大阪府は28日、初めて新型コロナ・オミクロン株のクラスターが発生したと発表しました。
新たに感染が確認されたのは、40~80代の男女4人で、このうち80代の女性と、60代と70代の男性の、合わせて3人は、同じ高齢者施設の利用者です。この施設では、すでに介護職の女性2人の感染が確認されています。
沖縄県では、新たに2人のオミクロン株への感染が確認されました。そのうち1人は感染経路が不明で、沖縄県で初めてとなる、市中感染が疑われています。
政府は、オミクロン株の濃厚接触者の扱いを改め、28日から、同乗していた乗客全員ではなく、感染者の周辺だけとしました。
年末年始を迎え、これから外来を休診する医療機関が増えるなか、休まないことを決めたクリニックがあります。
ミネルバクリニック・仲田洋美院長:「12月29日午前0時から1月3日24時までの間、12時間交代で24時間6日間の発熱外来をします」
東京・港区にある『ミネルバクリニック』。年末年始は、外注の検査会社も休むため、PCR検査の機器を新たに購入しました。年越しは、泊まり込む予定で、食料などを大量に用意しています。
ミネルバクリニック・仲田洋美院長:「オミクロン株は重症化しないのではということも言われているが、まだ観察期間が短く、本当にそうなのか分かっていない。重症化しないからと信じて油断しないようにと伝えたい」
年末年始でも、熱が出たら、すぐ受診してほしいといいます。
ミネルバクリニック・仲田洋美院長:「ちょっとした発熱などは我慢してしまう人が多いが、新型コロナの飲み薬ももう少ししたら供給され始める。発症後5日以内に使わないといけないという薬なので、熱とか症状があれば、我慢せずにちゃんと来てほしい」
28日に開かれた、厚生労働省の専門家会議では、感染の状況などが報告されました。
厚労省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「全国の新規感染者数は非常に低いが、デルタ株による感染の伝播(でんぱ)が継続、しかも増加傾向にある。特に東京と神奈川で今週先週比の1以上が2週間以上継続し、増加傾向」
また、オミクロン株への対処については、水際から市中へ対策の軸を移すことを提言しました。
厚労省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「国内で経過観察されているオミクロン株の症例については、全員が軽症、あるいは無症状で経過している。入院隔離を全員しなきゃいけないのか、もう少し重症度に応じた入院適用の判断が必要なのではないか。個室管理を全員するのも医療機関での対応が難しくなってくる。柔軟にしていいのではないか」
また、脇田座長は、官邸で岸田総理に、今後の対策についての提言を行いました。これを受け、岸田総理は、コロナ対策に関わる大臣らを集め、緊急会合を行いました。
岸田総理:「我が国でも、オミクロン株の市中感染がみられるなか、オミクロン株の感染力の高さも意識しながら、現在の対応策を強化、あるいは重点化していくべきと、専門家の皆さんの意見がありました。専門家の問題意識を大臣のなかでも共有したうえで、年末年始も状況をしっかり注視し、先手先手で対応していくよう、私から指示を出しました」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
powered by Auto Youtube Summarize