去年3月、旭川市の公園で凍死した状態で見つかった廣瀬爽彩さん(当時14歳)。
今年3月、旭川市教育委員会の第三者委員会は爽彩さんがいじめを受けていたと認定。3年前、中学入学後間もない爽彩さんの異変に気が付いた母親は、いじめを疑い、学校に何度も訴え、爽彩さんもインターネットやSNSでせい惨ないじめを告白していた。
だが当初、学校や市教委はいじめの疑いすら認めなかった。遺族側は第三者委の調査の在り方にも疑問を呈する。インターネットで不確かな情報が拡散されるなど波紋は広がる。
なぜ爽彩さんのSOSは届かなかったのか、なぜいじめと認めるのに3年もの空白を要したのか――、爽彩さんの死が社会に問うものを考える内容となっている。
第59回ギャラクシー賞奨励賞を受賞
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