東京都で初めて、「オミクロン株」への感染者が確認されました。その濃厚接触者の男性が、新型コロナウイルスの陽性となっていて、発熱後にサッカーの試合を観戦していたことが分かりました。

■空港検疫で陰性も・・・自宅で発熱

 「こんなに密になるんだなって感じだったので、ちょっと不安もありましたね」

 こう話すのは、オミクロン株の感染が疑われる男性と同じ競技場でサッカーを観戦していた人物です。

 16日、事態は急展開しました。

 東京都・小池百合子知事:「水際対策というのを徹底することが、新しい変異株を抑えることに直接つながって参りますので。何としてでも、抑え込んでいきたいと考えております」

 オミクロン株への感染が確認されたのは、20代の女性です。

 8日、アメリカから成田空港に帰国。入国時の空港検疫では陰性でしたが、自宅待機に入った翌日に発熱の症状がみられ、13日に新型コロナの感染が判明しました。

 さらに、この女性の濃厚接触者である20代の男性も、新型コロナの陽性であることが確認されました。

 松野博一官房長官:「この陽性者の濃厚接触者1名について、15日、新型コロナウイルス陽性が確認され、医療機関において隔離されています」

 オミクロン株に感染しているかどうかについては、現在、解析が進められています。

 20代の男性は、女性がアメリカから帰国したその日から会っていて、9日と10日に職場に出勤。せきや発熱の症状も出ていました。

■“濃厚接触者”がサッカー観戦

 男性の家族や職場の同僚など合わせて10人が濃厚接触者となるなか、他にも危惧される情報があります。

 陽性が確認された濃厚接触者は12日、川崎市の等々力陸上競技場で行われたサッカー天皇杯の準決勝を、家族とスタンドで観戦していたのです。

 この試合は、新型コロナの感染拡大後、国内の主要なプロスポーツで初めて、観客数の制限がない状態で行われ、およそ1万8000人のサポーターが詰め掛けました。

 この試合の3日後、男性は新型コロナへの陽性が確認されました。

 東京都は、オミクロン株に感染した可能性が高いとしていて、男性の周辺で観戦していたおよそ80人に検査を促し、体調が優れない場合は、医療機関を受診するよう呼び掛けています。

 当日、同じ競技場で観戦していたという人は、次のように話します。

 試合を観戦していた人:「上限撤廃されていて、席の間隔を空けていないので、隣に知らない別のサポーターがいるという感じなので。割と密な状態ではあったと思います」

 濃厚接触者の男性と同じブロックにいたという人は、次のように話しました。

 陽性者と同じブロックで観戦した人:「自分の座席周りじゃなければいいなと思っていましたが、不安ではあります。そういう症状があるのなら、来てほしくないですし」

 競技場がある神奈川県では16日、東京の30人を超える国内最多36人の新型コロナへの感染が確認されました。

(「グッド!モーニング」2021年12月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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