今月10日に投開票される参議院選挙を前に、NNNと読売新聞は情勢調査を行いました。その結果、自民・公明の与党で改選議席の過半数、63議席を超える勢いであることがわかりました。

今回の参議院選挙は、定数248議席のうち半数にあたる選挙区74、比例代表50の124議席と、神奈川選挙区の欠員を補充する1議席のあわせて125議席をめぐって争われます。

NNNと読売新聞が今月1日から3日まで情勢調査を行った結果、自民党と公明党は改選議席の過半数を超える勢いであることがわかりました。

この結果、岸田総理大臣が勝敗ラインと位置づけた非改選議席を含めた参議院全体の過半数を維持する見通しです。

自民党は、全国で32ある当選者がひとりの1人区の3分の2以上で優位に戦いを進めているほか、比例代表でも支持を集め、改選の55議席から上積みし、単独で60議席を上回る勢いです。

公明党は選挙区・比例代表ともに堅調な戦いぶりで、改選の14議席を維持する情勢です。

一方の野党側ですが、今回は多くの1人区で候補者を一本化できず、苦戦しています。

立憲民主党は、選挙区・比例代表ともに伸び悩み、改選の23議席を減らす情勢です。

一方、日本維新の会は、比例代表で立憲民主党と野党第1党を激しく争うなど、改選6議席から大幅に議席を増やす勢いです。

共産党は、選挙区と比例代表をあわせて改選の6議席を維持する情勢です。

国民民主党は、改選の7議席を割り込む苦しい戦いです。

れいわ新選組は比例代表で2議席を獲得し、社民党は比例代表で1議席を確保する勢いです。

NHK党は議席を獲得する可能性があります。また、政治団体の参政党は議席を獲得する情勢です。

こうした情勢から、憲法改正に前向きな自民、公明、維新、国民などのいわゆる「改憲勢力」は、憲法改正の発議に必要な参議院の3分の2の議席を超える勢いとなっています。

しかし、一定数の回答者が選挙区や比例代表で投票する候補者や政党をあげておらず、今後、情勢が変化する可能性もあります。

【NNN・読売新聞 参院選情勢調査】
7月1日~3日に全国45選挙区で実施
コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号を使用
調査員による調査と自動音声調査を組み合わせた合計6万809人が回答
(2022年7月3日放送)

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