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2日、宮城県内で初めて小学校でクラスターが発生しました。
変異ウイルスとの関連は分かっていませんが、大阪などでは集団感染による休校が相次いでいて、1年以上にわたり感染防止に努めてきた学校現場で、さらなる負担の増加が懸念されます。

県は2日、角田市の小学校で2人の感染者が確認され、この小学校での感染者が6人となったことから、クラスターが発生したと認定しました。

この学校では6日、7日を全校臨時休校とするなど対応に追われています。

県内では去年4月以降、120件のクラスターが起きていますが、小学校では初めてです。感染が再拡大した4月以降の25件で見ると、高齢者施設が最も多く11件、次いで事業所などで7件、飲食店で3件などとなっていました。

一方で、4月21日にはクラスターではないものの、仙台市内の小学校で4人の感染者が確認されています。こうした状況について、厚生労働省のクラスター対策班で東北大学の小坂健教授は、次のように話します。

厚生労働省クラスター対策班・東北大学小坂健教授「小学生とか子どもたちから大人に広がるというよりは、大人で広がったものが最終的に小学校のクラスターみたいな形になって表れたというふうに見ています。特に、この変異株(N501Y型)の影響がどれだけあるかというのは分かりませんが、やはり1.5倍とか感染力が強い。それから(飛沫や唾液などに含まれるウイルス量がいろんなデータがあるんですが、2~3倍くらい普通の株よりも多いんじゃないかというような論文も出ているんですね。やはり、そのウイルス量が多いと人に感染させやすい」

今回の小学校では、変異ウイルスとの関連は分かっていませんが、小坂教授は全国的な状況も踏まえて、今後、学校運営や消毒作業など現場の負担がさらに増えることに懸念を示しています。

厚生労働省クラスター対策班・東北大学小坂健教授「例えば一例感染者が出た時に、教室を閉めるのか休校するのか非常に学校の先生たちの判断はすごく難しいところだと思っています」

上野比呂企アナウンサー「小学生が感染してしまうとなるとホテル療養とか大人と同じような対応はなかなか難しいと思うんですね。そういった影響は先生はどう見ていますか」

厚生労働省クラスター対策班・東北大学小坂健教授「症状が非常に軽い方が多いと思っていますので、そうするとなんとか家庭内で家族と接触を避けながら家で療養するということが多いと思いますが、なかなか家族内感染を防ぐというのが難しい状況にあると思います」

小坂教授は連休明けを見据えて、変異ウイルスの拡大を念頭に置いた対策が必要になると言います。

厚生労働省クラスター対策班・東北大学小坂健教授「関西地方・大阪などでも8割以上がN501Y変異ですし、東京などでもじわじわと(割合が)増えてきて半分以上になってきているんですね。そうすると宮城県でも今後GW明けに英国株(N501Y型の感染拡大)ということは十分想定しておかないといけないと。これまでは3密(密集・密接・密閉を避ける)と言われていた中で一つの密だけでも感染しうると」

小坂教授は、「県内の小学校でこれまで大きな感染が無かったのは現場の努力。今後は3密ではなく1つの密でも避ける対策が必要」と話しています。

#宮城県 #小学校 #クラスター

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