大阪・北新地のビルで24人が亡くなった火災で、警察が容疑者と特定した男が先月、ガソリンを購入していたことが分かりました。

 (瀧尾春紀記者報告)
 現場では連日午前10時ごろから警察と消防による検証が行われていましたが、20日はまだ捜査員の姿は見られません。この火事では、現場のクリニックの院長ら24人が死亡し、警察は患者の谷本盛雄容疑者(61)がガソリンとみられる油をまき、火を付けたとみて調べています。

 その後の捜査関係者への取材で、谷本容疑者が先月下旬にガソリンを購入していたことが新たに分かりました。

 谷本容疑者が出入りしていた住宅近くのガソリンスタンドで購入し、本人確認のための書類を提示した履歴があったということです。

 警察はこの住宅からガソリンのような液体を押収していて、現場でまかれた油と同じか鑑定を進めています。

 現場では事件から3日経った今も焦げ臭いにおいが漂っていて、警察は谷本容疑者が事前に準備した計画的な犯行だったとみて調べています。
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