安倍総理大臣は国連総会に出席するため、ニューヨークに向けて出発します。アメリカやイランとの個別の首脳会談を通して、日米貿易協定や中東の緊張緩和などで成果を出せるかが焦点です。
(政治部・吉野真太郎記者報告)
安倍総理としてはイランとの友好関係を生かしてアメリカと橋渡しをしたい考えですが、一方に寄れば他方から反発を招く可能性もあり、難しい会談となります。まずは24日、イランのロウハニ大統領との会談です。安倍総理から中東情勢の緊迫化に「深刻な懸念」を伝えます。さらに、偶発的な武力衝突を避けるためにもアメリカとの対話のテーブルに着くよう呼び掛けます。この結果も踏まえて、翌25日にはトランプ大統領との会談です。中東の安定に向けた議論を行うほか、貿易協定の署名を目指しています。日本が農産物での譲歩をTPP(環太平洋経済連携協定)の水準に収められるか、また、アメリカから日本車への追加関税をかけないという確約を取れるかが焦点となります。
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