安倍元総理が銃撃され死亡した事件で、逮捕された男の車の中から穴が開いた複数の木製の板などが押収され、「試射するために使った」と説明していることが分かりました。

 (山本竜馬記者報告)
 10日午前、山上容疑者の身柄は奈良西警察署から殺人の容疑で奈良地検に送られました。

 山上容疑者はうつむき加減でしたが、顔を隠すような仕草はしませんでした。足取りはしっかりしていましたが、華奢な印象を受けました。

 山上容疑者は警察の調べに対し「事件前日に安倍元総理の遊説先である岡山市を訪れたが、手荷物検査があり会場には入らなかった」という趣旨の供述をしていることが分かりました。

 また、押収された山上容疑者の車からアルミ箔(はく)に包まれたトレーと木製の板が見つかりました。

 山上容疑者は「火薬を乾かしたり、試射をしたりするために使った」と説明しているということです。

 見つかった板には厚みがあり、弾痕のような穴があったということで、警察では山上容疑者が手製の銃の試し撃ちをしていたとみて調べを進めています。
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