年末年始、生乳が大量に余り、5000トンもの生乳が廃棄されてしまうかもしれないという話題をお伝えします。かつてないピンチは、コロナ禍であることも関係していました。

 金子農水大臣:「今年の年末年始は例年以上に需給が緩和し、処理不可能な生乳の発生が懸念されているところであります」

 廃棄する可能性がある生乳の量なんと、5000トン!

 奥野牧場・奥野仁社長:「このままいくと日本から酪農がなくなる」

 千葉県袖ケ浦市でおよそ100頭の乳牛を飼育している酪農家は頭を悩ませています。

 奥野牧場・奥野仁社長:「牛たちが命を削って出している牛乳なので、それが廃棄されるとか、これだけ手塩に掛けてやってるものが。そういう今の状況が残念」

 業界団体の「Jミルク」によると、牛乳や乳製品の原料となる「生乳」がかつてない規模で余っているというのです。

 新型コロナの影響で業務用での落ち込みが大きい状態が続いたことと、年末年始は学校給食がなくなるためダブルパンチなんです。

 奥野牧場・奥野仁社長:「神様しか分からない。コロナですよね。果たして日本の酪農がもつのか・・・。政府に助けて頂きたい。本当にそれは、切に訴えかけたい」

 こうした生乳が余るという事態は15年前にも起きていました・・・。

 2006年、牛乳の消費が低迷するなどし、およそ1000トンもの生乳が廃棄されたといいます。

 今回、廃棄される可能性のある生乳5000トンは2006年の廃棄量のおよそ5倍です。

 果たして、この危機的状況の打開策はあるのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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