警視庁は20日、東京都港区元赤坂の迎賓館で、首相など要人の警護に当たる警護官(SP)の公開訓練を行った。来年の伊勢志摩サミット警備に向け万全を期す。
 警視庁によると、SPは首相や閣僚のほか、国賓らの警護を行うのが任務。警護課創設から10年後の1975年、当時の三木武夫首相(故人)が殴打された事件を機に、対象者の近くで警護するSP制度が発足した。今年で40年となる。
 訓練には計135人が参加。警護対象者が乗車する車を巧みな運転技術で追尾しながら警護したり、拳銃を持って襲い掛かるテロリストを連携して取り押さえたりする訓練を行った。
 関岡明警護課長は「SPとして、(サミットに)出席する警護対象者を守ることが最重要課題。身をていする覚悟で安全を確保したい」と語った。

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