山上徹也容疑者(41)は「安倍元総理が出ている宗教団体のビデオレターなどを見て殺すしかないと思った」という趣旨の供述をしています。さらに実家からは宗教団体への恨みを走り書きしたようなノートが見つかっています。

 山上徹也容疑者:「爆弾を作って殺すつもりだったが、周りの人に迷惑が掛かると思い自作の銃を使った。爆弾では殺せないと思った」

 新たに、このような趣旨の供述をしている山上容疑者。奈良市内にある宗教団体の関連施設に向けて、「自作の銃を試し撃ちした」とも供述していて、12日も警察が現場を検証しています。

 弾丸とみられる金属片が見つかっていたことが新たに分かりました。

 近隣住民:「バーンと全体的に音がした。就寝していた。でも、起きるくらい大きな音だった」

 弾痕とみられる穴は少なくとも7つ。そのうち2つは貫通していたとみられ、自作の銃の殺傷能力の高さがうかがえます。

 山上徹也容疑者:「弾丸の作り方はネットの動画を見て知った。火薬はインターネットで購入した」

 山上容疑者は銃撃事件の前日、宗教団体の関連施設周辺で試し撃ちをしたとされます。

 その7日未明、周辺の防犯カメラが捉えたのは山上容疑者が運転しているとみられる車です。自宅の方向へ向かう様子が映っていました。

 車から押収された複数の板にも、銃で撃たれたような穴があったといいます。

 山上容疑者は試し打ちを繰り返し、自作の銃の殺傷能力を確認していた可能性が高まっています。

 なぜ、安倍元総理に矛先が向いたのでしょうか。

 山上徹也容疑者:「安倍元総理がビデオレターに投稿していることなどを見て、殺すしかないと思った」

 世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「私たちの友好団体が主催する行事に安倍元総理がメッセージ等を送られたことはございます」

 山上容疑者の母親が入信していた「世界平和統一家庭連合」。その創設者である文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁は、友好団体の「UPF」を2005年に創設しています。

 安倍元総理はこのUPFのイベントに去年9月、ビデオメッセージを送っていました。

 UPFは番組の取材に対し今月12日午後、文書で回答。

 UPF-Japan:「UPFの行事に安倍首相がビデオメッセージを送ったことが山上容疑者の殺害動機となったということは、それが事実であれば、常識的には考えられないことですが遺憾であります。いかなる動機であれ、殺害を正当化することはできないと考えます」

 山上容疑者の実家からは、宗教団体への長年の恨みを走り書きしたようなノートが見つかりました。

 警察は銃撃事件の背景に宗教団体への恨みがあるとみて、いきさつを調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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