、静岡県や高知県、石川県など、あわせて11の県で過去最多の感染者が出ている。
13日の全国の感染者は、これまでに9万人を超えた。
日本医師会・松本会長「今週末からの3連休やこのあと夏休みなどがあることから、引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」
こうした中、兵庫・神戸市は、新たな感染例について発表した。
市内に住む40代の女性が、オミクロン株の新たな変異株「BA.2.75」に感染していたという。
日本国内で「BA.2.75」感染が確認されるのは初めて。
WHO(世界保健機関)によると、「BA.2.75」は6月にインドで初めて確認され、世界での症例は現在14カ国で200件程度。
くわしい感染力や重症化リスクなどはわかっておらず、WHOは懸念される変異株に位置づけている。
一方、第7波に向けた医療体制について、政府関係者は「まだ病床を増やせる余裕はあるが、それが逼迫(ひっぱく)したら、政府がどうにか対策をとらなければとなるだろう」との見通しを示している。
複数の政府関係者によると、政府は、お盆など人の移動が増える時期に、主要な駅や空港で無料検査を行う考え。
その方針について、岸田首相は14日に開く予定の会見で表明する見通し。
また、現在は60歳以上が対象の4回目のワクチン接種を、医療従事者や福祉施設で働く人などに広げる案を検討している。
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