メリルリンチで長らくチーフ・インベストメント・ストラテジストをつとめ、現在は自身のファンドを運用しているリチャード・バーンスタインが、現状は間違いなく「バブル」の状態にあるとした上で、バブルの弾け方についてもコメントしていたのでご紹介したいと思います。
リチャードバーンスタインは、バブルは急に弾けるものではなく、実はゆっくりと進行していくものだと言っています。
例えばリーマンショックの時を見てみると、マーケットが大きく売られたのは、2008年の10月でした。そしてその1年3ヶ月前にリーマンショックの予兆とも言える大きな出来事が起きていたんです。それは、ベアスターンズ傘下のヘッジファンドの破綻です。このヘッジファンドはサブプライム住宅ローン証券を大量に購入していました。破綻したファンドは2本ありましたが、そのうち1つのファンドは、投資家の出資金6億ドルを元手に借入をし、60億ドルの資産運用を行なっていたと言われていますので、約10倍のレバレッジをかけていたことになります。「レバレッジ」はいつでもバブルの象徴です。先日のビットコインの瞬間的な急落、いわゆるフラッシュクラッシュもレバレッジをかけていた人たちによる売りによるものだと一部で言われています。レバレッジとは借金をして投資をしている状態なので、自分のポジションが反対方向に動いてしまった場合、預けたお金以上の損失を被ってしまう可能性もあるため、非常にリスクの高い取引です。
話をリーマンショックに戻しますが、当時の動きとしては、2007年の7月下旬にベアスターンズのファンドの破綻の噂が流れると、市場は動揺し数日で大きく下げましたが、その後はすぐに持ち直し、3ヶ月後の10月にはS&P500はそれまでの高値を更新していました。しかし2007年12月から2008年にかけて市場は再び不安定になり、徐々に売られることが多くなりました。そして、2008年の9月から10月にかけて大きなセルオフが起こりました。ベアスターンズのサブプライム関連のファンドが破綻したことは、今思うと完全にリーマンショックの序章だったのですが、実に、ベアスターンズのファンド破綻からリーマンショックまで、1年と3ヶ月の期間を要しているんです。

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翻訳が完璧ではないこと、ご了承ください。

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