安倍晋三元総理大臣が銃撃されて死亡した事件で、逮捕された男が安倍元総理を狙った理由について、祖父の岸信介元総理の名前を出して説明していることが分かりました。

 奈良市の元海上自衛隊員・山上徹也容疑者(41)は8日午前11時半ごろ、奈良市の路上で演説中の安倍元総理に対し、銃のようなものを発砲して殺害した疑いが持たれています。

 これまでの取材で山上容疑者が現在、世界平和統一家庭連合に名称を変更した統一教会に「家を破産させられた」「元々、宗教団体のトップを殺すつもりだった」と供述していることが分かっています。

 その後の捜査関係者への取材で、安倍元総理を狙った経緯については「祖父の岸元総理が統一教会を日本に招いたと思い、その親族の安倍元総理を狙うことにした」という趣旨の説明をしているということです。

 また、「(家庭連合の)トップが日本に来た時に殺そうと思っていたが、来ないので諦めて安倍元総理を狙った」とも話しているということです。

 世界平和統一家庭連合の田中富広会長は11日午後の記者会見で、日本で布教する際に岸元総理の助けがあったのかどうかについて「私たちの教団は韓国から宣教師が送られてきて、そして、その宣教師によって1人から2人、3人と広がってきて定着した宗教団体です。従って、その動きのなかに岸元総理が何か特別な計らいをしたとか、あるいは特別な影響を与えているかということは、まずないと思います」と話しました。

 警察は家庭連合に対する恨みが安倍元総理の殺害につながったとみて動機を詳しく調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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