24人が死亡した大阪・北新地のビルの放火殺人事件で、容疑者の男が、自転車で現場に来て、犯行に及んだとみられることがわかった。

放火殺人事件の現場となった大阪市北区の心療内科クリニックでは、19日朝も、警察と消防による現場検証が行われている。

事件を起こしたとみられる、クリニックに通院していた谷本盛雄容疑者(61)は、現在も重篤な状態だという。

谷本容疑者は、大阪市西淀川区の住宅から、自転車で現場に向かったとみられ、ビルのそばに自転車を置いて、紙袋を2つ持って入っていく姿が、防犯カメラに映っていたことがわかった。

また、警察によると、クリニック内の防犯カメラには、谷本容疑者が来院し、受付で診察券を出したあと、紙袋を床に置いて、けとばし、しゃがみ込んだ際に出火した様子が映っていた。

谷本容疑者が、避難する様子はなかったという。

谷本容疑者を知る人「けさ(事件当日)の8時ごろも会いましたよ。見ました。玄関の鍵を開けているのか、閉めているのか知らんけど、いてはったのは見ました」

警察は、これまでに死亡した6人の身元を発表し、残る18人の身元の確認を急いでいる。

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