大阪市北区のビルで24人が死亡した放火殺人事件で、現場から油の成分が検出されたことがわかりました。

 12月17日午前、大阪市北区曽根崎新地にあるビル4階の心療内科クリニックで火事があり、27人が心肺停止の状態で病院に運ばれ、24人(男性:14人、女性:10人)が死亡しました。

 現場となったビルでは、12月18日朝から現場検証が始まり、警察や消防が当時の状況を詳しく調べています。

 発生から1日が経ちましたが、ビルの前には多くの花が手向けられ手を合わせる人の姿が途絶えることはありませんでした。

 (クリニックを利用したことがある人)
 「本当に返してくれという気持ちですね。スタッフの方や患者の方の含めて、待合室に入っただけで安心できる、そんな対応をしてくれるクリニックでした」
 「ずっと通っていましたので、言葉が出ませんよね」

 この事件では、男が来院直後に暖房器具の近くで持参してきた紙袋を蹴り、そこから漏れた液体に引火したことが明らかになっていますが、その後の調べで、現場から『油の成分』が検出され、ガソリンの可能性があることがわかりました。

 また、火をつけた男はクリニックに通っていた61歳の患者とみられ、事件発生の約30分前に現場から約3.5km離れた大阪市西淀川区の男の自宅とみられる住宅で火事が起きていたということです。こちらも放火とみられています。

 (男の自宅とみられる住宅の近所の人)
 「(男を初めて見たのは)4、5日前でした。『引っ越ししてきたんですか?』と(声をかけました)。(男は)小さい声で返事して自転車で行った」

 この住宅からは男のものとみられるクリニックの診察券も見つかったということです。

 男は、病院で治療を受けていて、重篤な状態です。

 警察は殺人と放火の疑いで捜査するとともに、亡くなった24人の司法解剖を行っていて、身元の特定を急いでいます。

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