日本大学のトップ・田中英寿理事長(74)が29日、逮捕されました。

東京地検特捜部や関係者によりますと、大学の関係業者らから受け取ったリベートなどを約1億2000万円少なく申告し、2018年と2020年の所得税約5300万円を脱税した疑いが持たれています。

日本大学をめぐっては、理事だった井ノ口忠男被告らが、附属病院の建て替え計画や医療機器購入の契約をめぐり、合わせて4億円以上の損害を大学に与えた背任の罪で起訴されています。
この背任事件の捜査の過程で、特捜部は田中理事長の自宅を捜索。自宅からは1億円以上の現金が見つかっています。

田中容疑者は、これまでの任意の調べに対し、現金の受け取りについて認めていませんが、特捜部は、田中容疑者が税務申告しなかった金の一部には、背任事件で起訴された元理事らから渡った数千万円の現金が含まれているとみています。

田中容疑者を知る日大の元取引業者は、業者が妻が経営する店を訪れ、お祝い金などとして現金を渡すことが慣例になっていたと話します。
日大の元取引業者:「(Q.自身も取引業者としてお祝い金を)古い話なるが、田中容疑者が理事長に就任したとき、お祝いとしてお持ちした。金額は少ないけど、奥様にお渡しすることが非常に効果的で。(Q.どうして周りの業者は、そこまでして田中容疑者に現金を)仕事が欲しいというのがまず。現金をお渡ししないと始めの一歩にならない。そこでもって土俵にやっと上れる。(Q.通例になっていることについて)そこは今まで田中容疑者が築いてきた帝国を感じている」

特捜部は、田中容疑者の認否を明らかにしていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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