安倍元首相が銃撃を受け死亡したことを受けて、参議院議員選挙の選挙戦「最後の一日」は異例なものとなりました。「喪章」姿に物々しい警備、応援を受けてきた候補者の思いなど、選挙戦最終日の様子をまとめました。

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安倍元首相が銃撃された奈良市の現場。10日も、献花に訪れる人たちが途切れることはありません。

献花に訪れた人「私たち医療従事者なんですけど…何もできない自分がとても悔しくて。感謝の気持ちだけでも伝えたくて」

安倍元首相が銃撃されてから2日たった10日も、その衝撃は収まりません。

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選挙戦、最終日の9日。候補者らの腕にあったのは「喪章」。さらに岸田首相の演説会場は、雰囲気が一変。警備が大幅に増強され、手荷物検査も実施。演説の最中も、近隣の建物の屋上にはSPが…。

厳戒態勢は各地で敷かれていました。

菅前首相は、グータッチを交わしていましたが、両隣に立つSPの手には“防弾カバン”。官房長官として長年、安倍政権を支えた菅前首相。安倍元首相について──

菅前首相「そばで見ていて、鳥肌が立つようでした。心から感謝と、そして敬意を表するものであります」

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東京選挙区で自民党から立候補した生稲晃子候補。初めての選挙戦、その第一声には安倍氏が全面バックアップ。

安倍元首相「生稲晃子候補、どうか皆さんのお力で…!」

合わせて6回、応援に駆けつける力の入れようでした。それだけに、9日の演説前には、涙ぐみながら…。

生稲晃子候補「あの優しい笑顔を忘れることはできません。本来なら今日ここに、安倍元総理が応援に駆けつけてくださるはずでした」

演説の相談にも、親身に乗ってもらったといいます。

生稲晃子候補「安倍先生に恩返しがしたいです」

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安倍政権で初入閣した片山さつき候補は。

有権者「安倍さんのためにも頑張ってください」
片山さつき候補「はい、頑張ります」

安倍氏の力を借り戦った選挙。

片山さつき候補「今、天から見ていると思います」

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そして岸田首相、最後の訴え。

岸田首相「安倍晋三元総理、長い時間を共有させていただいた、大切な友人でもありました」

“大切な友人”の名を繰り返すこと、12回。

岸田首相「安倍晋三元総理がこんな形で失われてしまう。本当に悔しくてなりません。一番悔しいのは、“民主主義を強くしよう”“経済を強くしよう”と努力を続けてきた安倍晋三元総理本人ではないかと」

異例の選挙戦。岸田政権のこの先は…?
(2022年7月10日放送)

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