「シリーズ、SDGs」。今、貧困で生理用品が買えない「生理の貧困」が日本でも問題化していますが、イギリス・スコットランドでは世界で初めて生理用品の無料提供が法律で義務化されました。この画期的な法制化を進めた女子高校生に「今、解決すべき問題」を聞きました。

 「こちらの施設の入口の前には、無料で入手できる生理用品が置かれています。他人の目が気になる人を配慮するため、24時間いつでも取ることができるようになっています」(記者)

 イギリス・スコットランドの町中では、女性が無償で生理用品をもらうことができます。学校や大学に通う女子の4人に1人が経済的な理由から生理用品を購入できていないためです。

 最近、日本でも注目され始めた、いわゆる「生理の貧困」という問題です。スコットランド議会は、「生理用品の無料提供を学校などに義務付ける」ことを世界で初めて法制化しました。

 「(生理用品無料提供の)法制化は、本当に嬉しい。とっても大きなことです。すごく安心しました」

 エイリー・グラハムさん、高校3年生。今回の「生理用品の無償化提供」の法制化に尽力した人物です。

 「生理用品は無料で手に入るようにすべきです。手に入らない人は、トイレットペーパーや新聞紙を使うんですよ」(高校3年生 エイリー・グラハムさん)

 問題なのは、女性が生理に対し「恥の意識」を持たされることだと言います。例えばエイリーさんが13歳の時・・・。

 「生理用品が必要な年齢になった時、父は恥ずかしいと言って買ってくれませんでした。“生理って恥ずかしいことなんだ”って思うようになりました」(高校3年生 エイリー・グラハムさん)

 エイリーさんはわざわざ別居していた母親と姉のところに行き、生理用品を受け取るほかありませんでした。そして、こんな問題もあります。

 「開けて見てください」

 「生理の貧困」で問題なのは「男性の意識」。教育コンサルタントのショーン・マクベイさん。地元の小学校に、男子も交えた生理についての授業を導入し、子どものころから意識が変わることを期待しています。

 「かなりの量でしょう?とても吸収力があるんです」(教育コンサルタント ショーン・マクベイさん)
 「初めて知りました」(記者)
 「多くの女性は毎月経験しなければいけないことなんです」(教育コンサルタント ショーン・マクベイさん)

 今、エイリーさんの学校の教室には、男子生徒の目につく棚に生理用品が置かれています。男性も理解を深めれば、「生理の貧困」は社会全体で解消できると考えています。

 「日本でも生理の貧困は、大きな問題のはずです。男性も生理についてオープンに語れれば、絶対にプラスに働きます」(高校3年生 エイリー・グラハムさん)
(27日16:55)

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