ロシアのプーチン大統領は21日、アメリカ本土まで届くとされる新型のICBM(=大陸間弾道ミサイル)を年末までに実戦配備すると明らかにしました。
プーチン大統領「S-500地対空ミサイルシステムの配備を始めた。大陸間弾道ミサイル「サルマト」の発射実験にも成功した」
プーチン大統領は21日、軍の高等教育機関の卒業生らを前に演説し、新型の地対空ミサイルや新型のICBMの実戦配備を年末までに進める考えを明らかにしました。
また、演説では卒業生らに対し、学問で得た知識は実務経験で活用されるべきだと述べるなど、ウクライナへの派兵の可能性も示唆しました。
一方、ロイター通信によりますと、バルト3国のひとつでEU(=ヨーロッパ連合)に加盟するリトアニアが、ロシア本土とロシアの飛び地であるカリーニングラードをつなぐ一部の貨物列車の乗り入れを禁止しました。
リトアニア政府はEUの制裁に基づいた措置だとしていて、金属など制裁対象となっている貨物がカリーニングラードへ搬入できなくなります。
これに対して、ロシア大統領府のぺスコフ報道官は「前代未聞の措置であり違法だ」と述べて猛反発していて、EUとロシアの間の緊張がさらに高まるおそれもあります。
(2022年6月22日放送)
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