出典:EPGの番組情報

ポツンと一軒家 3時間SP あの松本潤が生き甲斐の母…米寿を迎えて推し変?[字]

衛星写真で発見!“何でこんな所に?”という場所に、ポツンと建つ一軒家を日本全国大捜索!

◇番組内容1
【鹿児島県①】
捜索隊が見つけ出した“ポツンと一軒家”にいたのは、89歳の女性。夫を亡くしてからは、ひとり暮らしだという。彼女の健康の秘訣は、嵐のDVDを見て松本潤を応援すること!コンサートにも足を運ぶというが、最近は浮気心が芽生え、ほかにも応援するタレントがいるという…。
◇番組内容2
【鹿児島県②】
以前、ポツンと一軒家まで案内してくれた男性から、「ほかにもポツンがある」とオススメされた捜索隊。その一軒家にいた78歳の男性に話を聞くと、10年前に妻が入院生活となり、現在もコロナ禍で面会ができていないという波乱万丈の人生ストーリーが…。
◇番組内容3
【岩手県】
捜索中、ラベンダーファームの看板を見つけた捜索隊。立ち寄ると、園を経営している80代の夫婦と出会った。話を聞くと、50歳を超えてから「趣味になったらいいなあ」と、ラベンダーを栽培したのがはじまりという。しかし、この夫婦にも苦労の絶えない人生ドラマがあった…。
◇番組内容4
【滋賀県】
番組初登場となる滋賀県で“ポツンと一軒家”を発見!一軒家の主に話を聞くと、「100頭ほど譲ってもらったイノシシを飼育するために、引っ越してきたんです」という。イノシシに蹴飛ばされて、気を失ったこともありますよ」と笑う男性から、今年、突然妻を亡くしたという話が明かされ…。
◇出演者
【司会】所ジョージ
【パネラー】林修
【ゲスト】石坂浩二、葵わかな
◇ナレーション
緒方賢一、小山茉美
◇おしらせ
☆お知り合いの『ポツンと一軒家』を教えてください!

☆番組HP
 https://www.asahi.co.jp/potsunto/
☆Twitter
 https://twitter.com/potsun_abctv

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
バラエティ – お笑い・コメディ
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  20. クレソン

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

こちらです!
ああーっ!!

<衛星写真を拡大すると

見えてくる>

<人里離れた

<いったい

<こんな所に

暮らしているのだろうか?>

(捜索隊)うわ これ
わかりづらいな 確かに

うわ いきなり
山深くなりましたよ

これは すごい道だな

90歳の姉妹が2人暮らし

こんなに山奥で

あっ 松潤がいっぱいいます
ははははっ

(脇)でしょ? ねえ ほら
かわいいでしょ 松潤

(捜索隊)枕元にも
松潤 いるじゃないですか

(脇)いるでしょ
ははははっ 浮気できない

(捜索隊)あっ ここが
屋根がなかった部分

これ でも 何に使うんですか?

(友定)化粧道具に使う
(捜索隊)化粧道具?

(友定)顔に こう ペタッと貼ってね
(捜索隊)はあ

(捜索隊)あっ 看板

ラベンダーファームおざわ

えっ 岩手にもラベンダー?

(捜索隊)あっ ここは…
(小澤)これはクレソン

(捜索隊)クレソン? えっ
これも育ててるんですか?

(小澤)そうそうそう
(捜索隊)へえー

(小澤)これ ホタル
(捜索隊)ホタル?

(小澤)ホタル いっぱい
出るの ダーッと ここ

幼虫が…
黒いのが付いてるでしょ あれ

あれがホタルの餌
(捜索隊)ええー すごい

すごい いっぱいなってる

(ふみ代)大根と同じ感じかな

(捜索隊)ああー
(ふみ代)みそ汁に入れてもいいし

(捜索隊)うーん!
すごいおいしいですよ これ

(小澤)珍しいでしょ

(前田)これが ほら 私は…

(捜索隊)作り置きですか?
(前田)はい こんなもんです

鶏胸肉のみそ煮ですよね

こっちはね カボチャの
煮つけなんですけどね

(捜索隊)へえー
もう主夫ですもんね

(前田)主夫にならざるを
得ないんですよ ははっ

(脇)よいしょ
(捜索隊)大きいですね 冷蔵庫

それ 何が入ってる…
(脇)バケツに入ってる

(捜索隊)これが みそですか?
うわ すごい

結構 あれですね
粒が大きいですね このみそ

(脇)食べるでしょ? お昼に
(捜索隊)ははははっ

いいんですか?
(脇)だって お昼だもん

餅米やな
うん

<今夜も

<3時間スペシャル>

(スタジオ内 拍手)

3時間スペシャルです

いや もう
今日 ゆっくり見れますよ

これで 静かに
2021年が終わっていくんですね

そういうことですね
石坂さん どうですか?

ポツンと一軒家
自分が そこに住むとなったら

だからね 通信販売が届く範囲なら
いいんです

ははははっ
そういう わがままをね…

(石坂)いや だって
プラモデルだろうが

絵の材料だろうが
なんでも買えますからね

どんなもんでも家に来る
こんな ちっちゃいもんでも

ちゃんと来ますもん
そういうのが来る場所だったら

いいってことですね
最低

石坂さんは
そういう所に住む気ありません

ははははっ
そうですね はい

どうですか?
自分で こうやってやるんですよね

そうですよ
なんか 体力ないし知識もないから

難しいかなと思いますけど
自然自体は好きなんですよね

本日 1軒目のポツンと一軒家は
こちらです

鹿児島ですね

薩摩半島のほうですか
うわー 山奥

埋もれましたね
畑も無い感じ

はい 畑も田んぼもありません

家は よく見ていただくと ここと

ここにも1つ
埋もれてるんですけれども

道がないんですよね
(葵)本当だ

ずっと やってますけど

相当 山奥ですよ これ
ははははっ

(石坂)多分
何か一つのことをやる人

芸術にしても…
芸術なり

絵 描いたりするのもいいし

この辺りだと
薩摩焼とか有名ですから

そう だって 薩摩焼って
色絵ですからね すごい細かい

だから そこの伝統と違う

独創的な焼き物だったら
わかりますね

ああー
でも 窓から見える景色は

そんなに すばらしい景色が見える
感じじゃないよね

森の中ですよね
森の奥だもんね これね

むしろ
昆虫図鑑なんか作ったほうが

いいかもしれないですね
あっ 昆虫好きな方がね

ここで昆虫を調べてるみたいな

一番ありそうなのは
原木椎茸ですけどね

ここで?
大体 このパターンって

原木椎茸じゃないですか こっちの
どっかの中に並べてあって

森の中に並べてあってね

<衛星写真で見つけた

鹿児島県の
ポツンと一軒家を目指し

最寄りの集落から捜索開始>

ちょっと いつもより遠いですね
すっごい山奥

(捜索隊)なんか

(捜索隊)そうですね

(捜索隊)ああー 集落ありますね
(捜索隊)あっ 集落ありますね

(捜索隊)この辺りは

(捜索隊)あっ いらっしゃいます

ちょっと

(捜索隊)えっ?

農面道路の横ばい

<衛星写真を見た途端 2人とも

ポツンと一軒家がどこなのか
わかったようだ>

うーん
やっぱり 知ってるんだ

(捜索隊)
なんていう方なんですか?

(捜索隊)マキさん

(捜索隊)ワキさんか マキさんか

ははははっ
どっちか

だいぶ違うよ
じゃあ そんなに親しくはないけど

知ってると
なんとなくね

<目指すポツンと一軒家は

マキさんかワキさん
どちらかの家らしい>

えっとね…

(捜索隊)なるほど ちなみに

歯切れが悪い

<そう言うと
ポケットからスマホを取り出し

どこかに電話をかけ始めた>

(捜索隊)ご主人 今

(捜索隊)ああー

民生委員か

あの

(捜索隊)両方?
どちらも女性? いるとしたら

(捜索隊)うわー すごいですね

90超えてる
ええー

(捜索隊)
えっ 同じ家にいるんですか?

(捜索隊)あっ… えっ?

(捜索隊)あっ
マキさんがいらっしゃらない

(捜索隊)あっ 姉妹

もうひとつ
よくわからなかったですね

よくわかんない
でも とにかくいらっしゃると

ワキさんっていうのは
名字じゃなくて名前なんですかね

名字かと思いました

どっちなんでしょうね

<この辺りのことに
詳しい人の話では

ポツンと一軒家は
ワキさんの家で

90代の姉妹が

2人で住んでいる
というではないか>

そこに

それを下の方に下って行く

(男性)左の方へ
(捜索隊)左

(捜索隊)あっ… えっ?

(捜索隊)なんですか?
ロケットって

うん そうよ

(捜索隊)そうなんですか?

(捜索隊)
はははっ すごい詳しいですね

なるほど
へえー

<実は ちょうど この日
種子島宇宙センターから

人工衛星を搭載した

H2Aロケット44号機の
打ち上げが予定されており

栫井さんは その発射の瞬間を
見にいくところだった>

(捜索隊)あっ わかりました

<ロケットの打ち上げまで
まだ1時間あるからと

90代の姉妹が住むという
ポツンと一軒家まで

栫井さんが
バイクで先導してくれることに>

(捜索隊)あれ?

(捜索隊)ここでUターンして
(捜索隊)はい ここで…

<捜索隊がUターンしようと

狭い田んぼのあぜ道で
慌てて切り返している間に…>

いやいや もう わかんなく
なっちゃったんじゃない

大丈夫?
出発してる

ちょっと 後ろ気にしてよ

ロケットも迫ってますから
あっ なるほど

(捜索隊)いやー ちょっと…
(捜索隊)こっち

ずっと まっすぐって
おっしゃってましたもんね

2つ目の橋を渡るって

おっしゃってましたから
(捜索隊)おっしゃってましたね

すごいな この人

左 曲がる

もう でも 森の中に…

(捜索隊)なるほど なるほど
うわ

<栫井さんのバイクを追って
うっそうとした林の中へ>

<この山のどこかに

本当に90代の姉妹が
暮らしているのだろうか?>

(捜索隊)えっ?

下に人がいる?

(栫井)ああー

あっ 娘さんが面倒見てんだ
ああー

(捜索隊)すいません

<この先に
ワキさんの家があるのは

間違いない>

<しかも ちょうど今 娘さんが

上がっていったというではないか>

(捜索隊)ははははっ

慌ただしいな なんか
待ってはくれないんですね

(捜索隊)そうですね

(捜索隊)全然見えなく…

(捜索隊)あっ いらっしゃった

(捜索隊)おっしゃってましたね
(捜索隊)おっしゃってました

(捜索隊)ここ

(捜索隊)大きいですね

<ついに 衛星写真で見つけた
鹿児島県の

<なだらかな山の裾野一面に広がる
深い緑の森>

<高く生い茂る樹木に
飲み込まれるように

平屋の建物が数棟
身を寄せ合って建っていた>

<衛星写真と比べてみても

<ここで間違いない>

(捜索隊)なるほど

<バイクで先導してくれた
栫井さんは

石垣の上に建つ家まで
先に上がっていったようだ>

あっ 面識あるんですかね?

<栫井さんが いくら声をかけても
返事がない>

<留守だろうか?>

えっ?

<すると 何かに気づいた栫井さん>

<衛星写真では 木の陰になって
見えていなかったが

見つけたポツンと一軒家とは別に

古びた平屋の建物が
2棟 並んで建っていた>

(葵)結構たくさんある

<もしかすると

ロケット 間に合いますかね?

ロケット この辺からじゃ
見えないのかね?

あっ ねえ ねえ

あっ

(捜索隊)突然 すいません

(捜索隊)ははははっ
加藤と申します

はい

なんか

(捜索隊)そうですよね

(捜索隊)多分… そしたら この

はい

<衛星写真では見えなかった
家にいたのは

89歳の
脇ユミ子さんと

長女 せい子さん
親子>

<姉妹ではなかった>

やっぱ 名字じゃないですか
名字なんだ

(捜索隊)あちらも脇さん?

(捜索隊)あっ なるほど

(捜索隊)あっ そうなんですか

ポツンと二軒家だ ここは

ははははっ

<90代の脇さん姉妹が2人で
住んでいると聞いてきたが

実際には 2人は80代後半の親戚で

隣り合う2軒に
それぞれ 別々に暮らしていた>

そうなんだ

<衛星写真に写った
ポツンと一軒家のあるじは

<ユミ子さんとは同じ集落の出身で

2つ年下>

<今も仲よくしているそうだが…>

(捜索隊)ああー

<あいにく イツ子さんは
体調がよくないとのことで

お邪魔するのは
遠慮させてもらった>

(捜索隊)ちょっと

(捜索隊)あっ 本当ですか?
すいません

<ロケットの打ち上げ時間が
迫ってきたので

栫井さんは 慌てて帰っていった>

よく見える所があんのかな?
ですかね?

すいません ちなみに

(捜索隊)あっ そうなんですか

(捜索隊)ああー
なるほど なるほど

(捜索隊)大丈夫ですか?
はい 大丈夫です

ははははっ

(捜索隊)ああ そうですか

(捜索隊)
89歳でいらっしゃるんですか

3か月すると
(捜索隊)なるほど なるほど

(捜索隊)ああ そうなんですか
お亡くなりになられてから

<昭和30年 24歳のときに

麓の集落から
脇家に嫁いできた

ユミ子さん>

<以来 66年 ずっと
この山奥の家を離れることなく

暮らしてきた>

(せい子)40年ぐらい
40年ぐらいなるな

(捜索隊)ああ 40年 築40年ぐらい

(せい子)馬小屋ですね
(捜索隊)あっ 馬小屋?

(脇)ははははっ

はいはいはい

(捜索隊)歩いて1時間

うわー 真っ暗だよね 帰りね
そうですね

(捜索隊)ああー

<今は 親戚のイツ子さんが住む

隣の家と2軒だけだが…>

<昔は 麓で聞いた
マキさんの家なども合わせて

全部で7軒の民家が軒を並べる
集落だった>

脇さんとマキさん
両方いらっしゃったんですね

そういうことですね

<脇家の4人きょうだいのほかにも

子供がいたので

みんな 一緒に麓の学校まで

通っていたそうだ>

農業

(捜索隊)タバコ作ってたんですか?
(脇)タバコ作ってたよ

ああ タバコ

(捜索隊)ええー!

(捜索隊)ああー
なるほど なるほど なるほど

(捜索隊)ああー

(捜索隊)ああー

牛を連れてくって すごいですね
そう

毎回 あそこまで牛を連れてくって

(捜索隊)そうですよね

(脇)なあ

(捜索隊)ははははっ

ははははっ

(捜索隊)お母さん ちなみに

(捜索隊)ありますけど

(捜索隊)
ああ そうなんですか

(捜索隊)あっ 旦那さん

(捜索隊)それが ご両親?

(捜索隊)
10人きょうだいなんですか?

ええー!

(脇)ここに居たし

(捜索隊)それで

(捜索隊)この家の

(捜索隊)ええー!
ですよ

(捜索隊)じゃあ

川の字じゃないって

5人いっぺんに寝てたら
ふふふふっ

(脇)ほいで

ははははっ
(捜索隊)曲がって

(せい子)曲がって

(捜索隊)えっ? なんですか?

はい ははははっ

(捜索隊)絨毯だったから
わからなかったですけど

普通に

(捜索隊)へえー

(脇)だって

(捜索隊)えっ ここ
水 来るんですか? ここまで

(せい子)床下浸水だ
(捜索隊)ええー?

(せい子)浮いてたみたいですね

(捜索隊)そうですよね

大丈夫かな?
(捜索隊)それは そうですよね

(捜索隊)これ ちなみに

(捜索隊)なんなんですか? これ
(脇)バラ

(捜索隊)バラってなんですか?
(脇)バラ 味噌を作るとき

麦を蒸したり
大豆を蒸したりするでしょ

そのとき それに入れるの
(捜索隊)これに入れて

そのためのザル
(脇)そうそう

(捜索隊)
えっ これ 作ったんですか?

(捜索隊)ええー すごいですね

(捜索隊)
あっ たまに あるんですか

(捜索隊)えっ 作ってるんですか?
味噌 ええー?

(捜索隊)麦味噌 へえー

<半年前に ユミ子さんが
手作りした麦味噌を

見せてもらった>

(パックン)では これからの世界の課題は?

(長澤)食料とか。
(パネラーA)食料とか?
う~ん。

あっ 水でしょ。
(パネラーB)あっ 水でしょ!
それだけ?

スー。
スー。

(ディレクター)やっぱり 未来が見えて…
人が集まる場所の空気!

(パネラーたち)あー。
大丈夫!

それ クボタがやる!
はい オッケー 見えちゃってる~。

<クボタが描く未来。
安心で快適な空気を 水技術で実現する>

(スマホの着信音)ピピピッ
あっ ちょ…

そこは見えてないのね。
すいません。

<鹿児島県の山の奥深く

森の木に埋もれて建つ古い家に

たった1人きりで暮らす

<半年前にユミ子さんが手作りした
麦味噌を見せてもらった>

(脇)よいしょ

わあ すごい

(捜索隊)これが味噌ですか?
(脇)はい

(捜索隊)すごい

<ユミ子さんが
年に一度 必ず作るという

脇家に代々 伝わる
自家製の麦味噌>

<大豆は使わず
麦と塩と日本酒だけで

作るそうだ>

(捜索隊)結構 あれですね…

(捜索隊)へえー

(捜索隊)つか味噌?

(脇)漉さずに入れるから つか味噌
(捜索隊)っていうんですか?

ええー

<捜索隊に 手作りの麦味噌で
味噌汁を作ってくれた>

(捜索隊)鶏ってことですか?
(脇)はい はい

本当にいっぱい
ここも かしわって言うんだ

(捜索隊)そのやり方ですか?
(脇)はい

(捜索隊)ははははっ

いっぱい入ってるね だけど これ
ポツンと定食だね これ

(脇)…カメラ 持たんっちゅうか

(脇)美味しいでしょ?
(捜索隊)美味しい

ははははっ

戻して ほぐせばいいのに
ねえ

本当ですか? ちょっと
ご飯 いただきます じゃあ

これ 豪華だね

餅米なんだ

(捜索隊)これ

(捜索隊)あっ 本当ですか?

ははははっ

ははははっ
じゃあ また行かなきゃ

ははははっ 心配されてる

<お隣が1軒あるだけの山奥に

1人きりで暮らしている
ユミ子さん>

<3人いる娘さんたちが
食材や日用品を届けるため

頻繁に様子を見に来てくれるので
寂しくはないというが…>

やっぱり これ 娘だからですよね
そうですよね

男は帰んないですもんね
息子は しないよね

<もうすぐ90歳になる

(捜索隊)じゃあ

(捜索隊)ええー?

それで…

ははははっ

ははははっ

(捜索隊)ははははっ ちなみに

(せい子)ははははっ
顔が可愛い

(捜索隊)そうですよね

(捜索隊)なるほど なるほど

<嵐の松潤が大好きなユミ子さん>

<毎日 居間のテレビで
嵐のDVDを見ているそうだ>

(捜索隊)ははははっ

はははっ そうなんだ
ファンクラブ 入ってんの?

(捜索隊)ファンクラブ
入ってらっしゃるんですか?

はい

(捜索隊)家族で 皆さん
嵐が好きなんですか?

はい
(捜索隊)じゃあ 本当に

(せい子)これも嵐…
(捜索隊)それ 嵐?

本当だ 嵐ですね

(脇)これ…
(捜索隊)それも嵐ですか?

(捜索隊)って
いうんですか?

ふふふっ

(捜索隊)そうなんですか

<朝早くに洗濯を済ませて
6時半から嵐のDVDを見るのが

ユミ子さんの日課>

<曲がかかると 手拍子しながら
一緒に口ずさみ

ユミ子さん

ねえ

<まるで
コンサート会場にいるように

嵐の世界に どっぷりとつかって
思う存分 満喫する>

歌ってるし

<嵐の大ファン ユミ子さん

(捜索隊)それ 行かれたとき

ははははっ

(せい子)ははははっ

はははっ

(捜索隊)それ 嵐の傘なんですか?
そう

(捜索隊)へえー

(捜索隊)可愛いですね

(捜索隊)へえー

(捜索隊)ははははっ

ははははっ 楽しそう

(脇)ははははっ

<実は 最近 ユミ子さんが
嵐の松潤のほかに もう1人

夢中になっている人がいるらしい>

<それが…>

(捜索隊)本当だ 写真集がある

これは 完全に浮気だ
うん

<歌手としても活躍する
人気絶頂の俳優

菅田将暉さんだ>

(脇)これは菅田君なの
(捜索隊)へえー

(捜索隊)はい
ねえ

(捜索隊)どれなんですか?

(捜索隊)ははははっ

(捜索隊)へえー

<最近は ちょっと浮気して

菅田将暉さんのライブDVDを見て
楽しんでいるそうだ>

気持ちが お若いですね
ねえ

すごいよね 歌ってるもんね

<これが

<どんなに大音量でかけても

誰にも文句を言われることはない>

確かに
ここなら

(捜索隊)元々 最初に好きになった
そういうアーティストというか

アイドルっていうのは…

(捜索隊)ああー

(捜索隊)えっ 出稼ぎって
何されてたんですか?

(捜索隊)製糸場?

(捜索隊)製糸工場ですか?
(脇)そう 製糸場

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)はあー

(捜索隊)500円? ってことは

ほんで もう

(捜索隊)はあー

(捜索隊)そこでは

(捜索隊)ああー さつまいもですか

<5人兄妹の長女として生まれた
ユミ子さん>

<家計を助けるため

中学を卒業することなく

14歳で熊本の製糸工場へ

出稼ぎに出たという>

<給料の半分以上を実家に仕送りし

ギリギリの生活を送っていたが

美空ひばりさんの歌に癒やされ

つかの間 仕事のつらさも

忘れられたそうだ>

(捜索隊)っていうことは もう…

(捜索隊)ああー なるほど

<22歳で
出稼ぎから戻り

24歳で結婚した
ユミ子さん>

<嫁入り後は 大家族の家事と

子育てに追われ

趣味を楽しむ余裕など

なくなってしまった>

もう

(捜索隊)ああー

(脇)58
(せい子)58ね

(捜索隊)ちなみに

(捜索隊)ああ
そうなんですか

(捜索隊)ああー そうですか

もう

<恋愛で結ばれたわけでは
なかったが

とても誠実で
優しかったという

夫の辰己さん>

<日々 慌ただしい時間を

過ごしながらも 夫婦仲良く

幸せに暮らしていたという>

<辰己さんが心不全で

亡くなったのは 31年前>

<ユミ子さんが58歳のときだった>

(捜索隊)じゃあ

(せい子)ははははっ

(せい子)ねえ

ははははっ
はははっ

ははははっ
(捜索隊)なるほど

<今は 第二の人生を
謳歌している

というユミ子さん>

<だが そんな元気なユミ子さんに
つい3ヵ月前

命に関わる重大な危機が…>

(大将)お待たせしました。
(長澤)中トロ。

(男性)すいません 中トロ。
(すし職人)はい。

イカ わさび抜き。
(パックン)イカ さび抜きで。

からの うんちく。
今 農家が減ってるって 知ってる?

あんた未来が見えて…。

食の未来が心配でね。
大丈夫! それ クボタがやる!

やっぱ見えちゃてる~?

<クボタが描く未来>

<例えば
完全無人電動トラクタ>

あぁ~ わさび~…。
見えてないこともあるのね。

<鹿児島県の山奥で
1人 元気に暮らす

<実は つい3ヵ月前

命に関わる重大な危機に
直面していた>

(捜索隊)隠れてた?
いやな

(捜索隊)えっ? トイレにですか?
(脇)そうよ

確かに
長い

はははっ
そら そうだ

(せい子)鍵がね
(脇)で もう

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)布で…

その

(捜索隊)あっ たまたま
来る予定だったから…

そうそう
(せい子)次女がですね

それがな よかった

そうか… 山奥って
そういう危険は あるんだよね

<いくら 元気だとはいえ
人里離れた山奥での1人暮らし>

<思いがけず
危ない目に遭うこともある>

(脇)はははっ

(捜索隊)ははははっ

<こうして ユミ子さんと

長女 せい子さんに会った

<捜索隊は
再び 山奥の脇家を訪ねた>

(捜索隊)こんにちは…

(捜索隊)ゆかりさんで
いらっしゃいますか?

そうです
(捜索隊)あっ すいません

ありがとうございます いろいろ…
はじめまして

よろしくお願いします

<やって来たのは
ユミ子さんの次女 ゆかりさんと

孫の圭佑さん>

<その後もユミ子さんの
子供たちの家族が

続々と やって来た>

<長男の正市さんも
久しぶりに帰省>

<両手に大きな包みを抱えているが

いったい
何が入っているのだろうか?>

(朋子)ええー
(捜索隊)なんか すごい豪華な…

お弁当

ははははっ
すごいお祝いするな もう

違うって言われてる
違うよ

(捜索隊)あっ 米寿?

<そう この日は
ユミ子さんの米寿祝い>

<本来なら 去年 行うはずが

コロナ禍で延期になっていたのだ>

長女 次女 三女

<2年ぶりに4きょうだいが
みんな 実家に戻り

勢ぞろいした>

<しばらく会えなかった孫たちも
お祝いに駆けつけてくれて

ユミ子おばあちゃん
とっても うれしそうだ>

これは うれしいわ

<豪華な お弁当ばかりか

特大のケーキまで用意されていた>

この人数なら食べ切れますね
ははははっ

(笑い)

フーッてやってみて

(拍手)

お見事!
おおー すごい

まだ 呼吸器が
しっかりされてますね

おめでとうございます
ありがとう

<こうして
1年遅れの祝宴が始まった>

いいね 孫に囲まれてね
毎年 やればいい…

<まだ 料理も
食べ終わらないうちに

ケーキを味見するユミ子さん>

先にケーキから?

(正市)おいしいね
うん

うん

いいね

良かった

(捜索隊)へえー 結構

(笑い)

はははっ 面白いこと 言うな
じゃあ 度が合ってないな

(捜索隊)えっ お母さん

(捜索隊)ははははっ
(脇)ねえ

<さらに もう1つ…>

(脇)ええー
(朋子)どうかなって

きれいな色だね

<コロナが収まり

またコンサートに
行けるようになったとき用に

軽くて歩きやすい靴と

応援グッズがたくさん入る
大きくて軽いバッグも…>

なるほど なるほど

ええー

<山奥のポツンと一軒家に

子どもや孫たちが大勢 集まって
盛大に行われた

ユミ子さんの米寿祝い>

<みんなが帰ったあとは
また ふだんどおり

気ままな1人暮らし>

<もうすぐ90歳>

<これからも この山で1人

第2の青春を
おう歌するユミ子さん>

<大好きなアイドルのDVDを
大音量で見て

一緒に歌い
元気に楽しく暮らしていく>

はあー

すごい
なんか もう おばあちゃんを

囲む会でしたね 今回はね

いいですね なんか
皆さんに囲まれて お祝いされて

ですよね
うれしいですよね

うれしいんだと思う
ふだん 1人だから

余計 みんなが集まったときは
うれしいですよね

嵐も まさか あの山の奥で
大音量 かかってるとは

思わないよね
思わないですよね

確かに 絶対 ご近所迷惑には
ならないですもんね

あのグッズも… こうやって
うれしいんでしょうね

枕元にまで置いてるんですよ?

少女のようですよね
ねえ 少女ですよね

昔のお話って すごいでしょ?

いや すごいですね
会いもしないで

あそこ 食べさしてくれるから
行きなさいっつって

お見合い写真とか そういうものも

一切なかったってことですよね

でも それで 優しい方に
巡り会えたっていうのは

すごい すてきですけどね
ねえ

どこに行くにも
一緒に行ってくれて

アケビを取ってきてくれたとか…
恋愛結婚が増えて

自分で相手を選ぶようになった
昨今のほうが

離婚率は
グーンと上がってますからね

あっ そうですね
でも 本当

足腰も しっかりされてて
言葉も はっきりされてて

反応も早くて どっこも
悪いとこ ない感じでしたね

そう で ちょっと
面白いことも言ってくれるしね

ちゃんとウケることを
知ってますもんね

ふふふふっ
2軒目 まいりましょう はい

はい 本日 2軒目の
ポツンと一軒家 こちらです

あっ また鹿児島ですね
おっ うん

あっ しかも 薩摩半島
何? これ

今度は はっきり見えます

道も立派ですね
きれいに通ってまして

しかも 敷地も
切り開かれております

道が あんだけ大きいのが
あるってことは

なんか 農家で
市場に出したりとか

道の駅になんか 出したりとか
できますね

できますよね
広がり方から あれ

斜面なんじゃないですかね?
上に畑が…

で 水はけが いい感じで

果物かなんか 育ててる感じが…
ほうほうほう

道路が すごい広くて 町にも
行き来しやすいのかなと思って

なんか 若いご家族が…
なるほど

お子さんも いらっしゃって…

町で働いてる人にします
町で働いてる方?

民宿ですか?
民宿?

なるほど 山の中で
民宿を営んでんじゃないか

古民家民宿みたいな…
はい

<続いてのポツンと一軒家は

先ほどの脇ユミ子さんが暮らす

ポツンと一軒家と同じ
鹿児島県内にあり

脇家から5kmほど離れた
山の中にあった>

あっ 近いんだ
うん

<捜索隊が
脇家の取材を終えたあと…>

教えてくれたんだ?
なんだ これは助かる

すごい協力的な人…
はははっ

<そう 実は脇さんの家まで
案内してくれた栫井さんに

最初に道を聞いた際

脇さんの家とは別に

他にもポツンと一軒家がある
という情報を得ていたのだ>

(捜索隊)あっ そうなんですね
(捜索隊)はい ちょっと

(捜索隊)はい

(捜索隊)ちなみに

(捜索隊)どうなんですかね?
それも聞いてみますか

(捜索隊)あのご主人ですね

(捜索隊)どうでした?

<無事 ロケットの打ち上げに
間に合ったようだ>

へえー
どのくらい見えるんだろう?

(捜索隊)ははははっ

ははははっ
えっ?

それ 撮れたの?

(捜索隊)
なるほど なるほど なるほど

<デジカメの小さな画面では
確認できなかったが

画像を引き伸ばして よく見ると

確かに ロケットの
軌道らしきものが

うっすらと写っていた>

ああー
えっ?

ははははっ
ええー?

あれが見たかったの?
それを見るために?

(捜索隊)ちなみに…

(捜索隊)あっ そうなんですか
また

(捜索隊)ああー 栫井さん

(捜索隊)ははははっ
なるほど なるほど

<栫井さんによると

ポツンと一軒家に
暮らしているのは

60代半ばくらいの
夫婦>

<ご主人は 以前
その地域の

草刈りのリーダーを
していた人だが

奥さんは 最近 あまり
見かけないという>

草刈りリーダーって
どういうことですかね?

市かなんかに頼まれて
ずーっと整備してるんですかね?

(捜索隊)じゃあ そこの…

<今度も また栫井さんがバイクで

ポツンと一軒家まで
案内してくれる>

あのデジカメだとね…
もうちょっと望遠がありゃあね

(捜索隊)これを左って
おっしゃってたんで…

(捜索隊)ああー もう…
(捜索隊)もう 先に

行ってらっしゃいますね

(捜索隊)早いですね

(捜索隊)そうですね
(捜索隊)住んでらっしゃる…

(捜索隊)うん
おっしゃってましたね

(捜索隊)ってことは あれですかね
やっぱ

(捜索隊)そうですね
(捜索隊)ご主人が

<先導してくれる
栫井さんのバイクに続いて

大通りに出ると すぐに
三差路を細い道のほうにそれ

緩い上り坂を上がっていく>

(捜索隊)そうですね いや 本当

(捜索隊)本当に

<どこまで
上って行くのかと思った…>

あっ きれいな家

(捜索隊)なるほど
なるほど なるほど

(捜索隊)そうですね
(捜索隊)なんか

<栫井さんが
案内してくれたおかげで

鹿児島県の もう一つの

<そこは かなたに東シナ海を望む
緩やかな丘陵地の頂上>

ここもいいとこだな

<見渡すかぎりの深い緑に囲まれ

高い2本の電波塔に
挟まれた場所に

瓦ぶきの大きな平屋が建っていた>

<確かに ポツンと一軒家だ>

別荘ってわけでもないんですか
なんでしょうね

(捜索隊)ちょっと

<家の前に車が止まっているので
留守ではなさそうだ>

<顔だけは知っているという
栫井さんが

先に行って声をかけてくれた>

ちょっと

ははははっ

(捜索隊)本当ですか?
(捜索隊)ありがとうございます

ちなみに ご主人

(捜索隊)あっ 前田さん

<こちらが栫井さんオススメの
ポツンと一軒家のあるじ

<今回 ポツンと一軒家に
2軒も案内してくれた

栫井さんに お礼を言ってお別れ>

(捜索隊)なるほど

(前田)決め手はね

(前田)思ってね 買ったわけですわ

(捜索隊)ああー
それで

(捜索隊)ははははっ

海が近いと思って買ったら
かなり離れてるって

買う前にわかるよね
わかりますよね

<鹿児島県でも
海から離れた町で生まれ育ち

ずっと海に憧れていたという
前田さん>

<33年前 海に近いと思って
この家を買い 移り住んだのだが

住んでみて初めて

思っていたより
海から遠いことに

気がついたそうだ>

(捜索隊)そこは

というのはね

割と
(捜索隊)ああー

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)ははははっ
それ… だいぶ あれですね

(捜索隊)あっ そうなんですか
新築で空いてたんですか?

ずっと
(前田)そうそうそう

前の人は これ いったい
なんのために造ったんですかね?

建てて その人も うっかりで
海から遠いなと思った

それで売りに出した

(捜索隊)それは あれですか?
やっぱり

(捜索隊)場所的に

(捜索隊)えっ ここの敷地に?

あっ そうなんだ
そうなんだ

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)ええー なるほど

そうか
っていうことは 民宿

近かったんだね
建てる予定だった

(捜索隊)これ 今 前田さんが
管理してるんですか?

(捜索隊)なるほど だから
ものすごいきれいですもんね 今

(前田)草を刈ったりしてね
(捜索隊)へえー

それで草刈り

(捜索隊)年に4回?
はい

(捜索隊)ああー

(捜索隊)ここ 土だったんですか?
もともと

(前田)ここを ほら

(捜索隊)へえー なるほど

(捜索隊)えっ これ

(捜索隊)ええー?

(捜索隊)えっ?

(捜索隊)今 そこ

(捜索隊)ええー すごい

(前田)もう ほら

(捜索隊)ええー
(前田)それでね

(捜索隊)120個

いや 職人とは ちょっと
あれなんですけどね

(捜索隊)ええー じゃあ

これ 職人さん 雇っちゃうと
お金かかるから

自分でやったんだね

1か月って すごい要領いいね

(捜索隊)あっ なるほど

(捜索隊)ええー

(捜索隊)へえー

(捜索隊)じゃあ 本当

(前田)そうです

(捜索隊)この広い土地を利用して
ここで

ウォーキング
されてらっしゃるってこと…

いいですね でも

ちょっとした
公園みたいな感じですもんね

(捜索隊)2時間 歩くんですか?

(前田)2時間にならんです
(捜索隊)ええー すごい

(捜索隊)ええー すごいですね

25年 180周回ってんの? ここ
180周…

(捜索隊)はいはい

(捜索隊)ああー
だから こんなに雨戸が…

(捜索隊)あっ 完全に
開かずの扉といいますか…

(捜索隊)ああー

(捜索隊)ちょっと曲がってる
感じになるわけですか?

(捜索隊)あっ
壁があるんですか? 中に

(前田)家の中へ壁を造ってね

(捜索隊)じゃあ この中は
壁があるってことですか?

そうです

お父さん なんで買ったの? ここ

どういう物件 買っちゃったのよ

<海を望む小高い丘陵地の
頂上に建つ前田家>

<強い台風が来たときには
窓が割れてしまうほどの風が

海から吹き上げてくるのだという>

海からの風がまともに来るんだ

そう 海から遠いけど
海からの風は来ると

ははははっ

お邪魔しまーす

よかったね 発表できてね

(前田)これ してもらったんですよ
(捜索隊)ええー

本当に 木の板 張ってありますね
(前田)はい

(捜索隊)ああー

(捜索隊)なるほど やっぱ それ

本当は そっち 景色いいのにね
ははははっ

(捜索隊)ああー

(捜索隊)なるほど なるほど

(捜索隊)ははははっ

(捜索隊)なるほど

<そんな想定外のこともあったが

前田さんが33年前
このポツンと一軒家を買った

一番の理由は…>

<かなたに東シナ海を望む
緩やかな丘陵地の頂上に建つ

鹿児島県のポツンと一軒家>

<33年前 前田さんが

そういう理由が…

<最後に飼っていた猫を
亡くしたのが7年前>

<それ以来
猫を飼うことは やめたそうだ>

それでね…

全部で
(捜索隊)えっ?

(捜索隊)今は

入院してるんだ

(捜索隊)
じゃあ 今は ここには お一人で

生活されてらっしゃる
ってことですか?

<妻のトキ子さんが
脳梗塞で倒れたのは14年前>

<その後 入退院を繰り返し

(捜索隊)本当だ

(捜索隊)ああー 今は行けない…
今 コロナで ちょっとね

<新型コロナの感染が
広がってからは

病院の面会もかなわず

しばらく 奥さんに
会えていないという>

<入院中の奥さんの話をしていると

前田さんが
アルバムを取り出してきて

昔の写真を見せてくれた>

(捜索隊)チビ? はい

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)ああー

(前田)このね

(捜索隊)ああー そうなんですか
この犬は

名前は なんていうんですか?

(捜索隊)ジョン? ジョンは

(前田)これはな 柴犬でな

(捜索隊)あっ ジョン

(前田)そしたら ほら もう

(捜索隊)はははっ

(捜索隊)ああー なるほど

(捜索隊)えっ?
住んどったもんだから

ええー ドラマみたい

(捜索隊)それで

(捜索隊)ああー なるほど

(捜索隊)されたんですか?

(捜索隊)おおー なるほど

(捜索隊)あっ じゃあ
姉さん女房というか…

(前田)そうそう そういうことです

(捜索隊)そうなんですね

<浩さんが35歳

トキ子さんが41歳の時に
結婚した2人>

<その10年後 夫婦で
このポツンと一軒家に移り住み

20年ほど共に過ごした>

<でも トキ子さんが
入院してからは

10年間 1人暮らし>

<炊事 洗濯 身の回りのことは
全て自分でやっている>

<奥さんがいないのは 寂しいが

その分
料理の腕は上がったという>

(捜索隊)なんですか? それ

(捜索隊)作り置きですか?
(前田)はい 作り置き

こんなもんです

これが ほら…
(捜索隊)本当だ すごっ

(前田)鶏胸肉の味噌煮ですよね

(捜索隊)
これ 味噌煮なんですか?

(前田)
鶏の胸肉なんですけどね

(前田)こっちはね…

(捜索隊)あっ かぼちゃ?

(前田)かぼちゃの
煮付けなんですけどね

(前田)こんなん もう ほら

(捜索隊)へえー

(捜索隊)そこで食べるんですね?
なるほど なるほど

<今日のお昼は
作り置きしておいた

鶏肉の味噌煮と
かぼちゃの煮付け>

<そして 自分で

いりことシイタケで
出汁を取ったという

特製味噌汁>

インスタントじゃないんですね

(捜索隊)へえー

(捜索隊)この机の上で

(捜索隊)
ああー なるほど なるほど

<こうして毎日 定位置に腰かけ

テレビを見ながら
ゆっくり お昼を取るそうだ>

(捜索隊)
何の道具があるんですか?

(捜索隊)はあー えっ?

(捜索隊)左官のコテですよね?

(捜索隊)ああー なるほど 自分で

ご自身で やったって
おっしゃってましたもんね

あれですか?

(捜索隊)ああー なるほど

(捜索隊)
されてらっしゃったんですか?

(捜索隊)あっ そういえば…

(捜索隊)ああー なるほど…

(前田)これはね 当時はですね
二十歳ぐらいですね

(捜索隊)二十歳ぐらい?

(捜索隊)バスの修理工? へえー

(捜索隊)ってことは

(捜索隊)それ 何年ぐらい
やられたんですか?

(捜索隊)3年ぐらい?
っていうことは

(捜索隊)されたんですか?
そのあと…

(捜索隊)タクシーの運転手は
何年ぐらいやられたんですか?

ここから
タクシー

(捜索隊)5年ぐらい?

(捜索隊)コンビニ?
コンビニは

(捜索隊)ご主人がですか?
はい 前立腺がんにかかって

ほいで もう

(捜索隊)ああー そうですか

(捜索隊)そういうところでは…

<そんな

<周りを森に囲まれた
ポツンと一軒家で

たった1人で暮らす

今 ほいで…

(捜索隊)あっ 本当だ
CD いっぱいありますね

(捜索隊)拝見してもいいですか?
なんですか?

これは もうね

(捜索隊)シルヴィ・ヴァルタン?
これは

♬~

<リズムが良く 元気が出るという
シルヴィ・ヴァルタンの歌が

今 一番のお気に入り>

<前立腺がんを患ったあとは
日々の食事に気を遣い

明るい音楽を聴いて 心を潤し

毎日2時間 家の周りを
ウォーキングするのが

浩さんの健康法だ>

今 やりたいこと
っちゅうたらですよ

<まずは 1日でも早く

入院中の妻 トキ子さんに
会いたいという浩さん>

<そして トキ子さんが
いつ我が家に帰ってきても

元気な笑顔で迎えられるように

これからも
緑豊かなポツンと一軒家で

健康づくりに励んでいく>

(スタジオ内 拍手)

面白い方でしたね

買ってから 海は遠かったって

で 斜面に土を盛って
1人で全部やって

あそこを何周もするんですよ
でも 石坂さん

おっしゃったようにね
民宿っておっしゃったの

近かったですね
そうなんですね

ホテルなんですね
あそこ ホテル

建設予定だったんですね

ところが その予定してた人たちも

海から遠いなって
気づいたんですね

いやいや 違いますよ

近所の方の反対だったって
あったじゃないですか

あっ そうですか?
コロナが終わったら

面会に行きたいなとか
言ってたじゃないですか

奥さんの動画を…
ジュースを飲んでるのを

見せたいぐらい好きなわけじゃん
奥さんのことが

すごい感じましたね
ああいうの なんか

すごい いいですね 物語が
だから あんな喜んでたときから

2年とか会ってないわけでしょ?
そうですね

それが切ないと僕も思いました

やっぱり
コロナの影響っていうのがね

すごい
ああ淡々とおっしゃられると

余計 本当は寂しいもんだって…
そうですね

あと シルヴィ・ヴァルタンを
いまだに

ずっと 聴いてるって…
時が止まってますね あの人は

びっくりしましたね
50年以上 止まってますね

僕 全く存じ上げないんですけど
有名な方なんですか?

有名 有名
ものすごいヒットしましたし

石坂さんも すぐ
おわかりになりましたもんね

そこから バルタン星人って
きたんですか?

違います 全然違います

違うんですか?
全然違います

でも そうかも
ですよね?

違います 次 まいりましょうよ

それでは 本日 3軒目の
ポツンと一軒家は こちらです

(葵)上だ
大移動ですね

岩手
岩手まで行きました

岩手の… これは
太平洋側なんですけれども

海に近い山の中で
相当 大きくひらかれてまして

建物も こちら側に大きいのと

ここにも小さいの ありますね

あちら 大きいおうちのほうには
横に畑もありますね

でね これ 車も見えますから
人は いるような感じで

で その車が通る道も

こんなふうに
きれいに走ってますね

でも なんか 出荷するほどの
大きさじゃないですよね

規模がね
でも この辺りも全部ですけど…

あっ そっか その辺も畑か

でもね 岩手県って 農業は
あんま向いてないんですよね

特に こんな山のとこ行っちゃうと

暖かい時間が短いから
ああー そっか

後ろの ちょっと
開けてるスペースが

気になるんですけど

動物を飼ってそうな雰囲気も…
あそこで動物を?

(石坂)馬にしちゃ狭いですもんね

(葵)そうですね
私は なんかね

民芸品
作ってんじゃないかなと思って

ここで民芸品 作ってて
ちょっとした

家で食べる野菜なんかも
やってますよみたいな

もともとは
実家でっていうような…

<今回 向かうポツンと一軒家は

実は 以前 岩手県の

ほかのポツンと一軒家を捜索中に

見つけた家だった>

ストックしてあったんだ?

<もともと探していたのは

山奥で射撃場を営んでいた

白濱家>

<その道中 地元の人に
教えてもらった

別のポツンと一軒家が

畜産農家を営む
小澤家だった>

畜産ね

<白濱家の取材を終え

その小澤家に向かう途中
こんな事が…>

ラベンダー?
ここで?

(捜索隊)でも

(捜索隊)そうですね

(捜索隊)そうですね

「ちょっと行ってみます」なの?

<目指すポツンと一軒家と同じ

オザワさんという
名前であることに加え

岩手県の山奥に
ラベンダーファームがあることが

気になった捜索隊>

<ちょっと立ち寄ってみることに>

(捜索隊)ありますよ
(捜索隊)ああー なんか…

(捜索隊)家なのかな?

(捜索隊)
こっちにも看板ありますね

(捜索隊)ビニールハウスが
ありますね

(捜索隊)ああー でも

(捜索隊)ありますよ

(捜索隊)
ああー かもしれないですね

(捜索隊)ラベンダーって でも…

(捜索隊)そうですね

広いわ すごく

ラ・フランスじゃない? 違うか

(捜索隊)煙 出てる 煙突から

<山の裾野を切り開いた
広い敷地のあちこちに

作業小屋のような建物が
いくつも建っているが

中でも一番大きな平屋の煙突から
煙が上がっていた>

<誰か人が住んでいるようだ>

(捜索隊)
いらっしゃらないのかな?

<声をかけるが 返事はない>

全然ない

(捜索隊)ああ かもしれないですね
(捜索隊)苗じゃないですか?

おっ 居た

(捜索隊)よろしいですか?
すいません

(捜索隊)ちょっと

(捜索隊)あっ
この先なんですか? まだ

そうですか

(捜索隊)オザワ姓が…
ええ

(捜索隊)そうなんですか

(捜索隊)2人で
2人暮らしされてるんですかね

(捜索隊)あっ これ やっぱり
ラベンターの苗なんですか?

(ふみ代)ええ
(捜索隊)これ

<そう言うと

ラベンターの苗を並べた棚の
奥の建物へ>

(捜索隊)ははははっ すいません

<岩手県の山奥で

ラベンターファームを営む

小澤孝行さんと
ふみ代さんご夫婦>

<突然の取材の申し出に
快く応じてくれた>

(捜索隊)あっ ご主人の生まれた家

ほんで

(捜索隊)ああー なるほど
そうですか

<ここは
夫 孝行さんの生まれ育った家>

<独り立ちし 長い間
実家を離れていたそうだが

24年前 両親の介護のために

夫婦で
この家に戻ってきたそうだ>

(捜索隊)この下ですか?
(小澤)そうです

(捜索隊)えっ
ここら辺 開墾したんですか?

そうそう
(捜索隊)そうすると

そんぐれえじゃねえかな
(捜索隊)3000坪とか…

<山の斜面を開拓した
小澤家の敷地は およそ3000坪>

<家の南側 斜面を少し下りた所に

孝行さんが開墾し 一から作った
ラベンター畑があった>

<でも なぜ この土地で

ラベンターファームを始めようと
思ったのだろう?>

気候が近いんですかね?
まあ 寒くてね

(捜索隊)
あっ このぐらいのやつを?

そうそう そうそうそう
それから始まり

(捜索隊)へえー

そういうきっかけで
うん

<そもそもは28年前
趣味になればと

ラベンダーの苗を
10株ほど買って

実家の庭に植えたのが始まり>

<それが次第に増えたので

色んな人に
楽しんでもらいたいと

(捜索隊)ちなみに ちょっと

(捜索隊)あっ いいですか?
はいはい

<今は もう花が咲く時期は
終わっているが

せっかくなので
ラベンダー畑を見せてもらおうと

孝行さんに
案内してもらっている途中…>

(捜索隊)えっ なんですか?
(小澤)クレソン

(捜索隊)クレソン?

(捜索隊)えっ

(小澤)そしたら みんな これ…

(捜索隊)へえー

(捜索隊)へえー

池 造ったって

(捜索隊)ははははっ

<元はといえば 鯉でも飼おうかと
自分で穴を掘り

沢から水を引いて造った池>

<そこに 息子さんからもらった
クレソンの種を撒いたところ

どんどん育ち 池一面に群生>

<このクレソンを採って帰るのが

ラベンダー見物に来るお客さんの

楽しみの一つになっているそうだ>

すごい
いいな なんか もう

水がきれいじゃないとね
クレソンって…

これ 全部 遊びで始めたものが
結果 仕事になっちゃってる

(捜索隊)じゃあ

循環っていうか

(捜索隊)ああー そうですか

あれ この辺には紫陽花ですかね?
これ

(小澤)そう 紫陽花

(捜索隊)柿もなってる

(捜索隊)ええー

<お客さんに 季節を通して
楽しんでもらおうと

ラベンダーのほかにも

30種類以上の
花や果実の木を植えて

園内を華やかに彩っている>

(捜索隊)へえー

(捜索隊)これ なんとか丸って
書いてあるんですけど

(捜索隊)えっ この船は
どうしたんですか?

(小澤)うーん

(捜索隊)えっ?

(捜索隊)あっ
運んで来てくれたんですか

(捜索隊)蛍?

(捜索隊)えっ?
ここ 蛍 出るんですか?

そうそうそう だから

(捜索隊)えっ そうなんですか?

(小澤)幼虫が…
黒いのがついてるでしょ? あれ

(捜索隊)あっ ちょっと ポツポツ

ありますね はいはい

(捜索隊)じゃあ

(捜索隊)ああー じゃあ

夏場 最高じゃない
すごい

(捜索隊)あっ ここ ラベンター畑
あっ 本当だ

(捜索隊)この下も?
(小澤)うん

(捜索隊)あっ そうなんですね

(捜索隊)
今 ここ 開けてますけど…

(小澤)そうそう… それを

ほうー
すごい

すごいパワーだな
誰も手伝ってくれない

(捜索隊)で

(捜索隊)すごいですね

(捜索隊)そうですか
ここ じゃあ

(捜索隊)この農園では

(捜索隊)
500~600株もあるんですか?

<捜索隊が訪れたときは
オフシーズンで

ラベンダー畑には 緑の株が
並んでいるだけだったが…>

<6月半ばから7月にかけての
開花シーズンには

600株のラベンダーの花が
一面に咲き誇り

薄紫色の美しい眺めを
楽しめるという>

<見頃には 見物客でにぎわう
ラベンダーファーム>

<孝行さんがガイドになり

園内を案内したり

株の手入れや挿し木の方法などを

教えることもあるそうだ>

<妻のふみ代さんも

香りがよくて かわいい

ラベンダースティックを
作る教室を開き

お客さんを楽しませている>

(捜索隊)えっ ちなみに
ここは何をするとこ…

(小澤)ここは みんな…

(捜索隊)えっ
この小屋も造ったんですか?

(捜索隊)すごい

(捜索隊)バラ線で…

バラ線で繋いでるんだ

(捜索隊)ご主人 そういう

(捜索隊)
ああー なるほど なるほど

(捜索隊)1人 いくらですか?

(捜索隊)200円?

(捜索隊)ああー

(小澤)さあ

へえー

(捜索隊)ああー

(捜索隊)あっ そうなんですか

<毎年
地元の児童館に通う子供たちが

大勢 遊びにきてくれるのが
小澤さん夫婦の楽しみ>

こういう形になって
表れるんですね

うん

<コロナ禍だった この2年は

例年に比べ 遊びにくる子供の数が
少なかったというが

来年は 以前のように

たくさんのかわいい笑顔に
会えることを

今から楽しみにしている>

子供 いいよね
こういうとこ行くの

<そして 子供たちを迎える
その日のために

オフシーズンの今から

ラベンダーの苗作りに余念がない>

<岩手県の山奥で
ラベンダーファームを営む

小澤さん夫婦>

<母屋の隣に建つ

つぎはぎの
トタン屋根の建物では…>

(捜索隊)ちょっと
見せてもらってもいいですか?

失礼します

(捜索隊)ああー すごい

(捜索隊)あっ 本当だ

だから 480ぐらい…
(捜索隊)ああー そんなに

(小澤)その新芽 出てきたやつ…

(捜索隊)いわゆる挿し木?
(小澤)そうそう そうそう…

(捜索隊)はあー それで

やっぱり 細かく種類があるんだ

(捜索隊)って書いてありますね
(小澤)プロヴァンス これ

(捜索隊)フランスの
プロヴァンスっていう…

(小澤)そうそう そうそう…
(捜索隊)なんか… グロッソ?

(小澤)グロッソ
(捜索隊)グロッソ?

セビリアン?
(小澤)セビリアン

(捜索隊)セビリアン

<そのほかにも イングリッシュや

マウンテンホワイトなど

全部で10種類のラベンダーを

栽培している>

<ラベンダーを育て始めて
もう30年近くになる

孝行さんだが

(捜索隊)100本やっても
15本ぐらいしか

ならなかったんですか?
(小澤)うん

(捜索隊)やっぱり

まあ

(捜索隊)ああー
だから

(捜索隊)ええー

<最初は 何もわからず

苗を枯らしてしまうことが
多かったが

その失敗も糧にして
専門書を買って読むなど

独学で栽培の知識と技術を
身につけたのだという>

<挿し木をしたあと 3ヵ月ほどで
根づいたラベンダーの苗は

隣のビニールハウスに移して
育てる>

(捜索隊)なるほど

<こうして ビニールハウスの中で
冬を越し

暖かくなったら またに外に出す>

<それを3年ほど繰り返したあと

大きく育った苗を畑に植え替えて
育てるのだ>

これ 3年は
あそこにいなきゃいけないんだ

そうなんだ
粘り強くやらなきゃ

できないですね

<綺麗な花を咲かせるために
地道な世話が欠かせない>

(捜索隊)ここの

(捜索隊)伊達藩?
はい

(捜索隊)そうなんですか

(捜索隊)なるほど

<岩手県の五葉山は
江戸時代 仙台藩直轄で

一般の入山が禁じられ

御用山と呼ばれていたのが転じて
五葉山になったといわれる>

<火縄銃の台木に使う欅や

火縄の材料になる檜が豊富で

軍事上 重要な山だった>

<そこで 炭焼きの仕事をする
人夫頭を務めたのが

小澤家の先祖だったという>

<孝行さんが小さいころ

父の兼松さんも
大工をしながら

炭焼きの仕事を
していたそうだ>

(捜索隊)ああー そうなんですか

(捜索隊)丁稚奉公?
うん

そのころは

(捜索隊)ああー

(捜索隊)そうなんですか

<父親の助言もあって

二十歳の時に上京>

<電気や水道設備の職人修業を積み

手に職をつけた孝行さん>

<24歳のとき

妻のふみ代さんと出会い
結婚>

<4人の子供にも恵まれた>

<孝行さんの両親は

50年前に岩手の山を離れ

茨城県に住む長男の家に

同居していたのだが

その長男の正さんが

33年前
52歳の若さで他界>

<両親は
深い悲しみに暮れながら

また
岩手の山の家に戻って

暮らしたいと
望んだのだという>

なるほどね

<だが 両親が ついの住みかに
したいと望んだ家は

20年以上 誰も住んでおらず
ずっと空き家だったので…>

(捜索隊)そうなんですか?

(捜索隊)そうですか

<昔 大工だった

82歳の父 兼松さんと

孝行さんの手で

床が腐って抜け落ち
廃虚同然だった家に

再び住むための修繕工事が
始まった>

(捜索隊)
奥さんも一緒に手伝って?

<週末になると 夫婦そろって

当時 住んでいた茨城県から

岩手県の山奥まで通って
作業していたという>

<そして 1年がかりで

ようやく住めるくらいまで
修理が進んだところで…>

両親が戻りたいって言うからね

(捜索隊)はいはいはい
ほんで 今度は

(捜索隊)そうなんですか

<家の完成間近に

母のよしのさんが

脳梗塞で倒れて入院>

<無事 退院して

完成した家に暮らし始めたものの

高齢の父親1人では

介護が難しいため

次男の孝行さん夫婦が

岩手の実家に戻って

両親の面倒を
見ることになったのだ>

<その両親も すでに亡くなり

今は 孝行さんと ふみ代さん
夫婦2人で暮らしている>

<27年前 両親の介護のために
当時 住んでいた茨城県から

岩手県の山奥の実家に戻り
同居を始めた小澤さん夫婦>

<すでに両親は亡くなり
今は2人だけで暮らしている>

(捜索隊)へえー すごい

いや こんな年季 入った
かっこいいストーブ

久々に見ましたよ
(小澤)ははははっ

じゃあ こちらが居間?
(小澤)そうそう そうそう

(捜索隊)はいはいはい
お邪魔します

こちらは 仏間になるわけですか?

こちらが仏間になるわけですね

本当だ

(捜索隊)へえー

(鈴の音)

南無妙法蓮華経

そう これが兼松さんで
これが母親

(捜索隊)あっ 兼松さんとお母さん
(小澤)よしの

(捜索隊)平仮名でよしのさん?

(小澤)そうそうそう よ し の

(捜索隊)あっ 兼松さんの…
そうそう 100歳のときに…

(捜索隊)お祝いで…
(小澤)そうそう

(捜索隊)「内閣総理大臣」

(捜索隊)あっ 享年105歳だ

105まで
105まで

大往生
すごいね

<母 よしのさんは
この家に戻った3年後

90歳で亡くなり

父 兼松さんは 5年前
105年の人生を全うした>

<両親が亡くなった後も
山を下りず

ポツンと一軒家暮らしを続ける
小澤さん夫婦>

<ラベンター以外にも
畑では野菜を自家栽培>

<大根にトマト
いちじくやブルーベリーなど

いろいろ作っているが…>

<中には こんな珍しいものも>

(捜索隊)
隼人瓜っていうんですか?

隼人瓜?
隼人瓜?

2つ もらったのを
食べないで植えてみた

とりあえず植えるんですね
とりあえず植える

そしたら できた…
できた

(捜索隊)へえー

<隼人瓜は 熱帯アメリカが
原産とされるウリ科の植物>

<日本では 大正時代
鹿児島に伝わり

栽培が始まったそうだが

気温の低い岩手の山でも
たわわに実がなっている>

どうやって食べるの?

<今日のお昼のおかずにと
大きな隼人瓜を2つ収穫>

(捜索隊)中身は

(捜索隊)あっ
これ 真ん中 種ですね

(ふみ代)ええ
(捜索隊)へえー

(捜索隊)皮 硬いんですね 少し

(捜索隊)ああー なるほど

(捜索隊)へえー

トウガンとか そういう感じ…
そうですね これね

そうですね

<この日
ふみ代さんが作るのは

隼人瓜と
豚バラ肉の煮つけ>

<味付けは
醤油と昆布出汁>

<5分ほど煮込んだら 出来上がり>

<自家製トマトもつけて
我が家の畑の恵みを

たっぷりいただく>

これ 食べてみたいな

(捜索隊)最高ですか

じゃがいもっぽく見える?

うーん!

(捜索隊)そうですか

<お昼ご飯が済んだら
すぐに仕事に戻る孝行さん>

<こうして ラベンダーの世話と

<82歳になっても
ここまで一生懸命 働く訳は?>

(捜索隊)ああー
こういう

(捜索隊)へえー

<初めは 趣味になればと
買ってきた

たった10株のラベンダー>

<花に感謝し
地道な世話を続けた結果

岩手の山に夏を告げる
ラベンダーファームに>

<この先 生まれ育った
我が家の庭が

遠くから足を運んでくれる
お客さんと

地元住民の
交流の場になったら最高だと

孝行さんは 笑顔で語ってくれた>

すごいな

石坂さん これ 全部
自分で開墾したっていうんですよ

ねえ
自分の趣味が

ちょっとでも広がりゃと思って
買ってきたものが

今や ツアーで来るって
言ってましたからね

でも 結果的には

とっても すてきな世界が
出来上がってましたね

ほかに類がないですよね あんなの

だから 毎年
子どもたちも来るわけでしょ?

で 欲がないですよね

好きな人が クレソン
持って帰りゃいいんだって

うん で おいしそうな
クレソンだったから

あんまり欲張りが来ると
クレソン 全部

持っていっちゃいますよ あれ
まあね

そういう人いますからね
ねえ

いや でも
なんでも植えちゃうんですね

とりあえず 1回 植えてみよう
ってなるんだなと思って

あのウリみたいなやつもね
ウリも そう

いただいて食べないで…
いただいて食べずに

植えてみようって…
好奇心旺盛ですよね だからね

(葵)そうですよね
あの船も じゃあ…

水槽にしてみようって
思ったわけですもんね

捨てちゃうんだったら
もらうよとか言って

そこでホタル
あそこだったら

うちの子ども
連れてってもらいたいですからね

ラベンダー見て ホタル見て
こうだよって

教えてもらいたいです
スタッフがね

これ 池も お父さん
造ったんですか?

掘っただけだよって
それも面白いですね

でも 自分一人で
あれだけ観光名所というか

そういう場所 造っちゃうって
本当 すごいですよね

じゃあ 次 まいりましょうよ
はい

本日 4軒目の
ポツンと一軒家は こちらです

滋賀県

おお 滋賀の上のほう

滋賀の琵琶湖の西の山の中で

これは
グニャッと川が蛇行してます

そして 道も同じく曲がってますね
(石坂)そうだ

そして ここに密集してますね

とにかく
これだけ切り拓かれたのか…

伐採して
なくなっちゃったのかな?

はげちゃったのか…
(石坂)いや でも 川…

川が曲がってるってことは
あの辺は

例えば 川が いろいろ
氾濫したりなんかして

流れが年中変わって…
それで大きい木が

育ってないっていう
なくなっちゃって

砂州みたいに
なっちゃったんじゃないですかね

あそこ
建物 これ…

これも そうなんですかね?
ちょっと よくわかりませんが

ここも いっぱいありますね

(石坂)これ だって
集落じゃないんですか? これ

いや これ 一軒家なんじゃない?
一軒家

元は集落だった可能性も
ありますよね

あの空いてるとこで
何をやってるんだろうな ここは

浄水場じゃないですよね?
あっ 施設? じゃあ そういう

区切られてますよ ここ
(葵)区切られてますね

それだ 養殖ですか? じゃあ
ああっ

川もあるし 川の水も引けるから
養殖してるんじゃないか 何かを

京都とか近いから鮎とか…

鮒とか?
鮒は あんまり食べないから…

鮒ずし有名ですよ
まあ 鮒ずしはね はい

でも ここだって
箱にしてるんですよね 全部ね

(石坂)本当だ 本当だ
1年 2年 3年とか

そういう分ける必要が
あるものですよね 養殖とすれば

じゃあ 金魚?
金魚

ああー コンテストに出す金魚

<衛星写真で見つけた

滋賀県の
ポツンと一軒家を目指し

最寄りの集落から捜索開始>

いつも以上に遠いですね
山何個も越えるね これ

ああー
やっぱ 川だな

ははははっ
川のものなんだな これ

(捜索隊)ええー だって

(捜索隊)っていうか

(捜索隊)そうですね

(捜索隊)あっ

(捜索隊)あっ ありますね
何軒かおうちが

(捜索隊)じゃあ

(捜索隊)あっ 本当だ

よく見つけたな
見逃さないのね

(捜索隊)ちょっと
聞いてみましょうか

(捜索隊)ありがとうございます

ははははっ
そんなふうに見てる人いる…

野沢菜もらったことまで知ってる

トモサダや

トモサダ
(捜索隊)トモサダさん?

(男性)猪の小屋や

猪?
猪かい

ええー?

(捜索隊)猪を?
飼うてはってん

(捜索隊)飼ってたんですか?

<目指すポツンと一軒家のあるじは

奥さんを亡くして1人で暮らす

80歳くらいのトモサダさん>

<以前 猪を飼っていたそうだ>


猪小屋

水っぽいと思ったんだけど 違うか

100ぐらい予想しても
当たんないですね

猪って なんか
害獣駆除で取ったやつを

食べるって感じだもんね

(捜索隊)ああー
(男性)着くけどね

ははははっ

(捜索隊)あっ 籾?
じゃあ あれですか?

(捜索隊)ああー

(捜索隊)おおー

(男性)皆 個人で
(捜索隊)えっ すごい

(男性)持ってるさかい

(男性)ははははっ
(捜索隊)3000万ですか?

コンバイン自体
これ 100万ほどしますよ

で 田植え機が300万しますやん
(捜索隊)うわー

籾摺り機 乾燥機…
乾燥機200万しますし

(捜索隊)へえー

(捜索隊)ははははっ

(捜索隊)ああー あっ

(捜索隊)ああー

いいね だけど
明るいな おい

(捜索隊)ああー

(捜索隊)ははははっ

(捜索隊)ありがとうございました
(捜索隊)ありがとうございました

行ってきます
はい 行ってください

(捜索隊)よし

うーん あんな広いとこで?

(捜索隊)そういえば

(捜索隊)おっしゃってましたよね

(捜索隊)なりましたね

<急に細くなった川沿いの道は
クネクネと山の中へ>

<猪を飼っていたトモサダさんとは

いったい どんな人なのだろう?>

(捜索隊)ああー

(捜索隊)ギリギリですけど
(捜索隊)えっ マジですか?

(捜索隊)はい
(捜索隊)えっ これ

<すると

(捜索隊)建物…

(捜索隊)だって ほら

(捜索隊)ですよね

(捜索隊)あっ そうですね

♬~ アキュビュー
(所長)集合!

彼女を目 彼をまぶただとして。
(研究員)なめらかだ。

摩擦ゼロ! 目の渇きや疲れの原因となる
摩擦をゼロにしたい。

目の健康を 摩擦ゼロで目指そう!
(研究員)摩擦ゼロ やりましょう!

ありがとう! 頼もしい部下を持って 僕は…

ヒントだ。
(研究員)え?

<涙にヒントを得たテクノロジーで
摩擦ゼロのなめらかさが持続>

<一日中 疲れ知らずな目へ>

(研究員)確かに。
また瞳思いになれたね。

<目の健康をリードする「アキュビュー」>

<ついに 衛星写真で見つけた
滋賀県の

<秋色の山肌に挟まれた谷間>

<蛇行する川のほとりに
茶色い屋根の平屋と

屋根が剥がれた大きな建物が
建っていた>

トタンが剥がれたあと
ああー

<衛星写真と比べてみても

<ここで間違いない>

(捜索隊)ああー はあはあはあ
そうだったんですね

(捜索隊)ああー ワンちゃんが…

(男性)こっち おいで

<だ
と聞いて

素直に納得した
この人が

この家のあるじ

(捜索隊)あっ

(捜索隊)おおー

あっ… えっ? つば九郎?
(男性)つば九郎

(捜索隊)ツバメの…

(捜索隊)えっ… えっ?

玄関にツバメが巣 作るんだから
まあ 平和だね ここは

ずっと扉 開けてる
洞窟だと思ってんじゃない?

ツバメ
はははっ

(捜索隊)へえー

(捜索隊)へえー

(捜索隊)春先ですか ああー

(捜索隊)なるほど

(捜索隊)じゃあ

(捜索隊)猪を飼うために
わざわざ ここに

越してきたってことなんですか?
そうです

(捜索隊)そうなんですか

この人もだ

<今から30年前 猪を飼うために

この山奥の土地
およそ3000坪を買って

まず 3000坪 買って
自分で切り開くんですね

そうですね
それは基本なんですね

(捜索隊)重機を?

(捜索隊)はあー

持って来た?

(捜索隊)買って?

へえー

(捜索隊)へえー

(捜索隊)自衛隊 はい

(捜索隊)ほう

それから

(捜索隊)あっ ああー

(捜索隊)お父さんにしてみれば
もう

(捜索隊)ああー 大工さんに

(捜索隊)ほう

断れなかったんだろうな 途中で

これじゃないんだけどって
言えないんだよ

<この山に来てから仲よくなった
地元の大工さんなどが

家造りに協力してくれたおかげで
今の家が完成>

<その後
猪の飼育小屋を建てる際にも

大勢の仲間が
手伝ってくれたそうだ>

<でも そもそも 鐵男さんは

なぜ 猪の飼育を始めようなどと

思ったのだろうか?>

100頭?

(捜索隊)精肉までされて
ここで出してたんですか

(捜索隊)やっぱ

(捜索隊)はあー

<もともと 鐵男さん自身
猪肉が大好きだったこともあり

ちょうど
仕事を辞めようとしていた

元の飼い主から 一度に

すごいね いっぺんに…

急に猪 飼いだすってのは
すごいな

しかも 100頭
100頭

<道路を挟んだ向かいの
大きな建物が猪の飼育施設>

<今では ほとんど
屋根がなくなっている>

ああー

はい

はいはい

(友定)はい まあ 倉庫で…

(捜索隊)へえー

(捜索隊)ああ そうなんですね

(捜索隊)これ

(捜索隊)そうなんですか

(捜索隊)これ 狭いんですか?
すごく贅沢な…

逆に 広さだなと思ったんですけど

えっ? ここの 今

(捜索隊)へえー

そら そんなもん

(捜索隊)ちなみに… すいません
いやらしい話

いくらぐらい…

(捜索隊)はあはあ はあはあ

(捜索隊)そんなに上がるんですか
急に

(捜索隊)ええー?

(捜索隊)うわー

ん?
(捜索隊)怪我

(捜索隊)うわー

(捜索隊)飛ばされた?

(友定)そら あんなもん

(捜索隊)回るんですか?
うん

(捜索隊)あっ するんですか

(友定)せやね

(友定)あれはね

(捜索隊)実際 飼ってたときの
その猪… うわー!

(捜索隊)えっ いいんですか?

何? 何? にかわにすんの?

(捜索隊)化粧道具?

(捜索隊)ほう

(捜索隊)はあー

<かつては 美顔用の
フェイスマスクの材料として

薄く剥いだ猪の皮も
出荷していたそうだ>

<コンクリートブロックで造った
大きな

<道路側に面した2階の作業部屋で
精肉作業を行っていたという>

精肉にするの 大変だよね

もしかして

(友定)そうです

(捜索隊)ああー そういうことか

ここが
ウィンチになってるんですね

滑車があって
(友定)それ まだ動くでしょ?

(捜索隊)えっ 動くんですか?

(捜索隊)そっか

(捜索隊)ここが

はあー

じゃあ もう

(捜索隊)おおー

(捜索隊)そうなんですか

(捜索隊)ああー

(捜索隊)へえー

<鐵男さんが猪の飼育と
精肉の仕事を辞めたのは

8年前>

<飼育小屋の隣の空き地に
猪の霊を祭る慰霊碑を建て

今でも

<屋根のトタン板が腐り
大半が剥がれ落ちてしまった

かつての猪の飼育小屋>

<その前の道を横切り
歩いていくと

川を渡る橋が
架けられているのだが

川の向こう側にも
平らに整地された

広場のような場所が…>

(捜索隊)ここの土地は

(友定)ここで

(捜索隊)はあはあはあ

(捜索隊)あっ 出してたんですか
それは

(捜索隊)サービスで

(友定)そのときは
(捜索隊)ああー

(捜索隊)この建物は
なんの建物なんですか?

(捜索隊)大工さんのご好意で
(友定)そうです

(捜索隊)へえー

(捜索隊)ああー

<今年 80歳になった鐵男さん>

<今は たった1人

このポツンと一軒家で
暮らしている>

<滋賀県の山奥のポツンと一軒家に
1人きりで暮らす

80歳の友定鐵男さん>

(捜索隊)今

(捜索隊)あっ そうなんですか

(捜索隊)はあ

それで

(捜索隊)えっ?

(捜索隊)ああ そうなんですか

うん…

<今年の2月

突然 亡くなった妻の利子さん>

<友定さん夫婦が結婚したのは

27年前>

<鐵男さんがポツンと一軒家で

<偶然が重なった…>

(捜索隊)ほう

(友定)和尚がおったんや
(捜索隊)ほう

(捜索隊)あっ 奥さんが?
うん

(捜索隊)はあー
ほな

信号が赤だったから…

<ふと思い立って

なじみの和尚さんに会おうと
立ち寄った

比叡山延暦寺>

<そこに たまたま来ていた

利子さんを紹介されて

2人は出会い
結婚に至ったのだという>

(捜索隊)暗示?

(捜索隊)実際

(捜索隊)えっ ペットで こう…

(友定)うん ペットみたいにして

(捜索隊)
ほうほうほう

(捜索隊)猪
ペットとしても

飼ってたんですか?
(友定)そうそう

(捜索隊)あっ 本当だ なんか

ああー 本当だ

これ

(捜索隊)じゃあ 本当に なんか

つるしびなみたいですね
うん

(捜索隊)えっ? えっ この…

(友定)襖に
絵 描いていってるやろ?

上手
お上手だ

すごい…

(捜索隊)えっ 外すんですか?
(友定)うん もう

(捜索隊)ああー…

<突然 愛する

<鐵男さんは 少しずつ
利子さんの思い出の品を

片づけ始めているのだという>

(捜索隊)じゃあ

(友定)こんなんね
(捜索隊)あっ すごい

親孝行だな
うん

やっぱり 娘なんですよね
そうだね

(友定)これ なんや 知らんけど…

(友定)「天ぷら」ってしてあるわ

(友定)はい
(捜索隊)すごーい

(捜索隊)それは?
(友定)「きびなごの

カリカリ揚げ」やて

(捜索隊)おおー すごい
おいしそう

(友定)まあ

(捜索隊)「下の段から食べること」

「かっこ 古い物から」

ははっ 面白い

(捜索隊)ふふっ
うるさいんですか?

(捜索隊)あっ 本当だ ここに

「寒くなったら着て下さい」って

(捜索隊)なんか

(捜索隊)優しいですね

(捜索隊)「美味しい また食べたい
缶詰やおかずがあれば

書いておいてね」っていって…
あっ

(捜索隊)ええー

<麓に住む長女の良美さんが
週に何度も

おかずの作り置きを
持ってきてくれるので大助かり>

へえー たくさんある

<黄色いメモ書きは

おかずを入れた容器の蓋に
貼られているだけではなく

1人きりで暮らす高齢の父親が

危険な目に遭ったり

不便な思いを
したりしないようにと

家のあちこちに

注意書きを貼り付けてくれていた>

<気の利く優しい娘さんのおかげで

健康的な食生活も
維持できているという鐵男さん>

<仕事を辞め 妻を亡くした今

これから してみたいと
願うのは…>

(捜索隊)旅?
うん

(捜索隊)あっ そうか

<最愛の妻 利子さんを亡くして
1年>

<今は 思い出の品を見るのも
つらいという鐵男さん>

<猪の飼育をしていたころは
旅行など行けなかった>

<本当は 夫婦で行きたいが
それは もう かなわない>

<ただ どこに旅しても

優しい奥さんが
空から見守ってくれている>

はい まあ 娘さんが
どこも 面倒 見てくれますね

(石坂)本当にね
ねえ

いや でもね やっぱり 80になって
奥さまを亡くしたら

そら つらいし
やる気もなくなりますよね

急に家事っていうのもね
どうしても

簡単なものにしちゃいますよね

(葵)うん 確かに
娘さん すごい優しいですね

ちゃんと
下から食べてくださいよとか

そうですよ
あんなん見ると グッときちゃうね

あれ ずっと
貼っときたいぐらいですよね

確かに ふふふっ

いや でも 奥さま
1年前に亡くなられたの

すごい悲しいですよね
「かなわんわ」っつってたもんね

で あれだけ やっぱ おうちも
2人の思い出が詰まってるから…

でも 旅に出て また…
ワンちゃんもいたから

一緒に旅に行ったりとかして

なんか また いい思い出
作ってほしいなっていうふうに

感じましたけど
だから また 取材に行ったから

写真見て… 猪 散歩させてる
奥さんの写真とか見て

また 思い出しちゃうわけでね
うん

改めて 色んな生き方があるんだな
って学びますね

重機で あそこ 整地すんのも
すごいですけど

猪をやるぞっつって
いきなり 100何十頭って…

2~3頭から始めるとかね
それだったら わかるんですけど

いきなり…
そうですね 手伝いに行って

一緒に精肉をやったりなんかして

その人が辞めたから
それじゃあっていうんだったら

わかるけど…
とりあえず やってみるって

大事ですね
確かに

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