29日も気温が上がり、6月としては記録的な暑さとなりました。愛知県と三重県には29日の朝、2022年初めてとなる「熱中症警戒アラート」が出されました。そんな中、愛知県内の公立中学校で、熱中症対策として「あるもの」が設置されました。

 ギラギラと照りつける日差し。朝から、まさに「災害級の暑さ」となりました。

「危険な暑さですね。本当すごいですよね。照りつけて、きのうもそうだったんですが痛いです。肌が」(男性)
「地獄ですね。何を着ても汗をかく。傘をさしても暑い」(女性)

 名古屋市の29日の最高気温は37.5℃。6月としては観測史上初めて、3日連続の猛暑日となりました。このほか愛知県豊田市は38.3℃、岐阜県多治見市で38.2℃を記録しました。

 この暑さで、東海3県では午後4時までに、熱中症の疑いで合わせて102人が救急搬送されました。いずれの県も2022年最多のペースとなっています。

 環境省と気象庁は、30日についても、愛知県と三重県に対して「警戒アラート」を出し、熱中症を防ぐ対策を呼びかけています。

豊明市内では初「公立中学校に自動販売機」 生徒「先駆者的で誇らしい」

 熱中症対策として欠かせないのが、水分補給。愛知県豊明市では、公立の中学校としては珍しい「あるもの」が設置されています。案内してもらった先にあったのは。

「こちらが、豊明市内の中学校で初めて導入された自動販売機です」(女子生徒)

 夏の訪れを前に、栄中学校では6月から市内の小中学校で初めて「自動販売機」を設置。生徒たちは毎日、水筒などで飲み物を持参することになっていますが、この暑さで「足りなくなってしまう」ことも多いそうです。

「体育大会もがあったということもあり、それに関連して運動する機会が増えていたので、皆さんとても多く利用してくださっています」(生徒会長 田中志穏さん)
「体育の後に、お茶だけでは塩分が足りなかったりする時があるので、そういう時に自動販売機を使って塩分をチャージしようかなと思ったりしています」(生活委員長 濱島芽華さん)

 災害時には備蓄飲料として利用できるこの自販機。利用するために持参したお金でトラブルが起きないよう、生徒会などが主体となってルールを作ったそうです。

「皆が分かりやすいように、表記をできるように皆で検討したり、生徒自身がルールを考えることで納得できるものになるようにしました」(学年長 佐藤朱里さん)

 持参するお金は300円まで。お金の貸し借りや、おごったりすることも禁止。利用時間も午前8時から午後6時までなど、ルールを細かく決め、今のところトラブルは起きていないといいます。

「すごく嬉しいです。豊明市で初というのも誇らしいですし、私たちの学校が、この取り組みの先駆者的な立ち位置にいられるのが本当に誇らしいです」(田中志穏さん)
「熱中症とか気を付けないといけない中で、自動販売機が学校に設置されるってことが皆の健康面に関しても良いことだなと思ったし、他の学校に伝わっていけばいいなと思っています」(濱島芽華さん)

(6月29日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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