参議院選挙の応援演説中に銃撃され亡くなった安倍元総理大臣の告別式が行われました。葬儀を終えゆかりの地を巡り、荼毘に付されました。一方、山上容疑者は、いわゆる“統一教会”の創始者が設立したNGO団体に向けて、安倍元首相が送った動画を見た頃から、殺意を募らせるようになったとみられています。

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12日午後5時半ごろ、安倍元首相の遺骨は、東京・増上寺へと戻りました。

哀悼の意に包まれた12日、安倍元首相ゆかりの地で、最後のお別れが行われました。祈りは、夜明けから始まっていました。増上寺では、献花に訪れる人の列が途絶えることはありませんでした。周辺の花屋では、多くの人で行列ができていました。周辺では、花屋に多くの人で行列ができていました。

「これから献花に向かう」という親子に出会いました。買った花に込めた思いは――

献花に訪れた小学6年生
「明るい色だと(安倍元首相も)明るく続くような感じかなと思ったので」

歩いて献花台へ向かい、1時間ほど並び――

献花に訪れた小学6年生
「天国でも幸せでいられますように、という思いで渡しました」

午後になると、告別式が行われるため、献花は締め切られました。

献花に間に合わなかった人
「献花台もしまって悔しいんですけど、帰るしかない…ゆっくり休んでほしいと伝えたい」

午後1時、小雨が降る中、告別式が行われました。妻の昭恵夫人が喪主を務め、岸田首相や自民党幹部ら約1000人が参列しました。会場内では、安倍元首相がピアノで奏でる「花は咲く」に合わせ、昭恵夫人が歌う映像などが流れたといいます。

安倍元首相の盟友、自民党の麻生太郎副総裁が弔辞を読みました。

麻生太郎副総裁
「本当は自分の時に、弔辞を読んでほしかったのに残念だ」

昭恵夫人は、安倍元首相の顔にほおずりする場面もあったということです。

そして、午後2時37分、安倍元首相を乗せた車が増上寺を後にしました。約30分、首相官邸や国会議事堂など、安倍元首相ゆかりの地を巡った“最後のお別れ”を経て、都内の斎場に入り荼毘に付されました。

告別式に合わせ、安倍元首相の地元、山口の事務所にも、献花台が設置されました。

献花に訪れた人
「小さい頃、近所の祭りでもよく話していただいた。安らかに眠ってもらって、下関のことも遠くからでも見守ってくれたらなと」

奈良市・大和西大寺駅前の事件現場近くの献花台では、雨が降る中でも、多くの人が花や飲み物を持って訪れていました。

献花に訪れた人
「スーパーマリオで出てきた時みたいに、我々の前に帰ってきてくれれば、そんな思いもあって持ってこさせてもらいました」

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銃撃事件から、4日。安倍元首相を殺害した疑いがもたれている山上徹也容疑者。犯行の動機とみられているのが、宗教団体と安倍元首相の関係です。

山上容疑者は「去年9月、宗教団体の代表らが設立したNGOの集会に寄せられた安倍元首相のメッセージを見た頃に、殺害を決意した」と話しているということです。

山上容疑者は、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”の創始者が設立したNGO団体に向けて、安倍元首相が送った動画を見た頃から、安倍元首相に殺意を募らせるようになったとみられています。

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多くの国民に見送られた安倍元首相。後日、東京と地元・山口県でそれぞれ、お別れの会が行われるということです。
(2022年7月12日放送「news every.」より)

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