本格的な夏を前に、急激に感染者数が増えてきました。今、広がっているウイルスの傾向は。そして、改めて求められる感染対策とは。

 各地で感染の再拡大が加速し、“第7波”への警戒が強まっています。

「リバウンドではなく第7波。急拡大している」(愛知県大村秀章 知事 11日)

 愛知県の10日の新規感染者は3088人。前の週の同じ曜日の約2.7倍です。

 岐阜と三重でも、10日は先週の2倍以上の感染者が確認されました。急拡大の要因とみられているのが…

「理由はいろいろあるとは思うがその一つが最近巷で言われている『BA.5』の増加が、一因ではあると思う」(名古屋市衛生研究所 柴田伸一郎 微生物部長)

オミクロン株の新たな系統 BA.5

「世界的な情報から見ると従来のBA.2より感染力が強いと言われている」(柴田伸一郎 微生物部長)

 急拡大の要因の一つとみられているのが、従来のものより感染力が強いとされている、BA.5などへの置き換わりです。

 愛知県では、6月下旬に初めて確認され、6日には、新たな系統、BA.4も確認されています。

 ウイルスを解析する現場でも、置き換わりを実感しています。

ウイルス解析でのBA.2との違い

「(BA.2は)、Tになっている。BA.2が「T」だったに対してBA.4や5は「G」に替わっているこういった特徴がある」(柴田伸一郎 微生物部長)

「研究員が検査したデーターを見る限り、スクリーニング検査の結果だがBA.4もしくはBA.5が疑われる結果は、今だと2割くらいは出る。愛知県にしても、全国的にも増加傾向に転じているので、BA.5に置き換わって、新規感染者は増えていくと思う」(柴田伸一郎 微生物部長)

一方、ワクチン接種の動きも再び活発に

 名古屋市では、4回目の接種券の発送が本格化してきたこともあり、8日から南区の「日本ガイシフォーラム」で大規模接種を行っています。
 こちらの会場では、午前11時からは予約不要で接種することができます。

「予定の立ちづらい人、忙しい人そういった人に少しでも接種してもらえるように接種に当たってのハードルを下げたいという思いで予約なし接種を実施している」(名古屋市健康福祉局新型コロナウイルス感染症対策部 鈴木啓正 参事)

 実際に、予約せずに来て接種を終えた人に話を聞いてみると―。

「(同じ施設にある)プールに来ていてここで打っているとのことなので、きのう聞いたら「いいですよ」と言われたので予約なしで来た」(予約せずに接種した人)

「助かる、私はうれしいこの前保健所でやったときは1時間も2時間も待たされていやだった…」(予約せずに接種した人)

 この会場での接種は予約分、予約不要分あわせ1日945人が上限で、期間は17日までです。

(7月11日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)

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